ゴールデンボンバー鬼龍院翔とNoGoD団長がヘドバン推奨「頭を振るのは自由」

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鬼龍院翔ゴールデンボンバー)の書籍「超!簡単なステージ論 舞台に上がるすべての人が使える72の大ワザ / 小ワザ / 反則ワザ」の発売記念トークイベントが、本日6月6日に東京・ロフトプラスワンにて行われた。

「こんなMCは嫌だ! 5選」をテーマに語る鬼龍院翔と団長。(写真提供:euclid agency)

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鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)「超!簡単なステージ論 舞台に上がるすべての人が使える72の大ワザ / 小ワザ / 反則ワザ」表紙画像

4月に発売された「超!簡単なステージ論 舞台に上がるすべての人が使える72の大ワザ / 小ワザ / 反則ワザ」は、鬼龍院が20年近いステージ活動を通じて学んだ“音楽以外にやったほうがいいこと”をまとめた書籍。トークイベントには鬼龍院と団長(NoGoD)が登壇し、長いキャリアの中でそれぞれが培ってきたステージ論を語り尽くした。

鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)(写真提供:euclid agency)

団長(NoGoD)(写真提供:euclid agency)

イベントの冒頭で団長は、「これはバンドマンが出されて困る本なんですよ! でも音楽のことは一切書かれてないんです! 1音も鳴ってない。いい意味で偏ってる」と鬼龍院の書籍を手に熱弁。一方の鬼龍院は「子供の頃から人の感情を気にしすぎていたので、それが本になった」と自身の性格が執筆のきっかけとなったことを明かす。そこから、書籍の目次をもとに話を展開していく2人。「音楽への幻想を捨てましょう」というテーマで話をしている際に団長は「俺は顔ファンが欲しい! 性的な目で見られたかった!」と願望を爆発させ、鬼龍院は「顔ファンに見られたくないという方もいますが、もうみんな自分が好きな愛し方で推せばいんです」と自分らしい形でアーティストを応援してほしいとフォローする。「こんなMCは嫌だ! 5選」「対バンライブにおいて前のステージは観ておくべき」といったMCにまつわるテーマでは、自分たちの実体験や出会ってきたバンドマンたちとのエピソードを大放談。その中で団長は「ブスがヴィジュアル系で売れるためにはどうしたらいいのかが俺のテーマだった」「ハジけるブスはライブハウスにいてはいけない!」と自身のポリシーを力説し、鬼龍院はエンタテイナーとしてのレディー・ガガのすごさに言及しつつ「僕は音楽の天才じゃないから、自分ができることをやる」というスタンスであることを語った。

ライブ中の振りについて語る鬼龍院翔と団長。(写真提供:euclid agency)

鬼龍院翔(ゴールデンボンバー)(写真提供:euclid agency)

ひとしきり書籍にまつわるトークをしたところで、2人は事前に寄せられた質問にも回答。演者としても活動している人からの「優先エリアで自分に興味のないスマホをいじってるお客さんがいる。こういうお客さんにもアプローチしたほうがいいのか」という相談に対して、氣志團のライブ現場で目撃した綾小路翔(Vo)の行動や、人間椅子が観客を沸かせた「Ozzfest Japan」での出来事を紹介。「振り向かせられるパフォーマンスができるのが理想」と言いつつ、「自分たちのお客さんをかまい、自分たちのお客さん以外をかまい、最後に自分たちのお客さんをかまう。サンドイッチにするのがいい。誰も蔑ろにしないのが大事」とアドバイスする。そこから鬼龍院と団長は「対バン目当てのお客さんを振り向かせる方法」や「MCで他の演者のコンテンツを横取りしてはいけないのはなぜか」などについて議論。「ライブ中に演者と同じレベルで大声で歌っている人をどう思うか」という質問に対しては、鬼龍院は「周りの人がやってないことをやらない」ときっぱり。団長も「口ずさむのはいいけど、フルボリュームである必要はない」と続け、大先輩アーティストたちのエピソードも紹介しつつ配慮を求める。

一方で「ヘッドバンギングをしていたら迷惑と言われてしまった。ヘドバンは迷惑なのか」という相談には、鬼龍院は「賛否あると思うけど、マインドを変えるべき。僕だったら髪の毛が顔に当たったら笑っちゃう。私たちが生まれたジャンルがヴィジュアル系だから、ヘドバンを一斉に禁止することはしなくていい」、団長は「このヘドバンの海に私は立つ、という楽しみ方もある。演者としては気持ちよくライブを観て、気持ちよく帰ってほしい」と理解を求める。ライブ会場でクレームを入れられた際は、「メンバーが『頭振れ』って言う曲があるくらいのジャンルで、頭を振るのは自由だと思ってるので、振らせていただきます」と丁寧に対応するようアドバイス。ゴールデンボンバーの「首が痛い」という楽曲タイトルも引き合いに出すよう伝えた。

団長(NoGoD)(写真提供:euclid agency)

その後、2人はステージ論がまだ定まってない時期のお互いのライブ映像を観ながらシビアに講評。ゴールデンボンバーの身内ノリ全開のステージとカオスぶりに、団長は「ひどいよ。鬼龍院さん、これはダメだよ」とツッコミを入れ、自分のライブについては「これは恥ずかしい! 何歌ってるのかわからない。お客さん置いてきぼりにしてるね」と猛省する。しかし、鬼龍院は「これはこれでいいけどね。素晴らしい」と団長の勢いあるパフォーマンスを評価した。

「ステージ大好きマンの集い ~ステージのためにできることを中堅バンドマンとみんなで考える会~」の様子。(写真提供:euclid agency)

あっという間に2時間が経過し、締めのタイミングになると団長が「最後にこれだけは教えて! 音楽でごはんが食べられるようになったのは?」と本の目次を引き合いに必死で鬼龍院に問う。これに対して鬼龍院は「12カ月連続ライブのチケットが完売するようになった月から」と素直に回答し、ステージに立ち、観客全員を楽しませるにはどうしたらいいかトライ&エラーを繰り返した結果つかんだものがあったと述懐。最後に「ライブは素敵ってことで、これからもがんばりましょう。お客さんも日々の生活をがんばって、素敵なステージに足を運んでください。精一杯がんばっていく所存ですので、これからもゴールデンボンバー、NoGoDをよろしくお願いします」と挨拶した。

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みつと @mitsuto_

【イベントレポート】ゴールデンボンバー鬼龍院翔とNoGoD団長がヘドバン推奨「頭を振るのは自由」(写真11枚) https://t.co/v69Zn00LRk

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