“音楽の聖地”東京・日比谷野音、来年10月から使用休止 老朽化により建て替えへ

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東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)の使用が、2024年10月1日より休止されることが明らかになった。

日比谷公園大音楽堂

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日比谷野音は1923年7月に開設され、今年で100周年を迎えた。過去にも改修が行われたが、最後の改築から約40年が経過し、老朽化が進んだため、建て替えが決定した。来年9月30日まで現在の建物で運用され、再整備後の施設利用については詳細が決まり次第、アナウンスされる。また新たな施設について、東京都建設局では「都立日比谷公園大音楽堂の再整備に関する基本方針」を策定。基本方針では野音ならではの開放感を維持することを前提に、ステージ上および観客席前方に屋根を設置すること、施設の利便性を高めるために控室やバックヤードなどの機能拡充を図ることなどが挙げられている。

初代日比谷公園大音楽堂

2代目日比谷公園大音楽堂

日比谷野音の歴史は長く、開設からわずか2カ月後の1923年9月1日に関東大震災が発生。会場は娯楽施設の壊滅した都内における当時の市民生活に健全な娯楽を与える場所として、音楽会や舞踏会、野外劇などに利用された。太平洋戦争の影響により一時休館したものの、戦後はロック、フォークの音楽会場として盛んに利用され、現在に至っている。日比谷野音は、これまでにキャロルの解散コンサート、キャンディーズの解散宣言、尾崎豊のステージ飛び降り事件など数々の伝説とも言えるライブが行われただけでなく、日本のロック発展を目指して生まれた「10円コンサート」や、女性ミュージシャンのみによるロックフェス「NAONのYAON」が開催されるなど、日本の音楽発展に欠かせない“音楽の聖地”として会場として多くの音楽ファンに認知されている。

日比谷野音では今年4月から11月にかけて、開業100周年を記念した「日比谷野音100周年記念事業」を展開中。亀田誠治が委員長を務める日比谷野音100周年記念事業実行委員会は、「ライブ・イベント事業」「アーカイブ事業」「PR事業」を柱として、さまざまな音楽イベントや展示を行っている。

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