デビュー5周年のTENDRE、初のホールワンマンで見せた軌跡とこれからの未来

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TENDREが昨日4月16日に昭和女子大学人見記念講堂で初のホール公演「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」を開催した。

「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」の様子。(Photo by Ray Otabe)

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デビュー5周年を迎えたTENDREは、自身の軌跡を振り返るように新旧問わずさまざまな楽曲を披露。これまでも一緒にライブを行ってきたバンドメンバーたちとともに盤石の演奏を繰り広げた。

TENDRE(Photo by Ray Otabe)

会場が暗転すると、ステージを覆うカーテンの向こう側から穏やかな歌声と美しい鍵盤の音色が聴こえてくる。一節歌い終えたところでカーテンが上がり、大きな拍手が客席から湧き起こる中、TENDREとバンドメンバーの姿が現れた。TENDREは「LIFE」をゆったりと紡いで心地のいい空間に観客を誘ったあと、ハンドマイクで「FANTASY」を歌唱。舞台を軽やかに歩きながら「5年間ってあっという間なんですよ。今日は存分に楽しんでください」とにこやかに告げた。

TENDRE(Photo by Ray Otabe)

「前半でこんなに体力をを使うということは、ここからもっとすごいことになるわけですね」とTENDREは笑い、ここからメドレー形式で間髪入れずに次々と楽曲をパフォーマンス。ミラーボールの眩い光に彩られながらダンサブルなナンバー「SIGN」を届けたあと、「VARIETY」「PARADISE」を連投して会場を盛り上げる。エネルギーを爆発させるような熱いプレイを経て、「NEED」「AIM」が演奏されると、リズミカルなビートに自然とつられるようにオーディエンスは自由に体を揺らした。

TENDRE(Photo by Ray Otabe)

「FRESH feat. Ryohu」ではステージにRyohuが登場。RyohuはTENDREの肩に手を回して楽しげにラップを繰り広げ、会場を大きく沸かせた。その後TENDREは「Night & Day」「SOFTLY」といったチルなナンバーを演奏。オーディエンスはリラックスした様子でTENDREとバンドメンバーが紡ぐ深みのあるアンサンブルにじっくりと浸っていた。

「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」の様子。(Photo by Ray Otabe)

「CHOICE」をたおやかに歌い上げたあと、TENDREとバンドメンバー5年間の思い出を振り返った。松浦大樹(She Her Her Hers、saccharin / Dr)は「太朗(TENDRE)っていつも『飲みに行こう』じゃなくて『お茶しよう』って言うんだよ。でも、ある日、『飲みに行こう』と誘われたことがあって。そのときに太朗から『ソロを本格的にやろうと思っていて、横にいてほしいんだ』って言われたんです」とかつてのエピソードを明かす。TENDREは「音楽の尊さをメンバーから教わってきたので、本当にこの場をお借りしてお礼を言いたいです」と感謝の思いを込めてメンバーに向かって深く頭を下げた。

「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」の様子。(Photo by Ray Otabe)

本公演について「『僕はこういうことをやってきたな』って噛み締めて、また新しいことをやろうと思えたきっかけの日になった」と述べたTENDREは、4月12日に配信リリースしたEP「BEGINNING - EP」の収録曲「DOCUMENT」を披露。本作はこれまでリズムトラックからダビングまで1人で録音して楽曲を発表してきたTENDREが、バンドメンバーとともにこれまでの楽曲をセルフカバーした作品だ。ライブではTENDREとバンドメンバーのグルーヴ感のある演奏にオーディエンスのハンドクラップが重なり、会場にさらなる一体感が広がった。観客のクラップに乗せて、TENDREがハミングするように歌い始めたのは「ENDLESS feat. SIRUP」。期待に満ちた空気の中、ステージにSIRUPが勢いよく登場し、TENDREと息ぴったりのハーモニーを響かせる。SIRUPが「TENDRE、5周年おめでとう!」と祝福の言葉を贈ると、2人はステージ上で固くハグを交わした。

TENDRE(Photo by Ray Otabe)

