ART-SCHOOLのツーマン企画がHelsinki Lambda Club迎えてスタート、互いのカバーも飛び出す

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ART-SCHOOL主催のツーマンライブ 「Bring 2 Life a Vision vol.1」が4月12日に東京・WWW Xで開催された。

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by renzo masuda)

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「Bring 2 Life a Vision vol.1」は2024年を通して計3回の開催が予定されている。初回となる「vol.1」にはHelsinki Lambda Clubがゲスト出演した。

愛とリスペクトを込めて

Helsinki Lambda Clubのライブの様子。(Photo by renzo masuda)

Helsinki Lambda Clubは「ぢきぢき」でゆるやかにライブを開始。穏やかな歌声と浮遊感のあるサウンドがたゆたうように響き渡り、心地のいい空気がたちまち場内に広がった。轟くようなバスドラムと印象的なギターリフが印象的な「Golden Morning」を経て、彼らが演奏したのは「Khaosan」。疾走感のあるビートに乗せて、橋本薫(Vo, G)は気だるげな歌声でリリックを放った。

橋本薫(Vo, G / Helsinki Lambda Club)(Photo by renzo masuda)

「メンバーは知ってると思うけど、俺は大学時代ずっとサークルでアートのコピバンをやっていて」と話を切り出した橋本。彼は大好きなバンドとの競演を喜び、「今日もカバーというか、あえてコピーをしようと思います」と宣言した。「散々いろんな曲をやったんですけど、今日はコピバンでやったことのない曲をまっさらな状態から覚えて、がんばって練習しました」と橋本が述べると、彼らはART-SCHOOLの楽曲の中でもダンサブルなナンバー「クロエ」を演奏。メンバーが奏でる軽快なサウンドに身を委ねるように、オーディエンスは自由に体を揺らす。「緊張した……」と胸をなでおろした橋本は「ほかにもいっぱいできるよ」と「スカーレット」や「ウィノナ ライダー アンドロイド」などのイントロを弾き、ART-SCHOOLへの愛とリスペクトを示した。

Helsinki Lambda Clubのライブの様子。(Photo by renzo masuda)

その後、彼らはキャッチーなフレーズとサイケデリックなサウンドが中毒性を感じさせるナンバー「収穫(りゃくだつ)のシーズン」や、3人の陽気な歌声が印象的な楽曲「ロックンロール・プランクスター」をプレイ。最後には「ミツビシ・マキアート」でピュアな衝動の詰まったロックンロールを高らかに鳴らし、ステージをあとにした。

レア曲に始まり、カバーも飛び出した夜

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by renzo masuda)

Helsinki Lambda Clubからバトンを受け取ったART-SCHOOLは、近年ライブで披露することが少ないレアナンバー「LOST CONTROL」でライブをスタートし、グルーヴ感たっぷりに演奏を繰り広げた。その勢いのまま彼らは陽光を感じさせるようなギターリフが印象的な「Forget the swan」や、前のめりな疾走感のあるビートがオーディエンスの心を駆り立てる「Promised Land」といった楽曲を披露。「real love / slow dawn」では衝動に身を任せるようなメンバーのアグレッシブなプレイにフロアが大きく沸いた。

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by renzo masuda)

晴れやかなアンサンブルが観客の胸を高鳴らせる「14souls」を経て、彼らは「ウィノナ ライダー アンドロイド」「Just Kids」をノンストップでプレイ。「ローラーコースター」では中尾憲太郎(B)と藤田勇(Dr / MO'SOME TONEBENDER)が刻む躍動感のあるビートに乗せて、木下理樹(Vo, G)の透明感のある歌声とやぎひろみ(G / NITRODAY)のコーラス、戸高賢史(G)の美しいギターリフが幻想的な空間を生み出した。

木下理樹(Vo, G / ART-SCHOOL)(Photo by renzo masuda)

「ヘルシンキ、すごくいいバンドで。僕らの曲をカバーしてくれてありがとうございます」と感謝の思いを述べた木下。「僕らもヘルシンキで好きな曲があって、1曲演奏してもいいですか」と木下が告げると、彼らは先ほどHelsinki Lambda Clubが演奏した「Khaosan」を弾き始める。夜を駆け抜けていくような疾走感のあるサウンドに乗せて、木下の儚くも気だるげな歌声が響き渡った。

戸高賢史(G / ART-SCHOOL)(Photo by renzo masuda)

その後、彼らは退廃的な空気が漂う「Siva」や、カッティングギターの音色が心地のいいナンバー「その指で」を演奏。「今日は来てくれてありがとう。盛り上げて帰ります」と木下が告げると、「ロリータ キルズ ミー」「ジェニファー'88」といったライブのキラーチューンを熱を込めて放っていく。みずみずしいアンサンブルが広がった「BOY MEETS GIRL」を経て、最後は昨年リリースされた最新アルバム「luminous」のリードトラック「Bug」へ。ライブでの人気も高いこの曲で、オーディエンスは美しいサウンドに最後までじっくりと浸って酔いしれていた。

ART-SCHOOLのライブの様子。(Photo by renzo masuda)

アンコールでは戸高が次回のツーマンライブ「Bring 2 Life a Vision vol.2」を8月19日に東京・WWW Xで開催することを発表。「対バン相手はですね……そろそろ観たいんじゃないかな」という戸高の言葉に続き、木下が「The Novembersです」とゲスト告げると、約8年ぶりの対バンに会場から大きな歓声が沸き起こった。最後に彼らがプレイしたのは「IN THE BLUE」。5人は美しい轟音で場内を満たし、ステージを去っていった。

セットリスト

ART-SCHOOL「Bring 2 Life a Vision vol.1」2024年4月12日 WWW X

Helsinki Lambda Club

01. ぢきぢき
02. King Of The White Chip
03. Golden Morning
04. Khaosan
05. Skin
06. クロエ(ART-SCHOOLカバー)
07. バケーションに沿って
08. 収穫(りゃくだつ)のシーズン
09. ロックンロール・プランクスター
10. ミツビシ・マキアート

ART-SCHOOL

01. LOST CONTROL
02. Forget the swan
03. Promised Land
04. real love / slow dawn
05. 14souls
06. ウィノナ ライダー アンドロイド
07. Just Kids
08. ローラーコースター
09. Khaosan(Helsinki Lambda Clubカバー)
10. Siva
11. その指で
12. ロリータ キルズ ミー
13. ジェニファー'88
14. BOY MEETS GIRL
15. Bug
<アンコール>
16. IN THE BLUE

ライブ情報

ART-SCHOOL 2 MAN LIVE 「Bring 2 Life a Vision vol.2」

2024年8月19日(月)東京都 WWW X
<出演者>
ART-SCHOOL / The Novembers

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ART-SCHOOL / Helsinki Lambda Club
LIVE REPORT📝



ART-SCHOOL 2 MAN LIVE
「Bring 2 Life a Vision vol.1」
2024/4/12(金) WWW X

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