小野大輔が一生「黒執事」宣言、姉と観ていた橘龍丸は出演に「目頭が熱くなる」

枢やな原作によるアニメ「黒執事 -寄宿学校編-」の先行上映会が、去る3月24日に東京・ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場で開催された。

イベントにはセバスチャン・ミカエリス役の小野大輔、エドガー・レドモンド役の渡部俊樹、ロレンス・ブルーアー役の榎木淳弥、ハーマン・グリーンヒル役の武内駿輔、グレゴリー・バイオレット役の橘龍丸が登壇。小野がセバスチャンの声で「高いところから失礼いたします。『黒執事』セバスチャン・ミカエリス役の小野大輔です。よろしくお願いいたします」と挨拶したのを皮切りに、プリーフェクト・フォーを演じたキャスト4人も四者四様の挨拶を披露し、早くも会場を盛り上げる。

完成した映像を観た感想を聞かれると、キャストたちは「絵が美しい」と口を揃える。武内は「キャラクターを支えてくれる背景も印象的だなと思いました」と背景に注目。「個人的にイギリスなどヨーロッパの雰囲気がすごく好きで、背景の描き込みはそういった雰囲気を感じられる内容になっていて、世界観をきちんと彩っていると思う」と、映像が作品の世界観を見事に再現していることに感動したと伝えた。

昔から「黒執事」のファンだったと明かした橘は「僕の声がちゃんと聞こえてる、と思って安心しました。姉と一緒にアニメを見ていたので目頭が熱くなる感じはありました」と感慨深い思いを口にする。またオーディション時のエピソードについて問われた橘は、セリフの収録時に音響監督からアドバイスを受けたといい「引き算のお芝居メインにしていった結果、役者として"引き算の美学"を研究するいい機会になった」と、バイオレットの繊細な声の出し方に葛藤しつつも学びがあったことを振り返っていた。

第2話以降の推しポイントについて話が移ると、キャスト陣はクリケットシーンのアフレコを振り返って大盛り上がり。小野は「『寄宿学校編』って見目麗しいアイドルのような男子たちを楽しむこともできるし、ミステリーでもあるし、ホラーでもある。さらに熱血スポコンもあるんですよ。さまざまな要素のエンタメが詰め込まれていて、初めての方も触れやすいと思います」とこれから作品に触れる人にも入りやすいエピソードだとアピールした。

イベントでは追加キャストも発表に。モーリス・コール役を堀江瞬、クレイトン役を石毛翔弥、チェスロック役を戸谷菊之介、マクミラン役を白石晴香、ヨハン・アガレス役を速水奨が演じることが発表されると、会場は温かい拍手に包まれる。キャスト陣も「とにかく“いい声祭り”ですよ。耳が幸せです」と、追加キャストの参加を喜んだ。さらに、小野は「それぞれ、その人にしかできないお芝居をされているなと思います。こんなにキャラクターにピッタリの人たちをよく選んだなと思います」とキャスティングに対しても称賛を贈った。

最後の挨拶では、橘が「オーディションを受けてから、皆さんの前に立てることが夢のようで、とても幸せな気持ちになりました。アニメが放送されましたら、皆さま盛り上げていただいて、また変わらず『黒執事』を愛していただければと思います！」とメッセージを送る。武内は「キャラクターソングが歌いたいです！」と熱望し、「シエルの“しまった、遅刻する！”からはじまった『寄宿学校編』ですが、話が進んでいくと展開も変わっていくので、最後までお見逃しなく！」と呼びかけた。

榎木は「皆さんの“『黒執事』愛”が伝わってきて、しゃべりやすくてボケすぎました（笑）」と少し反省。「すごく楽しかったです。収録も終わっているんですけど、とてもよいものができているんじゃないかと思います。4月からよろしくお願いします！」と自信を見せた。渡部は「『黒執事』という作品は、僕にとってすごく思い入れのある作品で、受かるはずないと思っていたんですが、あのときの自分に（出演していることを）教えてあげたいなと思います。今日、『黒執事』を愛してくださっている皆さんの反応を見て、改めてこの作品が僕にとっての宝物になりました。僕もいちファンとして、これからも『黒執事』を愛していきたいと思っています」と宣言した。

小野は「皆さんのおかげで、こうして作品をお披露目することができ、この15年を歩んでくることができました」とファンへ感謝。続けて「その道のりを振り返ってみると、役者としても『黒執事』からもらったもの、何より熱い思いを皆さんからいただいたと実感しています」と話し、「新しいキャスト、新しい制作陣、影響を受けてきた人たち、愛をもらった人たち、みんなでまた新しいスタートを切れます。役者としてこんなにうれしいことはありません。これから先も一生『黒執事』を演じ続けます。これからも枢先生が描き続ける限り、その最後を迎えるまで、『黒執事』を愛し続けてください」と熱く語り、温かく大きな拍手に包まれながらイベントは幕を閉じた。

「黒執事 -寄宿学校編-」は4月13日よりTOKYO MXほかにて放送開始。シエルのもとに、女王から英国屈指の名門寄宿学校・ウェストン校に通う複数人の生徒が音信不通になっているという手紙が届いたことから物語が動き出す。

アニメ「黒執事 寄宿学校編」

TOKYO MX：2024年4月13日（土）23:30～
BS11：2024年4月13日（土）23:30～
群馬テレビ：2024年4月13日（土）23:30～
とちぎテレビ：2024年4月13日（土）23:30～
MBS：2024年4月13日（土）27:38～

スタッフ

原作：枢やな（掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊）
監督：岡田堅二朗
シリーズ構成：吉野弘幸
キャラクターデザイン：清水祐実
音楽：川崎龍
制作：CloverWorks

キャスト

セバスチャン・ミカエリス：小野大輔
シエル・ファントムハイヴ：坂本真綾
エドガー・レドモンド：渡部俊樹
ロレンス・ブルーアー：榎木淳弥
ハーマン・グリーンヒル：武内駿輔
グレゴリー・バイオレット：橘龍丸
モーリス・コール：堀江瞬
クレイトン：石毛翔弥
チェスロック：戸谷菊之介
マクミラン：白石晴香
ヨハン・アガレス：速水奨

※川崎龍の崎はたつさきが正式表記。