BiSH以外でWACK幕張大盛り上がり!コロナ禍初の“声出しOK”ライブで生まれた感動と喜び

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先輩グループを猛追中のASP / ひさびさ大合唱に感動・GANG PARADE / 新メンバー衝撃デビューのBiS

ASP(Photo by sotobayashi kenta)

3組目のASPはコロナ禍の2021年5月に1stアルバム「ANAL SEX PENNiS」で衝撃的なCDデビューを果たし、今年8月にはシングル「Hyper Cracker」でavex traxからメジャーデビュー。WACKの中では後発のグループながら、メンバーの加入脱退の末に現在は7人で活動している。まず彼女たちは挨拶代わりに代表曲「拝啓 ロックスター様」を届け、アクセル全開のパフォーマンスを展開。ユメカ・ナウカナ?は「WACK最高! WACK最高!」とテンション高く叫び、「ASP、まだまだここから盛り上がってこうぜー!」という言葉に続けて、ユメカ自身が作詞を手がけたアッパーチューン「BE MY FRiEND」へとつなげた。間髪いれず、「the MAN CALLiNG」「ITSUMO KOKOKARA」などが届けられる中、ユメカやチッチチチーチーチーが目を見開いて絶叫したり、7人が全力ながらも息の合ったダンスを見せたりと、常にフルパワーのステージングでフロアを扇動。またモグ・ライアンによるMCに続いては新曲「I won't let you go」がお披露目された。ASPは、激しい楽曲イメージの強い彼女たちの新境地とも言えるメロウな同曲に続けて、メジャーデビュー曲「Hyper Cracker」や、「SAKEBE」を披露。最後の「レリゴ」まで魂のこもった歌声を響かせた。

GANG PARADE(Photo by sotobayashi kenta)

続くGANG PARADEの出番になると、フロアがカラフルなライトで彩られる。これまでの3組がすべてほぼコロナ禍以降に生まれたグループということもあり、観客が声を上げることに躊躇する様子もあった。しかしギャンパレはコロナ禍以前から活動してきたということもあり、1曲目「Plastic 2 Mercy」から大歓声が沸き起こった。アイドルライブでおなじみの「うりゃおい」コールなども響き、遊び人(GANG PARADEファンの呼称)は本領発揮とばかりに熱い声援をステージに送った。チャンベイビーは「皆さんの声を聞けるのを本当に楽しみにしてきました。みんなの声を聞いて『おお!』とうれしい気持ちになりました」と話し、「皆さんの声、聞かせてくれますかー! アリーナの皆さん! スタンドの皆さん! 幕張の皆さん!」と呼びかけた。ギャンパレは名刺代わりの「GANG PARADE」や、グループ分裂時のGO TO THE BEDSの楽曲「赤ちゃん」、今年1月にギャンパレとして再始動したあとの楽曲となる「シグナル」など新旧さまざまな楽曲を披露。今月にリリースしたばかりの新曲「Priority」は、13人体制がオリジナルということもあり、既発曲のパワーに負けない説得力をもって届けられた。そして2019年のメジャーデビュー曲「ブランニューパレード」のあと、ラストにギャンパレは彼女たちのアンセムとも言える人気曲「FOUL」を熱唱。メンバー、ファンが「BODY & 13 SOUL」と叫び、トリを飾るBiSへとバトンを渡した。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

