サファリ・P「怪人二十面相」“語り部”の存在にスポットライト当て再構築

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サファリ・P「怪人二十面相」が、8月1日から4日まで東京・こまばアゴラ劇場、8月15日から18日まで京都・Theatre E9 Kyotoで上演される。

サファリ・P 第6回公演「怪人二十面相」チラシ

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サファリ・Pは、2015年の利賀演劇人コンクールへの参加を機に結成されたカンパニー。今作では、江戸川乱歩の児童文学「怪人二十面相」を原作に、作中の“語り部”の存在にスポットライトを当て再構築する。また作曲家の増田真結とタッグを組み、演劇と音楽の新しい出会いを作り出す。

上演に際し、構成・演出を手がける山口茜は「二十面相のみならず、探偵の明智小五郎までをもコントロールしてしまうあの語り部の存在に、私は子供の頃、なぜ気がつかなかったのだろうか」と思いを述べた。

山口茜コメント

江戸川乱歩の怪人二十面相シリーズを子供の頃に読んだことのある方に問いたい。あの小説のカラクリに子供ながら気づかれた方はどれぐらいおられるのだろうか。私は小学四年生の頃、二十面相にどハマりし、図書館にあるすべてのシリーズを読みつくして初めて、乱歩が死んでいること、このシリーズはもはや増えないことに気がつきショックを受けた。あんなに面白い小説にはもう二度と出会えないだろうと思ったまま、大人になった。そしてこの度、久しぶりにページをめくってみたのである。そこで、子供の頃に気がつかなかった「語り部」という登場人物を発見した。二十面相のみならず、探偵の明智小五郎までをもコントロールしてしまうあの語り部の存在に、私は子供の頃、なぜ気がつかなかったのだろうか。

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サファリ・P 第6回公演「怪人二十面相」

2019年8月1日(木)~4日(日)
東京都 こまばアゴラ劇場

2019年8月15日(木)~18日(日)
京都府 Theatre E9 Kyoto

原作:江戸川乱歩(参考文献:江戸川乱歩「陰獣」)
構成・演出:山口茜
作曲:増田真結
出演・共同制作:高杉征司、日置あつし、芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子

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鈴木亜希子 @acosuzuki

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