TENDREは「5年間は本当に短いようで濃厚な期間でした。5年前は人見記念講堂でこんなにたくさんの人に見守ってもらえるとは思ってなかったし、まず何よりも感謝を伝えたいです」と述べたあと、「WHAT IS TENDRE?」という本公演のタイトルについて言及。「『僕がやってきたことはなんなんだろう?』って考えていて。僕は自分自身が作りたい曲を作ったり、人に対して思いを伝えるということを曲を通してやってきました。TENDREという名前は、自分の性格を表したものなんです。柔らかい、心配性、感動しやすいとか。自分らしい名前だなと思っていたんですけど、活動するにあたって僕は優しさについて考えるようになりました。人に対して肌触りのいい言葉をかけることだけが優しさなのか……でもきっとそういうことではなくて、厳しさの中にある寛容さだったり、そういった優しさのいろんな側面をTENDREとしての活動で見つめ直す機会が多くなってきて。自分自身を表現するということもそうですし、自分自身であるための音楽活動であるなと思いました」と話し、「それを教えてくれたのはここにいるメンバーの、レーベルの方々、ライブを作ってくださるスタッフの方々。当たり前のことですけど、1人ではやってこれなくて、いろんな人に支えてもらってきたことを自分自身で実感していて。今日はチームで作ってきたものを集大成として見せられたらと思っていて、それが自分の問いかけに対する現時点での正解かなと思っています」と真摯に語った。

「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」の様子。(Photo by Ray Otabe)

ライブ終盤、TENDREは「IN SIGHT」、そしてこれからの未来が見えるような新曲「YOUTH」を伸びやかに歌い上げた。サックスの高らかな音色でスタートしたのは「IMAGINE」。TENDREは観客に語りかけるように「眩しい世界 君と見たい」「お互いの未来 等しく照らしていたい 生きていたい」と晴れやかに歌を届ける。そしてTENDREはラストナンバー「hanashi」をオーディエンスと一緒に歌い、心を深くつなぎ合ってステージをあとにした。

「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」の様子。(Photo by Ray Otabe)

アンコールを求める拍手に応えて再び登場したTENDREは、弾き語りで「GIVE」とデビュー曲「PIECE」を披露。優しい歌声と飾り気のない鍵盤の音色を届けたあと、ステージにメンバーを呼び込んだ。「みんなを呼んだので、ちょっと踊っていきますか」とTENDREは告げ、「DRAMA」を軽快にパフォーマンス。最後に「RIDE」を華やかにプレイして会場をダンスフロアに変え、初のホールワンマン公演を笑顔で締めくくった。

TENDREは10月からワンマンツアー「5th Anniversary concert - Part.2 THIS IS TENDRE」を開催することを発表した。TENDREのオフィシャルファンクラブでは4月23日23:59までチケットの先行予約を受付中。オフィシャルサイトでは4月25日12:00に第1次先行予約がスタートする。

TENDRE「WHAT IS TENDRE? - 5th Anniversary concert Part.1 -」2023年4月16日 昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト

01. HOPE
02. LIFE
03. FANTASY
04. DISCOVERY
05. SIGN - VARIETY - PARADISE
06. NEED - AIM
07. FRESH feat. Ryohu
08. Night & Day
09. SOFTLY
10. SELF
11. CHOICE
12. DOCUMENT
13. ANYWAY
14. ENDLESS feat. SIRUP
15. IN SIGHT
16. YOUTH
17. IMAGINE
18. hanashi
<アンコール>
19. GIVE - PIECE(solo ver.) - DRAMA
20. RIDE

5th Anniversary concert - Part.2 THIS IS TENDRE

2023年10月6日(金)宮城県 darwin
2023年10月9日(月・祝)石川県 Kanazawa AZ
2023年10月13日(金)愛知県 名古屋CLUB QUATTRO
2023年10月15日(日)福岡県 BEAT STATION
2023年11月5日(日)岡山県 YEBISU YA PRO
2023年11月8日(水)大阪府 BIGCAT
2023年11月24日(金)北海道 札幌PENNY LANE24
2023年11月29日(水)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)

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