由来を教えて！劇団名50 その5 ［バックナンバー］
THE ROB CARLTON
理念はFunny、Interesting、Emotional、Hospitality
2023年2月7日 15:00 6
次々と新たな作り手が頭角を表す演劇界。数ある劇団の中から、ジャケ買いならぬ“劇団名買い”で観劇に行った経験はないだろうか。チラシやニュース、SNSなどで目にする劇団名は、シンプルなものから不思議な音の響きを持つもの、「どういう意味？」と目を引くものまでさまざまだが、それには名づけ主の希望や願い、さらには演劇的活動戦略が込められているはず。このコラムでは多彩な個性を放つ若手劇団たちの、劇団名の由来に迫る。劇団名が持つ秘密と共に、未来の演劇界を担う彼らの活動の軸を紐解いていく。
5番目に登場するのは、
THE ROB CARLTON（ザ・ロブカールトン）
Q. 劇団名の由来、劇団名に込めた思いを教えてください。
2004年、京都府立洛西高等学校ラグビー部のOBで“洛西オールドボーイズ”というラグビーはせずに演劇をする団体を結成しました。
惜しまれずに2008年に解散し、2010年に数人のメンバーと新たな仲間で“THE ROB CARLTON”を結成しました。
“洛西オールドボーイズ”がなければ今は存在していません。
“ROB”はその頭文字です。
当時、キャプテンの
“The Ritz-Carlton”です。
私たちは最高のおもてなしでお客様をお迎えし、いつの日か“The Ritz-Carlton”のように一目置かれる存在になれるようにと思いを込め、恐れ多くもお名前を拝借しました。
“THE ROB CARLTON”はこれまでの轍（わだち）と未来への夢が詰まった名前なのです。
Q. 劇団の一番の特徴は？
THE ROB CARLTONは兄弟、小中高の同級生、先輩、後輩、そしてバイト先で知り合った後輩で設立しました。
幼い頃から京都の洛西ニュータウンという場所で過ごし、同じ空気を吸って大人になった極めて身近な人たちで発生した団体であることです。
Q. 今後の目標や観客に向けたメッセージをお願いします。
“Funny”、“Interesting”、“Emotional”、“Hospitality”。
この理念のもと、高級ホテルに宿泊するようなワクワクする気持ちでお越しいただけるような公演を作ってまいります。
2023年は6月に大阪と東京で2019年以来の本公演を開催いたします。
これまでは“限りなくコメディ・喜劇に近い芝居”を謹製してまいりましたが、今回は“コメディ”をお届けしたく考えております。
皆様のご宿泊、もといご来場を心よりお待ち申し上げております。
また本年は私たちがこよなく愛するラグビーのワールドカップが開催されます。
こちらもぜひともお楽しみくださいませ。
プロフィール
2004年に京都府立洛西高等学校ラグビー部出身者により前身の“洛西オールドボーイズ”を結成。その後、村角太洋を中心に2010年にTHE ROB CARLTONを旗揚げした。近作に「マダム 」「SINGER-SONGWRITERS」「Due deux zwei 2」など。京都や大阪のほか東京でも公演を行っており、2020・2021年には劇場のプロデュースで京都・京都劇場でも公演を行った。
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