表現の場・発信の場・交流の場を目指して「豊岡演劇祭2023」フリンジ部門公募受付スタート

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「豊岡演劇祭2023」が、9月14日から24日まで兵庫・豊岡市民会館、豊岡市民プラザ、城崎国際アートセンター、江原河畔劇場、やぶ市民交流広場ほかで開催される。

「豊岡演劇祭2023」ロゴ

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「豊岡演劇祭」は、平田オリザがフェスティバルディレクターを務め、豊岡市を中心に行われる演劇祭。公募枠となるフリンジ部門は、昨年と同様に、演劇祭コーディネーターが会場選定やリサーチなどをバックアップする“セレクション”、1つの会場を複数団体でシェアする“ショーケース”、上演場所とタイムスケジュールを演劇祭がコーディネートする“ストリート”の3部門で募集が行われる。“セレクション”と“ショーケース”の公募期間は4月17日まで、“ストリート”は4月20日から5月7日まで。詳細は公式サイトを確認しよう。

平田は「豊岡演劇祭フリンジ部門は、特に三つのミッションを掲げたいと思います。一つは、コロナ禍でズタズタにされてしまった『表現の場』を確保し拡張していくこと。二つ目は世界に開かれた才能の『発信の場』となること。三つ目は参加するアーティストにも豊岡演劇祭を楽しんでいただく、いわば『交流の場』となることです。豊岡演劇祭の魅力は、コンテンツだけではなく、周辺に温泉や豊かな食が用意されていることです。どうか豊岡演劇祭を心底楽しんでください。多くのアーティストの皆さんにご参加いただければ幸いです」とコメント。

「豊岡演劇祭2023」のプロデューサー / コーディネーターの松岡大貴は、フリンジ部門について「【セレクション】にて今年は新たにResidence枠を新設しました。上演だけでなく、フィールドワークや滞在制作を行うアーティストの皆さんともお会いできればと思っています」と明かしつつ、「表現の場を守ること、それを多くの人に伝えること、表現者同士が繋がり対話できる場所であること。我々はそうありたいと思います。これを読んでいる皆さんと、その表現と、必ず出会えますように」と述べた。

平田オリザ コメント

今年も豊岡演劇祭を開催します。

昨年、豊岡演劇祭2022は、おかげさまで延べ18,000人のお客様においでいただき、たいへんな賑わいを創出しました。ディレクターズプログラム、連携プログラム、フリンジプログラムなど97を数え、実質第二回目の開催としては大きな成長を見せました。

広大な地域での開催となり、交通や広報などまだまだ課題も残っていますが、いよいよ2023年度からはアジアのハブとなる国際的な演劇祭を目指して本格始動していきます。

豊岡演劇祭フリンジ部門は、特に三つのミッションを掲げたいと思います。一つは、コロナ禍でズタズタにされてしまった「表現の場」を確保し拡張していくこと。二つ目は世界に開かれた才能の「発信の場」となること。三つ目は参加するアーティストにも豊岡演劇祭を楽しんでいただく、いわば「交流の場」となることです。

豊岡演劇祭の魅力は、コンテンツだけではなく、周辺に温泉や豊かな食が用意されていることです。どうか豊岡演劇祭を心底楽しんでください。

多くのアーティストの皆さんにご参加いただければ幸いです。

松岡大貴 コメント

豊岡演劇祭2023フリンジの公募を開始します。

今年も昨年に引き続き【セレクション】【ショーケース】【ストリート】の各部門で募集を行います。【セレクション】にて今年は新たにResidence枠を新設しました。

上演だけでなく、フィールドワークや滞在制作を行うアーティストの皆さんともお会いできればと思っています。

現在、パンデミックの終息は未だならず、世界では戦争が続き、市井では物価高をはじめとする経済的困難に見舞われる中で、皆さんの創造環境と表現の場にどう影響しているでしょうか。この1年でも多くの団体の解散や劇場の閉鎖を目にしました。芸術の歴史は、個人の連なりの歴史です。日本の舞台芸術史は、劇団や舞踊団、小規模団体が作ってきた軌跡です。その歩みが止まることは、舞台芸術の歩みそのものが止まることです。それは決して個人の問題ではなく、社会が、劇場が、そして我々豊岡演劇祭が共に取り組むべき課題です。

表現の場を守ること、それを多くの人に伝えること、表現者同士が繋がり対話できる場所であること。我々はそうありたいと思います。これを読んでいる皆さんと、その表現と、必ず出会えますように。

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「豊岡演劇祭2023」

2023年9月14日(木)~24日(日)
兵庫県 豊岡市民会館、豊岡市民プラザ、城崎国際アートセンター、江原河畔劇場、やぶ市民交流広場 ほか

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井坂 浩 @jetisa

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