吉田修一の歌舞伎テーマにした小説「国宝」が映画化、吉沢亮が“稀代の女方”演じる

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吉田修一の、歌舞伎をテーマにした小説「国宝」の映画化が決定。吉沢亮がやがて“稀代の女方”となる主人公・喜久雄を演じる。

吉沢亮

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「国宝」は、吉田が3年の間、黒衣をまとい、歌舞伎俳優の楽屋に入った経験をもとに書き上げた長編。戦後から高度経済成長期にかけての日本を舞台に、任侠の一門に生まれながらも、歌舞伎の世界に飛び込み、芸の道に青春を捧げた喜久雄が、その命をかけて見果てぬ夢を追い求める物語が描かれる。映画版では、「悪人」「怒り」と、これまで二度にわたり吉田の小説を舞台化してきた李相日が監督を担い、また奥寺佐渡子が脚本を担う。

吉田は「『悪人』『怒り』、そして『国宝』へ。夢が叶う。三たび、信頼する李相日監督に自作を預けられる喜びにあふれている。そしてもう一つ、夢が叶う。『国宝』執筆中も書き終えてからも、ずっとあることを夢見ていた。無理は承知ながら、この稀代の女方・立花喜久雄の舞台を一度でいいからこの目で見てみたいと。その夢が叶う。吉沢亮という稀代の役者を迎えて」、李は「芸に身を捧げ、人生を翻弄される多彩な登場人物たちが織りなす豪華絢爛な歌舞伎の世界観。吉田さん渾身の作品を担う重圧に慄えが止まりません。小説刊行からの構想6年。言い換えれば、“覚悟“に要した年月です。決め手は、吉沢亮の存在。美しさと虚しさを併せ持つ妖艶なその存在感。役者として着実に成長し進化を遂げた今、まさに機が熟した宿命の出会いです。数多ある困難を超えた先に拡がる未知の世界に、関係者一同胸昂る思いです」とコメントした。

吉沢は「吉田修一先生×李相日監督の3作目。『悪人』ではただただ視聴者として感嘆し、『怒り』ではオーディションの参加者として、何も出来なかった自分への苛立ち、完成を観てのどうしようも無い昂まりと悔しさ。そして『国宝』では当事者としてなにを思うのでしょう。稀代の女方を演じると言う、途方もない挑戦ではございますが、その挑戦の先に見える景色が何よりも美しいものである事を信じて。日々精進です」と思いを述べた。

撮影は3月に始まり、6月にクランクアップ予定。映画は来年公開される。

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