DisGOONieの“新たな船出”「Little Fandango」開幕、萩谷慧悟&長妻怜央「良い航海に」

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DisGOONie Presents Vol.11舞台「Little Fandango(リトル ファンダンゴ)」が、本日6月10日に東京・EX THEATER ROPPONGIで開幕。これに先駆け、同日に初日会見とゲネプロが行われた。

左から、西田大輔、萩野崇、校條拳太朗、萩谷慧悟、長妻怜央、渡辺みり愛、瀬戸利樹、松田賢二。

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左から萩谷慧悟、長妻怜央。

「Little Fandango(リトル ファンダンゴ)」は、DisGOONieにとって11作目の舞台作品。アメリカの西部開拓時代、21人を殺して21歳で生涯を終えた“悪童”ビリー・ザ・キッドの伝説を中心に、ニューメキシコ州の街に生きた少年たちの運命と、隠された歴史が描かれる。父親嫌いのヘンリーは、親友のマクスウェルと共に、家の屋根裏にあった1冊の古ぼけた日記を見つける。ヘンリーは、街の歴史が描かれたその日記を通して、自分の血に流れているであろう“カウボーイ”の真実や、かつてこの街にいた“ビリー・ザ・キッド”について知ろうとしていた。少年2人は、日記を広げながらカウボーイの世界に入り込んでいって……。

西田大輔

会見には、作・演出・プロデュースを手がける西田大輔、W主演を務める萩谷慧悟長妻怜央、そして出演者の渡辺みり愛校條拳太朗瀬戸利樹萩野崇松田賢二が登壇。そして司会を響の長友光弘が務めた。まず西田は、座組を「出会いに恵まれた素晴らしいチーム」と表現し、「(本作は)10回目の公演を終えたDisGOONieにとって、“新たな船出”となっています。とにかく疾走感あふれる物語ですので、駆け抜ける彼らの心を観ていただけたら」と思いを述べた。

萩谷慧悟

長妻怜央

ヘンリー・マカーティ役の萩谷は「このメンバーがそろったのも奇跡。良い“航海”にできるよう、奮闘したい」と語り、「僕自身はすごくおしゃべりなのですが、マカーティは口数が少なく、一匹狼。『(存在が)気になるなあ』と思っていただけるように演じていきたい」とコメント。マクスウェルとピートの2役を演じる長妻は「気持ちの落差が激しい役なので、やりがいがあるし、やっていても楽しい。お客様に、どれだけ心を動かしていただけるかが醍醐味のキャラクターだと思っています」と語った。

渡辺みり愛

校條拳太朗

ヘンリーとホアニータの2役を演じる渡辺は「私が今着ている衣裳はホアニータのものなのですが、ヘンリーは少年役。2人は性別も違うし、性格も真反対なので演じ分けがとっても難しい。ヘンリーとして舞台に立つ時間のほうが長いので、がんばって男の子になりきりたい」と意気込みを述べる。校條は自身が演じるパット・ギャレット役について「簡単に言うとバーテンダー。ただ少し異質なキャラクターで、史実ではビリーを射殺した男とも言われています。本編ではどう描かれるのか、お楽しみに」とニヤリと笑う。

瀬戸利樹

萩野崇

松田賢二

自身の役どころについて、ティック・リチャード・ブリュワー役の瀬戸は「(カウボーイ軍団の)レギュレーターズのリーダーで、まとめ役。物語の中盤を、特に盛り上げていけたら」とコメント。ウィリアム・ローゼンバーグ役の萩野は「僕の役は、単純に言うと悪役。街の権力を一手に牛耳ろうとしているのですが……西田さんの書かれる“悪役”なので、一筋縄ではいかないです」と笑みを浮かべる。ジョン・タンストール役の松田は「レギュレーターズのボスで、萩野くんが“悪者”だとすると、僕は“良い者”(笑)。ジョン・タンストールを、その生き様や死に様を通して、“一番のカウボーイ”として演じたい」と言葉に力を込めた。

長妻が「今回はキャストに若い人が集まっているので、西田さんや、萩野さん、松田さんからは『勢いがあって素敵だね』と言われました」と座組のフレッシュさに言及すると、萩野は「(キャストの)若さが輝いている。劇場に入ってからは、照明効果も相まって、きらめきが目に見えるぐらい美しい」とほほ笑み、松田も「ただただ、若い方たちのエネルギーとスピードに圧倒されます」と述べる。さらに萩野は「これまでのDisGOONieの作品は、長尺のものが多かったのですが……11回目を迎えた集団の“新たな船出”として、今回はなんと1幕と2幕を合わせて、3時間を切ります(笑)。3時間、夢中になって観ていただけると思うので、楽しみにしていてください」と述べた。

左から萩谷慧悟、長妻怜央。

また、報道陣から本作のアクションシーンについて聞かれると、萩谷は「西田さんの舞台は、毎回殺陣が素晴らしいのですが、今回は西部劇ということで(殺陣を)どのように表現するんだろう?と思われた方も多いかと。今回は、銃やナイフを使った、いつもとは違ったアクションが観られます。近距離だったり、遠距離だったり、いろいろなところに視点が移るアクションになっているので、いつも以上に魅力的かと」と見どころに触れる。長妻は、萩谷のコメントにうなずきつつ、「僕は銃を回す練習をずっとしていました」と、銃をくるくると回してみせる。これを見たメンバーたちから拍手を受けると、長妻は「僕が演じる役は、“センスがある”役どころなので、くるくる回しているとセンスがありそうかなって(笑)」と、練習を重ねた理由を笑顔で明かした。

上演時間は、休憩を含む約3時間。東京公演は6月19日まで行われ、7月2・3日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール公演が実施される。また、大阪公演の千秋楽となる7月3日13:00開演回が、Streaming+で生配信されることが決定した。配信に関する詳細は公式サイトを確認しよう。

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舞台「Little Fandango(リトル ファンダンゴ)」

2022年6月10日(金)~19日(日)
東京都 EX THEATER ROPPONGI

2022年7月2日(土)・3日(日)
大阪府 COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール

作・演出・プロデュース:西田大輔
出演:萩谷慧悟長妻怜央 / 渡辺みり愛校條拳太朗 / 山口大地内堀克利村田洋二郎 / 大海将一郎吉川友中村嘉惟人横井翔二郎 / 瀬戸利樹 / 萩野崇 / 松田賢二 ほか

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TANUSUN @tanusun_LT

【会見レポート】DisGOONieの“新たな船出”「Little Fandango」開幕、萩谷慧悟&長妻怜央「良い航海に」 https://t.co/Vz6X7fIfjh

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