“これぞデラシネラというような”、小野寺修二構成・演出「ふしぎの国のアリス」開幕

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小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」が昨日3月18日に東京・新国立劇場 小劇場にて開幕した。

小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」より。(撮影:鹿摩隆司)

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小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」より。(撮影:鹿摩隆司)

小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」より。(撮影:鹿摩隆司)

本作は、小野寺修二が構成・演出を手がけるカンパニーデラシネラの作品。2017年に初演され、2020年に上演予定だったが新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。開幕に際し小野寺は「今回、再演というアドバンテージもあり、デラシネラの髄を凝縮したような、これぞデラシネラというような、これまでデラシネラを観たことのない人にも是非一度、観て頂きたい作品になりました。このような時期ではありますが、お時間ございましたら、是非ご来場頂けますと幸いです」とコメントした。

出演者には崎山莉奈藤田桃子大庭裕介荒悠平王下貴司斉藤悠仁科幸、小野寺が名を連ねている。公演は3月21日まで。その後、26・27日に富山のオーバード・ホール 舞台上特設シアター、4月9日に福島・いわき芸術文化交流館 アリオス 中劇場にて上演される。

小野寺修二コメント

「ふしぎの国のアリス」初演から5年が経ち、この間にコロナ禍に突入しました。今回の再演では、初演でテキストを用いていたところから改訂し、言葉を最小限に削ってみました。

この5年間のデラシネラは、「言葉のない世界」に今一度立ち戻った時間でした。約30年前にマイムを始め、“言葉のない”に足を踏み入れて以来、言葉に近づいたり遠ざかったりを繰り返していますが、無言だからこそたくさんの言葉が隠されているのだと、改めて思うに至りました。こちらの頭がクリアーになってきて改めて、勝手知ったるメンバーが集結した時の百人力。それこそ、言葉で説明しきれないことを具現化してくれる、感覚を共有出来ている人たちで、心底頼もしいばかりです。

コロナ禍で、人と距離を取ることが推奨される社会ですが、5年前の濃密な積み重ねを経て、今こうやって倍に返ってくるご褒美は、人というご縁が何よりの財産だと思うところです。

今回、再演というアドバンテージもあり、デラシネラの髄を凝縮したような、これぞデラシネラというような、これまでデラシネラを観たことのない人にも是非一度、観て頂きたい作品になりました。

このような時期ではありますが、お時間ございましたら、是非ご来場頂けますと幸いです。

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小野寺修二 カンパニーデラシネラ「ふしぎの国のアリス」

2022年3月18日(金)~21日(月・祝)
東京都 新国立劇場 小劇場

2022年3月26日(土)・27日(日)           
富山県 オーバード・ホール 舞台上特設シアター

2022年4月9日(土)
福島県 いわき芸術文化交流館 アリオス 中劇場

構成・演出:小野寺修二
出演:崎山莉奈藤田桃子大庭裕介荒悠平王下貴司斉藤悠仁科幸、小野寺修二

読者の反応

岡ともみ @tomomioka_znk

デラシネラの「ふしぎの国のアリス」めちゃくちゃよかった…。「アリス」の断片断片のイメージが膨張して頭の中で紐づいたりまた離れたり。映像でいうズームやカット割のような表現を舞台美術を使って前景後景で立体的に作る手法も快感。 https://t.co/WaTt0fb8tP

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