石丸幹二が有終の美を飾り、柿澤勇人が新たな歴史作る「ジキル&ハイド」石井一孝の珍発言も

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ミュージカル「ジキル&ハイド」の製作発表が昨日12月20日に東京都内で行われた。

ミュージカル「ジキル&ハイド」製作発表より、後列左から上川一哉、石井一孝、栗原英雄、畠中洋。前列左から山田和也、Dream Ami、笹本玲奈、石丸幹二、柿澤勇人、真彩希帆、桜井玲香。

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ミュージカル「ジキル&ハイド」メインビジュアル

「ジキル&ハイド」は、ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説「ジキル博士とハイド氏」をもとにしたミュージカル。日本では2001年の初演から鹿賀丈史がヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド役を務め、2012年には石丸幹二が同役を引き継いだ。なお、石丸が本作に出演するのは今回が最後となる。

石丸幹二扮するヘンリー・ジキル。

製作発表ではまず、ジキル / ハイド役の石丸と柿澤勇人が「時が来た」を歌唱し、力強い歌声でオーディエンスを魅了。続いて、演出の山田和也とメインキャスト一同が登壇した。2001年の日本初演から演出を手がける山田は「日本版の準備を始めた頃はまだ20世紀でした。このように長い生命力を持った作品に携われることに感謝しています。死なないようにがんばります(笑)」と冗談を交えながら意気込みを語った。

柿澤勇人扮するヘンリー・ジキル。

石丸は「『ジキル&ハイド』はすごくインパクトのある作品。僕が演じるジキル / ハイドは非常に体力が必要な役なので、カッキー(柿澤)に負けないように体力をつけて臨みます!」と柿澤に視線を送る。今回初めてジキル / ハイド役を務める柿澤は「ジキル / ハイドは日本が誇る大スターの方々が演じる役だと思っていたので、まさかこんな若造の僕が……と驚いています」と恐縮しつつ、「石丸さんや皆さんから刺激を受けながら、新しい『ジキル&ハイド』を作っていけたらと思います」と決意を固めた。

ミュージカル「ジキル&ハイド」製作発表より、後列左から上川一哉、石井一孝、栗原英雄、畠中洋。前列左から山田和也、Dream Ami、笹本玲奈、石丸幹二、柿澤勇人、真彩希帆、桜井玲香。

2012年より本作に出演し、前回公演からルーシー・ハリス役を務める笹本玲奈は「『ジキル&ハイド』は自分にとって本当に大切な作品。お稽古をする中で心が疲れてしまう作品なので、身体と心を健康に保って、カンパニーの皆さんと楽しくお稽古に励みたいです」とコメント。今回、ルーシー・ハリス役で初参加する真彩希帆は「この作品がなぜ愛され続けているのかを考えながら、稽古中にたくさんのことを学んで、しっかり演じたいと思います」と抱負を述べた。

グランドミュージカル初挑戦となるエマ・カルー役のDream Amiは「“超”実力者の方々に囲まれて、新しい自分を発見できるのではないかとワクワクしています」、同じくエマ・カルー役で出演する桜井玲香は「エマという力強く愛情深い女性を、信念を持って演じられるよう、精一杯がんばります」と、それぞれ意気込みを語る。

かねて本作のファンだったというジョン・アターソン役の石井一孝は「ジキルの実験室にあるフラスコの役でも良いから出たいと思っていたのですが、人間の役をやらせていただけることになりました(笑)。僕が演じるジョン・アターソンはジキルの友人という役どころ。石丸さん出演回では大丈夫だと思うのですが、カッキーの親友に見えるように、若々しさを出してがんばりたいと思います!」と話し、共演者たちの笑いを誘う。石井とWキャストで出演する上川一哉は「劇団四季時代に共演して以来、久しぶりにカッキーとご一緒できることを本当にうれしく思っています」と瞳を輝かせた。

2012年からサイモン・ストライド役を演じている畠中洋は「新たなキャストを迎えて、さらに進化した『ジキル&ハイド』をお届けしたい」と気合い十分の様子。続くダンヴァース・カルー卿役の栗原英雄は「意気込みはありません! 意気込んでうまくいった試しがないので(笑)」と発言し周囲を驚かせるも、「でも、お稽古をするうちに意気込んでいくのでしょうね」といたずらっぽく微笑んだ。

ジキル / ハイド役の2人に期待することは何かと問われた山田は「石丸さんには、今までの『ジキル&ハイド』史上最もエロティックな表現を目指していただきたい」と回答。柿澤に対しては、「日常の世界では見えない部分が垣間見えるところが本作の魅力。柿澤さんとご一緒するのは今回が初めてなので、柿澤さんがどのようなものを見せてくださるのか、今からとても楽しみです」と期待を口にした。

ミュージカル「ジキル&ハイド」は、3月の東京・東京国際フォーラム ホールC公演を皮切りに、愛知・山形・大阪で上演される。

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ミュージカル「ジキル&ハイド」

2023年3月11日(土)~28日(火)
東京都 東京国際フォーラム ホールC

2023年4月8日(土)・9日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2023年4月15日(土)・16日(日)
山形県 やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)

2023年4月20日(木)~23日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

原作:R.L.スティーヴンソン
音楽:フランク・ワイルドホーン
脚本・詞:レスリー・ブリカッス
演出:山田和也
上演台本・詞:高平哲郎

キャスト

ヘンリー・ジキル / エドワード・ハイド:石丸幹二柿澤勇人

ルーシー・ハリス:笹本玲奈真彩希帆
エマ・カルー:Dream Ami桜井玲香
ジョン・アターソン:石井一孝上川一哉
サイモン・ストライド:畠中洋
執事 プール:佐藤誓
ダンヴァース・カルー卿:栗原英雄

宮川浩、川口竜也、伊藤俊彦、松之木天辺、塩田朋子

(男女別五十音順)麻田キョウヤ、岡施孜、上條駿、川島大典 / 彩橋みゆ、真記子、町屋美咲、松永トモカ、三木麻衣子、玲実くれあ
スウィング:川口大地、舩山智香子

※高平哲郎の「高」ははしごだかが正式表記。

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今村眞治 @tohoimamura

【会見レポート】石丸幹二が有終の美を飾り、柿澤勇人が新たな歴史作る「ジキル&ハイド」石井一孝の珍発言も(動画あり) https://t.co/cb58PorSVa

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