サポートに白根賢一（Dr）、高桑圭（B）、権藤知彦（Programming、Euphonium、他）、堀江博久（Key、G）、レニー・カストロ（Per）という凄腕たちを迎え、全国10カ所を回ったLOVE PSYCHEDELICO。最終公演では最新アルバム「IN THIS BEAUTIFUL WORLD」の収録曲や、自身のヒット曲を惜しみなく披露しオーディエンスを熱狂させた。
最初のMCでKUMI（Vo, G）は「特別な夜です。ありがとう。今日は思いっきりみんなと楽しみたいと思います。思いっきり踊って、思いっきり歌ってね」と笑顔で語り、「Shining On」「It's You」「It's Ok, I'm Alright」など「IN THIS BEAUTIFUL WORLD」からの楽曲をときにギターを爪弾きながら、ときにハンドマイクで歌い上げる。NAOKI（G）はサポートメンバーとの共演を楽しむように、自由にステージを行き来し観客の熱狂を引き上げた。
中盤ではNAOKIとレニーによるセッションコーナーも展開された。一旦ほかのメンバーが去ると、NAOKIは「次のアルバムの曲書き始めてるんで。早めに出すよ。約束するよ」とLOVE PSYCHEDELICOの次の展開を宣言。盟友のレニーを紹介すると、彼のパーカッションをバックにEAGLESの名曲「Take It Easy」を熱唱した。続いてKUMIが合流し、NAOKIとともにカホンに座るレニーを囲み「裸の王様」をパフォーマンス。KUMIのたおやかな歌声に寄り添うように、NAOKIとレニーの柔らかなセッションが響いた。
後半は「Aha!」「Everybody needs somebody」といった懐かしい楽曲が連発され、ダイナミックなバンドサウンドに場内は高揚した空気に包まれる。ラストナンバー「LADY MADONNA～憂鬱なるスパイダー～」では、アウトロでロイ・オービソン「Oh, Pretty Woman」のワンフレーズが差し込まれ、遊び心にあふれたアンサンブルが観客の笑顔を呼んだ。
哀愁が漂う「Last Smile」から始まった、アンコールでは「Shadow behind」「This Way」「Freedom」の4曲を届けたKUMIとNAOKI。「Freedom」では、もともと喉の調子が悪かったKUMIの声が枯れてしまう場面もあったが、オーディエンスの合唱が彼女を支える。演奏が終わり、サポートメンバーを送り出したNAOKIとKUMIはお互いの熱演を讃えるように抱擁を交わす。続けて「一緒に歌ってくれてありがとう」「『Freedom』のボーカルはみんなだね」と観客に感謝を伝えた。KUMIは去り際に「最高の夜をありがとう。みんなの愛をありがとう」と述べ、投げキッスでツアーを締めくくった。
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音楽ナタリー @natalie_mu
LOVE PSYCHEDELICO、ファンと作った「特別な夜」 http://t.co/nn7vkRWdTK