WACK全グループが真冬の野音に集結!「BiSH-星が瞬く夜に-」で豪華46名セッション

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音楽事務所WACKによるイベントツアーの最終公演「We will WACK you!! TOUR FiNAL」が、本日2月26日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)で開催された。

「We will WACK you!! TOUR FiNAL」出演者一同。(Photo by sotobayashi kenta)

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「We will WACK you!! TOUR」は1月より行われてきたWACKのイベントツアー。全公演にBiSHが出演したほか、各公演にBiSGANG PARADEExWHYZ豆柴の大群ASPの中から1、2組が参加した。ツアーファイナルにはこれら6組に加え、トップバッターとしてTBS系「水曜日のダウンタウン」内の恋愛オーディション企画「モンスターラブ」の中で結成された新たなアイドルグループ・都内某所が出演した。

都内某所(Photo by sotobayashi kenta)

都内某所はもともとミナ、ミク、リチの3人組として昨年12月にデビューしたが、リチがクロちゃん(安田大サーカス)と付き合うことを選択したため脱退。追加メンバーオーディションが行われ、新たにイズキ、キノ、チヒロが加入した。5人はクロちゃんの意見が反映された“脇見せ”衣装のノースリーブ姿で野音のステージに上がり、デビュー曲「クッキー」を披露。そのフレッシュな姿に温かい拍手が送られた。

豆柴の大群(Photo by sotobayashi kenta)

続いて豆柴の大群は、最新アルバム「MAMEQUEST」のオープニングナンバー「MAMESHiBA ON THE STAGE」をBGMにステージへ。豆柴はアイカ・ザ・スパイ、ナオ・オブ・ナオ、ミユキエンジェル、ハナエモンスターの既存メンバーに、昨年12月に行われたオーディション企画「豆柴の大群なりの合宿」を経て、レオナエンパイア、モモチ・ンゲールが加わり、1月から6人編成で活動している。ライブはグループの始まりの曲である「りスタート」でスタート。6人は最新作から「マラマーラ」「MUST GO」というHi-yunk(BACK-ON)作曲によるグループの新機軸となるアッパーチューンを織り交ぜつつ、松隈ケンタ作曲の「FLASH」「豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-」もパフォーマンス。豆粒(豆柴の大群ファンの呼称)以外のWACKファンにもグループの持つエモーショナルさ、パワフルさを示した。

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

ASPは先陣を切った2組のカラフルな衣装と正反対の黒い衣装をまとってクールに登場。「ここから暴れようぜー!」というモグ・ライアンのシャウトから「拝啓 ロックスター様」「Just Do it」という疾走感のあるロックチューンを畳みかけ、力強い視線を客席に向けながら激しく歌い踊る。ウォンカー・ツインズの4カウントで始まる「BE MY FRiEND」では観客とともにモンキーダンスを踊り、「ITSUMO KOKOKARA」ではチッチチチーチーチーやユメカ・ナウカナ?が絶叫。ASPはパンキッシュな楽曲のみならず、メンバーのラップも炸裂するディープなダンスチューン「Tokyo Sky Blues」や、メジャーデビュー曲であるハイパーポップチューン「Hyper Cracker」も届け、寒空の下で熱いステージを展開した。

ExWHYZ(Photo by sotobayashi kenta)

ExWHYZのライブは「STAY WITH Me」で始まり、野音が心地よい四つ打ちビートで包まれる。6人はシンガロングをしたり、観客とともにジャンプしたりしながら、フロアとの一体感を高めていく。80KIDZとMaika Loubteが提供したアグレッシブなアシッドハウスチューン「Obsession」で高揚感をもたらしつつも、息の合ったダンスで観客の視線を釘付けにした。クールなダンスとは一転して朗らかなトークコーナーでは、yu-kiが「今日、私はアイナ(・ジ・エンド / BiSH)さんのヘアアレンジをやっちゃいました!」と報告したほか、都内某所の初々しさにも触れた。またmidorikoは、昨年夏頃から今年1月まで活動休止していたことから「こうしてみんなと会える喜びを噛み締めています」と心境を吐露し、4月に控える4都市ツアー「xANADU」、そして5月13日に迎える初の東京・日本武道館でのワンマンライブ「FIRST STEP」への思いを口にした。そしてそのトークの流れから、ExWHYZは新曲「FIRST STEP」を初披露。ロックテイストなサウンドに乗せて前向きなメッセージを観客に届けた。ラストにはmahoが、EMPiRE解散を経て、ExWHYZとして初めて臨んだWACKツアーに参加できたことと、来場者への感謝を伝え、新曲「Everything」を披露すると宣言。6人はすっかり日の沈んだ薄暮の野音で、優しい歌声を響かせた。

