黒澤明「生きる」ミュージカル製作発表、市村正親や鹿賀丈史が作品に懸ける思い熱弁

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「ミュージカル『生きる』」の製作発表が、本日4月3日に東京・帝国ホテルで行われ、主人公・渡辺勘治役でダブルキャストを務める市村正親鹿賀丈史らが出席した。

黒澤明没後20年記念作品「ミュージカル『生きる』」製作発表にて、左から宮本亜門、鹿賀丈史、市村正親、市原隼人。

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ミュージカル「生きる」ビジュアル

1952年に黒澤明が発表した映画「生きる」は、定年を目前にして自身の余命が幾ばくもないことを知った渡辺が、残りの人生を懸けて市民のための公園を建設しようとするヒューマンドラマ。黒澤の没後20年記念作品として、このたびミュージカル化された。

左からジェイソン・ホーランド、宮本亜門、小西遼生、新納慎也、鹿賀丈史、市村正親、市原隼人、May'n、唯月ふうか、山西惇。

会見には市村と鹿賀に加え、小説家役の新納慎也小西遼生、小田切とよ / 渡辺一枝役のMay'n唯月ふうか、渡辺光男役の市原隼人、助役役の山西惇、作曲・編曲を担当したジェイソン・ホーランド、演出の宮本亜門が参加。製作発表はキャストによる歌唱から始まり、原作映画のシンボルとして知られるブランコが設置されたステージにて、市村と鹿賀による「ゴンドラの唄」などが披露された。

宮本亜門(中央)

宮本は「私のようなものに演出させていただき本当に心から感謝しています。黒澤ファンであり、最初は正直驚いてしまって……。黒澤作品をミュージカル化していいんですか!?と(笑)」と喜びを表しつつ、自身の父ががんを患っていることを告白。「91歳の父が病気を克服しようとしている姿を見て、生きるってこういうことなんだと改めて思いました。この作品には本気で生きるということが描かれています。皆さんの心に訴えられる作品ができると思います」と意気込んだ。

市村正親(右)

宮本の発言を受け、市村は「皆さん知ってますか? 私が胃がんだったってことを」と切り出す。そして「演出家(宮本)は60歳になりましたが、私は来年70歳になります。古希、古希!」とアピール。「私も胃がんを患いましたが、早期発見ということもあって、今じゃこんなに元気。そんな俳優に渡辺の役が来たというのは、芝居の神様の采配かなと思っております」と感慨深げに語る。

鹿賀丈史(右)

市原隼人(右)

市村とともに主演を務める鹿賀は「本作は、人が生きるということを真正面から捉えたドラマ。美しい音楽が入り、役者が動き出すと、ミュージカル版も素晴らしい作品になるんじゃないかと思っています」と自信を持ってコメント。本作がミュージカル初出演となる市原は「僕には(ミュージカルは)できないんじゃないかなと思って、ずっとご縁を避けてきたのですが。僕の父はもうずっと体調が優れなくて、今は車椅子も動かせない状態。そんな父を見て、なんで僕はもっと親父が若いうちにいろんなことをしなかったんだろうと……」と今回挑戦しようと思ったきっかけを吐露。「若いうちにいろんな経験をしたほうがいい、ということを父から学びました。その思いも込めて新たな世界に足を踏み入れたいと思い、敬意を持ってミュージカルに挑戦させていただきます」と力強く語った。

「ミュージカル『生きる』」は、10月8日から28日まで東京・TBS赤坂ACTシアターにて上演。チケットの一般販売は6月9日10時にスタートする。

黒澤明 没後20年記念作品「ミュージカル『生きる』」

2018年10月8日(月・祝)~28日(日)東京都 TBS赤坂ACTシアター

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読者の反応

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ほどくま(*´∀`*)✨ @Aburasumashidon

こういうのがあるとは知らなんだ…(^^;):
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