トリコ・A「へそで、嗅ぐ」初演をアップデート、山口茜「タイトルの意味を是非確かめに」

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トリコ・A「へそで、嗅ぐ」が、8月20日から23日まで東京・こまばアゴラ劇場で上演される。

トリコ・A「へそで、嗅ぐ」チラシ表

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昨年大阪で初演された本作は、山口茜が“障がいのある人”に取材し創作した会話劇。今回は初演時の経験を元に、山口が作品を大幅にアップデートする。上演に向け、山口は「2021年、関西での初演を終えて、環境から障がいを取り除くことの難しさや、自分の無知や狭量さを思い知りました。手を差し伸べるつもりで取り組んだ公演で、奇しくも私は私の無力さと向き合うこととなったのです。今回の公演では、前回の稽古場や本番で私の中に起きた現象を、物語の中に取り入れたいと思います。へそで、嗅ぐとはどういうことなのか。今も答えの出ないこのタイトルの意味を、是非確かめにおいでください」とコメントした。

出演者には豊島由香、福角幸子、高杉征司、芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子、中筋和調、温井茜が名を連ねた。チケットの販売は7月2日10:00にスタート。一部公演は字幕サービスや託児サービスに対応している。また、8月21日公演ではポストパフォーマンストークが行われる。

山口茜コメント

2018年に障がいを持つ方とワークショップをさせていただいた時、みなさんが、障がい者としてではなく、1人の俳優として創作に参加したいと思っておられることを知りました。そして私自身、俳優を目指していた頃に、自分のままで俳優として必要とされることは難しいと感じ、ダイエットをしたりと、本来の俳優としての訓練ではない努力をしていたことをふと思い出したのです。そして過去の私を救うためにも、障がいを持つ人が、世間の決めた「属性」で判断されることなく、俳優訓練に邁進できる場を設けたいと思ったのです。

2021年、関西での初演を終えて、環境から障がいを取り除くことの難しさや、自分の無知や狭量さを思い知りました。手を差し伸べるつもりで取り組んだ公演で、奇しくも私は私の無力さと向き合うこととなったのです。

今回の公演では、前回の稽古場や本番で私の中に起きた現象を、物語の中に取り入れたいと思います。へそで、嗅ぐとはどういうことなのか。今も答えの出ないこのタイトルの意味を、是非確かめにおいでください。

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トリコ・A「へそで、嗅ぐ」

2022年8月20日(土)~23日(火)
東京都 こまばアゴラ劇場

上演台本・演出:山口茜
出演:豊島由香、福角幸子、高杉征司、芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子、中筋和調、温井茜

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