“過去と現在を旅して”、横山拓也×大澤遊「夜明けの寄り鯨」開幕

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「夜明けの寄り鯨」が、本日12月1日に東京・新国立劇場 小劇場で開幕した。

【未来につなぐもの】II「夜明けの寄り鯨」より。(撮影:田中亜紀)

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【未来につなぐもの】II「夜明けの寄り鯨」より。(撮影:田中亜紀)

新国立劇場の2022 / 2023シーズンにラインナップされている「夜明けの寄り鯨」は、日本の劇作家の新作に焦点を当てた【未来につなぐもの】シリーズの第2弾。作劇を横山拓也、演出を大澤遊が手がける本作では、和歌山県の港町を舞台に、25年前に傷付けたかもしれない男性の面影を追う、とある女性の物語が描かれる。キャストには小島聖池岡亮介小久保寿人、森川由樹、岡崎さつき阿岐之将一楠見薫荒谷清水が名を連ねた。

横山は「演出家・大澤遊さんが、すごく面白いものを作りましたよ。自分の戯曲でこんな感覚になった舞台ははじめてです」と大澤を絶賛。一方の大澤は「ふとしたことがキッカケで急に過去が蘇り、心がざわつくことがあります。まさに登場人物の三桑もそうで、皆さんもご一緒にそんな過去と現在を旅してもらえたら嬉しいです」とコメントした。上演時間は約1時間35分。公演は12月18日まで。

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横山拓也コメント

あまり見たことがないような舞台美術が建ちました。演出家と美術家のチャレンジに驚嘆します。これが奇を衒ったというわけではなく、きちんとこの劇の世界を立ち上げていて、見事なんです。こういう瞬間に立ち会わせてもらえるのも、劇作家の冥利。物語は、キャストの個性の配置が絶妙なこともあって、静謐さと賑やかさの不均衡に戸惑っているうちに、いつのまにかドラマに引き込まれていき、登場人物たちと同じ場所に立っているような気分になります。なんでしょう、この味わい。演出家・大澤遊さんが、すごく面白いものを作りましたよ。自分の戯曲でこんな感覚になった舞台ははじめてです。

大澤遊コメント

25年前のことを思い出しつつ、当時を生きた人たちが今をどう生きているのかに思いを馳せながら、創作してきました。横山さんは、日常の中に潜む問題を繊細に描いています。それを俳優・スタッフの皆さんが丁寧に拾い上げ紡いでくださり、無事に開幕することができました。

ふとしたことがキッカケで急に過去が蘇り、心がざわつくことがあります。まさに登場人物の三桑もそうで、皆さんもご一緒にそんな過去と現在を旅してもらえたら嬉しいです。

【未来につなぐもの】II「夜明けの寄り鯨」

2022年12月1日(木)~18日(日)
東京都 新国立劇場 小劇場

作:横山拓也
演出:大澤遊
出演:小島聖池岡亮介小久保寿人、森川由樹、岡崎さつき阿岐之将一楠見薫荒谷清水

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