シンデレラグループの称号を手に入れろ!「スタプラアイドルフェス」笑いあり涙あり白熱の競い合い

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スターダストプロモーションのアイドルセクション「スターダストプラネット」のアイドルが勢ぞろいするイベント「スタプラアイドルフェスティバル ~今宵、シンデレラグループが決まる~ powered by スタプラアイドルラジオ」が、本日1月14日に神奈川・横浜アリーナで開催された。

「スタプラアイドルフェスティバル ~今宵、シンデレラグループが決まる~ powered by スタプラアイドルラジオ」の様子。(写真提供:ニッポン放送)

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過去2回では参加グループのうち2014年以降に結成された“後輩グループ”の中から、観客の投票でたった1人のシンデレラを選出していたが、今回の「スタプラフェス」では先輩後輩関係なく1組のシンデレラグループを決定。ももいろクローバーZ私立恵比寿中学TEAM SHACHI超ときめき♡宣伝部ばってん少女隊AMEFURASSHIいぎなり東北産ukkaCROWN POPB.O.L.T、播磨かなの11組が火花を散らして本気のパフォーマンスを繰り広げたほか、全10種目のさまざまな企画コーナーで競い合った。

橘花怜(いぎなり東北産)(写真提供:ニッポン放送)

「白い風 -ZZ ver.-」を歌うももいろクローバーZとCROWN POP。(写真提供:ニッポン放送)

公演は前回の「スタプラフェス」で2代目シンデレラに選ばれた橘花怜(いぎなり東北産)による「線の物語」の歌唱で幕開け。橘の「ステージに立っている間、アイドルは最強だー!」という、このイベントの醍醐味を詰め込んだ叫びが横浜アリーナにこだました。さらに、出演グループのうち2組が代わる代わるコラボパフォーマンスを披露していくメドレーがスタート。「スタプラフェス」でしか観られない貴重な組み合わせのライブが次々に展開され、特定のグループに限らず、スタダのアイドル全員を応援する”スタダDD”にとってはたまらない瞬間となった。メドレーの最後には本公演に途中からの参加となる超とき宣の代表曲「すきっ!~超ver~」が10組のコラボによって披露され、歌い出しでは百田夏菜子(ももいろクローバーZ)が「すき!」というフレーズで観客全員の心を鷲づかみにした。

フリースローにチャレンジする藤田愛理(CROWN POP)。(写真提供:ニッポン放送)

オープニングライブが終わったところでMCの吉田尚記アナウンサーが登場し、同じくMCを務める橘とともに、シンデレラグループを懸けた企画コーナーを開始。各コーナーに出演グループの代表者1名がそれぞれ参加し、1位になったメンバーのグループにポイントが与えられることが説明された。なお、ももクロは「後輩たちの戦いを全力でサポートしたい」という思いからシンデレラグループを決める戦いには加わらず、デモンストレーションや進行の手伝いを担当。超とき宣は会場に到着するまで、事前に企画にチャレンジした収録映像を流す形で参戦した。最初の種目は、15秒でバスケットのゴールを何回決められるかを競う「フリースローチャレンジ」。元バスケ部の百田が見事なお手本を見せたのち、10組の代表者がゴールに向かってボールを放り、その結果、最多である4本のゴールを決めた藤田愛理(CROWN POP)が1位を獲得した。


私立恵比寿中学(写真提供:ニッポン放送)

くじで出演順を決めた各グループによる単独パフォーマンスも、企画コーナーと交互に展開される。トップバッターは昨年新メンバーの桜井えま、仲村悠菜を加えて10人体制になったエビ中。ももクロに次ぐキャリアを誇る彼女たちは、新体制ながら堂々とした安定のステージを見せた。2番手は和の要素とダンスミュージックを組み合わせて新境地を切り開いているばってん少女隊が務め、昨年の「アイドル楽曲大賞」で上位にランクインした「さがしもの」などで会場を独自の世界観で染め上げた。

「心臓にほくろがいっぱーい」と笑顔を見せる律月ひかる(いぎなり東北産)。(写真提供:ニッポン放送)

2つ目の企画コーナーは、ステージ上に用意されたさまざまなアイテムを駆使して1つのボケを披露する「モノボケチャレンジ」。白衣を羽織って医者に扮し、患者の心臓を素手で取り出す動作を見せたあと、スイカの被りものにある黒い種の模様を指して「心臓にほくろがいっぱーい」と笑顔を見せた律月ひかる(いぎなり東北産)、律月と同じくふわふわした声のトーンと独特の間を持ち、箱に挟んで腫れた指をボトルで表現するというシンプルなボケを披露した秋本帆華(TEAM SHACHI)が審査員から満点を勝ち取り、モノボケ王の座を射止めた。続いてライブアクトを務めたB.O.L.Tは「お願いします!」と頭を下げる振付が印象的な「Please Together」、いぎなり東北産は昨年発表のライブの人気曲「メタハンマー」などをパフォーマンスして場内の熱量を高めていく。