トリのBiSは夏前にオリジナルメンバーが脱退。新メンバーオーディションの末にヒューガーが加入し、この日お披露目された。蛍光ピンクの衣装をまとった派手な5人の姿が並び、ヒューガーの挨拶とともにキラーチューン「STUPiD」でライブをスタート。ヒューガーはいきなりサビを歌うなど、新メンバーとは言えBiSの一員として多くのパートを担当する。幕張イベントホールが初舞台という緊張の1曲目をやりきったBiSは、「teacher teacher teacher」をパフォーマンスしたあとにMCへ。ヒューガーは緊張した面持ちで改めて挨拶。「BASKET BOX」から少し緊張の糸が解けたのか、ほかのメンバーと並んで堂々たるパフォーマンスを見せた。トギーのシャウトで始まるアッパーチューン「テレフォン」でお祭り騒ぎの盛り上がりを生み出したあと、BiSはヘビーなギターリフが映える人気曲「FUCKiNG OUT」で鬼気迫る歌声を轟かせ、ピアノリフが印象的なドラマチックな楽曲「つよがりさん」へとつなげた。ネオ・トゥリーズは「皆さんの熱意に負けたくないと思いながらライブをしていました。今日はBiSHを除く5組でここまでやってきたんですけど、それぞれのグループがいろんな気持ちで今日この日のライブのためにたくさん準備をして、楽しみにしてきました。全グループがWACKを背負う覚悟を持ちつつも、自分たちの色を全開に出したライブを見せられたんじゃないかと思っています。BiSも新メンバーのヒューガーが入ってから初めての5人体制ライブですごく緊張していたんですが、気合いを入れてライブに臨みました。今日、来てくれたあなたにとってこのライブが、明日もがんばって生きていこう、楽しくて終わってほしくないと思ってもらえたらいいなと思います」とメッセージを送った。ギターロックチューン「DA DA DA DANCE SONG」のイントロが流れ、ネオは続けて「ラストいくぞー! 飛べー!」と叫ぶ。研究員(BiSファンの呼称)を含むオーディエンスは、メンバー5人と一緒に“モンスタージャンプ”を楽しんだ。そして5人は第3期BiSにとって始まりの曲である「BiS-どうやらゾンビのおでまし-」で感動的なムードを生み出し、コロナ禍に生まれたライブアンセム「CURTAiN CALL」でフィニッシュ。汗だくでステージをあとにした。

BiS(Photo by sotobayashi kenta)

終演後はExWHYZ、ASP、豆柴の大群、GANG PARADE、BiSのメンバーと渡辺がステージに集合。それぞれがこの日のライブの感想を語りつつ、今後の活動の告知をした。BiSの新メンバーヒューガーは「今日、初めてここでライブをさせてもらってたくさんの人がいて、すごい熱気をいただいて。お披露目ライブができたことは一生忘れません。これからもっと大きくなれるようにがんばります。よろしくお願いします」と改めて渡辺は「ヒューガーはゴキブリのような生命力で、面接で落としても、落としても来て。根負けしました。すごく強い」とヒューガーの印象についてコメントした。

最後は先日、週刊誌のWeb報道で話題を呼んだGANG PARADEのアイナスターが挨拶し、全員で「We are WACK!」と唱和してイベントはお開きとなった。

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「Even without BiSH, this is WACK」2022年11月23日 幕張メッセ 幕張イベントホール セットリスト

ExWHYZ

01. D.Y.D
02. Obsession
03. Higher
04. Shall We
05. WEEKEND
06. You&Me
07. Wanna Dance
08. Universe
09. STAY WITH Me

豆柴の大群

01. 豆柴の大群 -お送りするのは人生劇場-
02. 豆んJOY
03. FLASH
04. MOTiON
05. MUST CHANGE
06. らぶ地球
07. PUT YOUR HANDS UP
08. そばにいてよ Baby angel
09. りスタート

ASP

01. 拝啓ロックスター様
02. Just Do it
03. BE MY FRiEND
04. the MAN CALLiNG
05. ITSUMO KOKOKARA
06. NO REASON
07. I won't let you go
08. Hyper Cracker
09. SAKEBE
10. M
11. レリゴ

GANG PARADE

01. Plastic 2 Mercy
02. Happy Lucky Kirakira Lucky
03. BREAKING THE ROAD
04. GANG PARADE
05. 赤ちゃん
06. シグナル
07. Priority
08. ブランニューパレード
09. FOUL

BiS

01. STUPiD
02. teacher teacher teacher
03. BASKET BOX
04. テレフォン
05. FUCKiNG OUT
06. つよがりさん
07. DA DA DA DANCE SONG
08. BiS-どうやらゾンビのおでまし-
09. CURTAiN CALL

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