「永い言い訳」豪州で上映、西川美和が本木雅弘を「もっともテイク重ねた主演俳優」

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永い言い訳」が第20回オーストラリア日本映画祭にて上映され、主演の本木雅弘と監督の西川美和が参加した。

左から西川美和、本木雅弘。

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本木雅弘

本作は、西川の同名小説をもとにしたヒューマンドラマ。突然の事故で妻を失うも悲しむことができずにいる作家・衣笠幸夫が、同じ事故で母を失った兄妹とその父親との交流を通して再び亡き妻と向き合うさまを描く。

左から西川美和、本木雅弘。

オーストラリア日本映画祭は、シドニー、メルボルン、キャンベラなど6都市を巡回する日本映画普及のための上映イベント。2人はまず現地時間11月27日にシドニーのイベントシネマズで行われたクロージング上映後のQ&Aに登壇。本木は共演者の竹原ピストル、西川は本木の名前が書かれたTシャツに黒のスーツというペアルックで登場した。

本木雅弘(右)

ロンドン在住の本木は、「この映画は、どうしようもなさ、もろさを心に抱えた人々を描いています。およそ劇的とは言えない物語ですが、そんな人々のささやかな心の旅に皆さんが何かつながりを見出してくれたんじゃないかと思います」と英語で話す。また「自分の芝居にはいつも何か届かないところがあって、正直なことを言えば、撮影の初日……というよりは、全部もう一度撮り直したいです(笑)」と本音を明かした。

西川美和(右)

西川は、幸夫というキャラクターを本木と2人で作り上げていったそう。「私は小説の生き写しのような幸夫を求めていたわけではないので、2人で『じゃあどうやったらこの映画にふさわしい幸夫の感情表現になるのか』と、本当にたくさんのテイクを重ねました。私が今まで撮ってきた映画の中でもっとも主演俳優のテイクを重ねた作品になりました」と振り返った。

2人は翌11月28日に、メルボルン・オーストラリア国立映像博物館での上映に参加。西川は「観てくださった方の反応はどの国も共通している。何か通じてくれているものがあるのだと思う」と、本木は「観た人が身につまされつつもどこか前向きになってくれていると感じる。かすかな幸福感が満足感につながっているようでうれしい」と手応えを語った。

「永い言い訳」は全国で上映中。

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(c)2016「永い言い訳」製作委員会

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