お馴染みのTEAM SHACHIの自己紹介フレーズで「10秒CMチャレンジ」に挑む咲良菜緒(TEAM SHACHI)。(写真提供:ニッポン放送)

次に行われた「10秒CMチャレンジ」は、参加メンバーが1人ずつCMのようにグループについてアピールし、体感で10秒経ったと思ったらスイッチを押す企画。それぞれしゃべっている時間が10秒内ギリギリに収まるようにチャレンジし、わずかでも10秒を超えていたら失格というルールのもと、最後に挑戦した吉瀬真珠(いぎなり東北産)が9秒68という一番の好成績を叩き出した。5つの楽曲がミックスされた音源を聴き、その曲名を当てる「5曲MIX曲当てチャレンジ」では難問に参加者たちが頭を悩ませるも、芹澤もあ(ukka)、田中咲帆(CROWN POP)、葉月結菜(いぎなり東北産)が2曲ずつ正解。3人が所属するグループにそれぞれポイントが与えられた。

「アートチャレンジ」で最多票を獲得した瀬田さくら(ばってん少女隊)(左)。(写真提供:ニッポン放送)

AMEFURASSHIがガールクラッシュ感あふれるクールでスタイリッシュな楽曲を畳みかけたかと思えば、CROWN POPが真正面から歌を届ける正統派のライブを披露するという、スタプラ内の振り幅の大きさを味わえるのも「スタプラフェス」の醍醐味。自身の願望を叫び、その声のデシベル数を競う「大声チャレンジ」からは超とき宣のメンバーもステージに参加し、企画コーナーでも各グループの個性が光る。そんな中、全種目に1人で出場している播磨がサンシャイン池崎のごとく思い切り「イエー!」と叫んで1位に輝いた。続く「アートチャレンジ」では各代表メンバーがスタプラのオリジナルキャラクターのイラストを描き、誰がどの絵を描いたかを伏せた状態で事前に公開。もっとも優秀な作品を観客に決めてもらうべく、開場時に横浜アリーナのロビーで投票が行われた。その結果、かわいらしいポップなキャラクターを描いた瀬田さくら(ばってん少女隊)が最多票を獲得した。

「オリジナルダンスチャレンジ」に挑戦する愛来(AMEFURASSHI)。(写真提供:ニッポン放送)

ももいろクローバーZ(写真提供:ニッポン放送)

新旧織り交ぜた楽曲の中にファンクラブやライブの告知をちゃっかり挟む余裕を見せたTEAM SHACHI、ライブの人気曲を詰め込んだメドレーや昨年発表のメジャーデビュー作の収録曲「ラブパレード」を披露したukkaのステージ後に始まったのは「オリジナルダンスチャレンジ」。ダンストラックに合わせ、参加メンバーが自身で考えたオリジナルの振付を踊る。そのダンスを振付師であるラッキィ池田が審査し、立ち姿の時点でオーラを放つとともに、スタイルのよさを生かしたキレのあるダンスで観る者を圧倒した愛来(AMEFURASSHI)を勝者に選んだ。ライブの9番手にはスタプラ内で一番の先輩であるももクロが満を持して登場し、貫禄のパフォーマンスを届ける。新型コロナウイルスに感染し、イベントを欠席した高城れにを除く3人体制でのステージとなったが、スタプラファン、アイドルファンなら誰もが知るアンセム「走れ! -ZZ ver.-」で横浜アリーナに大きな一体感をもたらした。

超ときめき♡宣伝部(写真提供:ニッポン放送)

播磨かな(写真提供:ニッポン放送)

公演が終盤戦に入ると、「けん玉チャレンジ」と「くじ引きチャレンジ」の2種目が続けて行われる。参加メンバーが外周ステージに並び、順番にけん玉に挑戦する「けん玉チャレンジ」では小島はな(AMEFURASSHI)、桜井えま(私立恵比寿中学)、安杜羽加(いぎなり東北産)の3人、順にくじを引いて星マークの当たりを引いた人がポイントをゲットできるシンプルな種目「くじ引きチャレンジ」では秋本帆華(TEAM SHACHI)が勝ち星を得た。ライブも残すところ2組となり、横浜アリーナでの2DAYSワンマンライブの開催が決まるなど、今勢いに乗っている超とき宣がその好調ぶりを証明するかのようなひたすらに明るいパフォーマンスを展開。客席にウェーブを起こし、開演から4時間以上が経った会場のボルテージをより一層引き上げた。ライブのトリを飾った播磨は3B junior時代の楽曲「勇気のシルエット」を1人で歌い上げ、横浜アリーナの景色をひとり占め。自身に向けて一斉にペンライトを振る観客たちを目にして思わず涙し、最後はももクロの佐々木率いる浪江女子発組合の一員として「ミライイロの花」を歌唱した。