GANG PARADE(Photo by sotobayashi kenta)

GANG PARADEはアップテンポなアイドルソング「Happy Lucky Kirakira Lucky」で元気よくライブの口火を切る。13人という大所帯のグループながら、ひときわ目を引いたのは、「鬼滅の刃」の煉獄杏寿郎に扮して1週間生活しているというココ・パーティン・ココだった。MCでは月ノウサギが「野音は特別な場所。ここで皆さんと同じ時間を過ごせることをとてもうれしく思います。こんな大事な時間をGANG PARADE一同で心を込めて、そして“心を燃やして”……」と述べ、煉獄に扮するココが「うむ!」とうなずいて観客の笑いを誘った。ギャンパレは「シグナル」「Priority」などキャッチーさとエモーショナルさを合わせ持つ楽曲を続けて披露。1人ひとりがキレのあるダンスを見せつつ、息ぴったりのフォーメーションでグループとしての強みを存分に示し、ラストナンバー「Plastic 2 Mercy」までアクセル全開で駆け抜けた。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

トリ前に登場したBiSは、1月に日比谷野音で行ったワンマンライブをもってメンバー2名が脱退したため、現在はトギー、ナノ3、ヒューガーの3人で活動中。冒頭から「STUPiD」「テレフォン」という人気のアッパーチューンを連投したBiSは、覇気がみなぎるステージングで観客の気持ちを一気につかむ。トギーは「BiSはこの通り3人なのでこの広いステージを走り回って、全員に楽しんでもらえるよう全力で届けていきます!」と宣言。その言葉通り、BiSはギターロックを基調としたダンスチューン「DA DA DA DANCE SONG」をアグレッシブに歌い踊った。さらにピアノリフが印象的な「つよがりさん」で感動的なムードを生み出し、その余韻を残したまま「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」へ。ナノ3が「またどこかであなたと会えたらうれしいです」と研究員(BiSファンの呼称)やそれ以外のWACKファンに呼びかけ、3人は「CURTAiN CALL」でライブを熱く締めくくった。

BiSH(Photo by sotobayashi kenta)

最後に登場したのは、6月29日の東京・東京ドームでのワンマンライブをもって解散するBiSH。アイナ・ジ・エンドの挨拶に続いて、パンキッシュなショートチューン「DEADMAN」、ヘビーなギターリフが炸裂する「MONSTERS」など攻撃的な楽曲を連発した。モモコグミカンパニーが2021年8月発表のアルバム「GOiNG TO DESTRUCTiON」から「WiTH YOU」を初披露すると宣言し、「WACKツアーのファイナルでこの曲をやりたくて、アイナに振付を考えてもらった」と説明。アイナは振付のテーマが「クロちゃん」であると説明し、振りのポイントを観客に教えた。また作詞を手がけたモモコはその内容について「遠征中の飛行機で、BiSHでの日々を振り返って歌詞を書きました。何年か分の思い出は過ぎれば泡みたいなものだし、戻れない過去を考えても仕方ないと思う。でも戻らない日々は、今見ている景色にも溶け込んで、今見ている景色を素敵にしてくれる。そんな思いを書いた歌詞です」と説明した。

「BiSH-星が瞬く夜に-」セッションの様子。(Photo by sotobayashi kenta)

夜空の下で「STAR」を届けたあと、メンバーは今日のセットリストと衣装を全員で決めたことを明かす。チッチは衣装について「私たちが初めて野音ライブ(2016年10月に行われた「Less than SEX TOUR」の最終公演「帝王切開」)をさせていただいたときのもの」とコメント。さらに彼女は「いつもは話せないメンバーや後輩たちと同じ時間を過ごせるWACKツアーは貴重なものです。野音はBiSHにとっても大切だけど、ほかのグループにとっても大切だろうし、いろんな歴史が更新されていく場所だと思う。都内某所はこれからいろんな楽しいこともあるし、苦しいことも乗り越えていくんだろうな」と述べる。そして「BiSHにとって大切な曲を」と、「オーケストラ」へとつなげた。夕方から夜にかけて繰り広げられたイベントのラストを飾った楽曲は、「BiSH-星が瞬く夜に-」。ステージにこの日の出演者が集結し、豪華なコラボセッションが展開された。

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