ジャンケンをする風見和香(私立恵比寿中学)と桜ひなの(いぎなり東北産)。(写真提供:ニッポン放送)

全組のライブが終わったところで、いよいよ企画コーナーは最終種目の「全力ダッシュチャレンジ」へ。代表メンバーが1人ずつ会場の後方ステージから前方ステージまで外周を走り、そのタイムを競った。どのメンバーも全力の走りを見せ、手に汗握る接戦が繰り広げられる中、見事トップのタイムを記録したのはエビ中の風見和香。この種目の結果を反映するとエビ中といぎなり東北産が同じポイント数で並ぶことを受け、優勝グループを決めるために風見といぎなり東北産の桜ひなのがジャンケンで対決することになった。そして2回あいこが続く熱い展開の末、桜が風見に勝利し、いぎなり東北産が今回のシンデレラグループに決定。抱きしめ合って歓喜したいぎなり東北産の9人は、そのあふれんばかりの感情を込めて「シャチョサン」を全力でパフォーマンスした。

ももいろクローバーZといぎなり東北産。(写真提供:ニッポン放送)

イベントの最後にはステージ上に出演メンバーが勢ぞろいし、スタプラの楽曲「We Are "STAR”」を歌唱。通算3回目の「スタプラフェス」が大団円を迎えた。この日、イベントの場面場面で感動の涙を見せていたいぎなり東北産の橘は「本当にどのグループもパフォーマンスはもちろん、競技でも本当にキラキラしていて。改めてアイドルっていいなと、こうやってアイドルになれていることがすごく誇りだなと思いました。でも、アイドルって皆さんがいてくれるからこそキラキラできると思うので、私たちもスタプラをもっともっと盛り上げていけるようにがんばっていきます。こういうキラキラをいろんなところに届けていって、世界をキラキラにしてきたいです」と熱い思いを言葉にして伝えていた。

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「スタプラアイドルフェスティバル ~今宵、シンデレラグループが決まる~ powered by スタプラアイドルラジオ」2023年1月14日 横浜アリーナ セットリスト

橘花怜 ソロ

01. 線の物語

全員メドレー

01. 真っ白片思い / CROWN POP×いぎなり東北産
02. 服を着て、恋したい / いぎなり東北産×TEAM SHACHI
03. 解凍ガール / TEAM SHACHI×私立恵比寿中学
04. 青春ゾンビィィズ / 私立恵比寿中学×B.O.L.T
05. 夜を抜け出して / B.O.L.T×ukka
06. Killer Lips / ukka×AMEFURASSHI
07. Lucky Number / AMEFURASSHI×ばってん少女隊
08. さがしもの / ばってん少女隊×ももいろクローバーZ
09. 白い風 -ZZ ver.- / ももいろクローバーZ×CROWN POP
10. すきっ!~超ver~ / 全員

私立恵比寿中学

01. ボイジャー
02. イヤフォン・ライオット
03. HOT UP!!!

ばってん少女隊

01. OiSa
02. さがしもの
03. 御祭sawagi

B.O.L.T

01. One Life
02. Make Up
03. New Day Rising
04. Please Together

いぎなり東北産

01. 天下一品 ~みちのく革命~
02. メタハンマー
03. うぢらとおめだづ

AMEFURASSHI

01. Fly Out
02. MICHI
03. DROP DROP

CROWN POP

01. たけのこにょっき~夏キラリ☆
02. 僕らの証

TEAM SHACHI

01. トリプルセブン
02. 東海コンプライアンス
03. 江戸女

ukka

01. エビ・バディ・ワナ・ビー
02. アフタヌーン・グラフィティ
03. ukkaスタプラフェス2023メドレー
04. ラブパレード

ももいろクローバーZ

01. ニッポン笑顔百景 -ZZ ver.-
02. Majoram Therapie
03. 走れ! -ZZ ver.-

超ときめき♡宣伝部

01. ラヴなのっ♡
02. わがままプリンセス
03. トゥモロー最強説!!

播磨かな(浪江女子発組合)

01. 勇気のシルエット
02. ミライイロの花

優勝グループ

01. シャチョサン / いぎなり東北産

全グループ

01. We Are "STAR"

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