柏木ひなた企画第3弾はバラエティ要素も満載、ココユノノカに託されたエビ中の未来

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私立恵比寿中学の柏木ひなたがプロデュースを手がけたライブ「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『10131415~BOSSと子分たち~』」が、11月12日に東京・立川ステージガーデンにて開催された。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『10131415~BOSSと子分たち~』」の様子。

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ライブ直前、恒例の“中山タイム”を4人で行うBOSSと子分たち。

柏木は12月16日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで行われるライブをもって、エビ中から“転校”(脱退)することが決定している。今回のライブは転校を控えた柏木が4公演にわたってプロデュースするライブの第3弾として行われ、柏木のほか2021年5月にエビ中に加入した“ココユノノカ”こと桜木心菜、小久保柚乃、風見和香が出演した。

ステージ上段から子分たちに指示を送るBOSS。

ライブのオープニングでは柏木が黒いスタジャンにサングラス姿で“BOSS”の貫禄たっぷりに登場。ステージ前方でキュートに駆け回る桜木、小久保、風見を腕組みしながら見守るが、1曲目の「ハイタテキ!」のイントロが鳴り響くと柏木がサングラスを外し、新メンバーたちとともにアイドルっぽさ全開の笑顔を見せた。「ハイタテキ!」に続き、4人は「誘惑したいや」を披露。この2曲は昨年の新メンバーオーディションで3人が課題曲として取り組んできた楽曲で、加入までの道のりを振り返るような選曲にエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)は大きくペンライトを振りかざして盛り上がった。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『10131415~BOSSと子分たち~』」の様子。

「仮契約のシンデレラ」を披露するBOSSと子分たち。

柏木はオープニングでの出で立ちを「登場から様子がおかしくて」と振り返って苦笑い。桜木、小久保、風見も気合いと空回り具合を混在させた自己紹介でファミリーを和ませた。「Anytime, Anywhere」「シンガロン・シンガソン」と近年の楽曲を立て続けに披露したあとは、エビ中のメジャーデビュー曲「仮契約のシンデレラ」をパフォーマンス。新メンバー3人のフレッシュな歌声とダンスで、エビ中のデビュー当時を彷彿とさせるひとときとなった。

ヤリイカに怯える柏木ひなた。

その後、4人は「箱の中身はなんだろな?」と題した企画コーナーを展開。桜木と小久保、柏木と風見の2チームに分かれ、オーディションでも繰り広げられたクイズに挑戦した。先行を務めた桜木&小久保チームは、物怖じせずに手を突っ込んだ桜木が正解の「パイナップル」をわずか17秒で当ててしまう。一方の柏木&風見チームは最年長の柏木が箱の中身に触れないまま「何これ! ギャー怖い!」と大騒ぎして大幅なタイムロス。1分半をかけてようやく「ヤリイカ」の正解にたどり着き、ファミリーを爆笑させた。

柏木ひなた(左)と桜木心菜(右)。

続いては柏木が新メンバーそれぞれとのデュエットを披露するパートへ。トップバッターを務めた桜木は、柏木とともに「キャンディロッガー」をパフォーマンス。2人の迫力満点の低音ボーカルと妖艶なダンスがファミリーを釘付けにした。曲中の決めゼリフは桜木が「ボス、愛してるよ!」と変えてみせ、柏木を笑顔にさせる。柏木と歌う曲として「キャンディロッガー」を選んだ理由について、桜木は「今の私とボスだったら相性がいい曲かなと。生誕祭でも歌わせてもらったので、成長を見届けてもらえるように」と語り、柏木を「心菜のカッコよさが出てた!」と納得させた。

無邪気な小久保柚乃(左)を前にうなだれる柏木ひなた(右)。

2番手の小久保は自身の加入後初めてリリースされたアルバム「私立恵比寿中学」の収録曲「さよなら秘密基地」を柏木とデュエットした。小久保のピュアな歌声と柏木の深みのある歌声が絡み合い、唯一無二の世界を作り上げる。小久保は「ずっと好きで歌いたかった。緊張した!」と笑顔を浮かべ、柏木も「好きな曲を歌ってるときの柚乃はいつも以上に楽しそう」と喜ぶ。しかしそんな柏木から「ほかに何か話しておきたいことはある?」と尋ねられた小久保は無邪気な表情で「ないです!」と即答。柏木やファミリーを大いにずっこけさせた。

柏木ひなた(左)を抱き締める風見和香(右)。

風見が選んだデュエット曲は「大好きだよ」。風見の伸びやかなボーカルが光るこの曲に、ファミリーはうっとりと聞き入る。途中では風見と柏木の美しいハーモニーが響き、2人の歌唱力がひときわ印象深いパフォーマンスとなった。風見は「この曲を歌ってほしいという声を耳にしていたので選びました!」とファミリーのリクエストに応えたことを明かし、柏木は2人の最終レッスンでハモリのアイデアが出たことから、当日のリハーサルやメイク中まで練習を繰り返したという裏話を語った。

柏木ひなたを指して「ユー!」と叫ぶ桜木心菜(右端)。

ライブ中盤に行われた2つ目の企画コーナーは「日本語を英語で説明しよう!」。文化放送のレギュラーラジオ「私立恵比寿中学 放送部」の公開収録で生まれたというこの企画は、各メンバーが与えられた日本語のお題を英語力を駆使してほかのメンバーに伝えるというもの。4人はお題の英訳に苦心し、小久保は言葉を一切発しずにジェスチャーで伝達する反則技を展開する。柏木は「おみくじ」というお題を「ペーパーピックアップ、シャカシャカ、ドーン!」と説明。ファミリーや若手3人を混乱と爆笑に導いた。

BOSSと子分たち

ツインテールを振り乱し2倍速で踊る柏木ひなた。

「大人はわかってくれない」、そしてココユノノカにとってはライブ初披露となった「キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~」のあとは、柏木が「このあとにこのコーナーも、このコーナーのあとに曲をやるのもつらい……」とこぼす企画「2倍速で踊ってみた」へ。激しいダンスパフォーマンスが持ち味の楽曲を2倍速で踊るというこのコーナーでは「ちちんぷい」「PANDORA」「青春ゾンビィィズ」「I'll be here」「春休みモラトリアム中学生」「ちがうの」を4人それぞれが息を切らせながら熱演。柏木は「首が取れそう!」と3人に評されたキレのあるダンスで格の違いを見せつけ、最後は4人そろって「Go!Go!Here We Go!ロック・リー」をアグレッシブにパフォーマンスした。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『10131415~BOSSと子分たち~』」の様子。

本編ラストパートは「制服“報連相”ファンク」「紅の詩」を熱唱した4人。最後は新メンバー加入後に初めて発表した楽曲「イヤフォン・ライオット」を笑顔で披露し、エビ中の新世代を印象付けるパフォーマンスで締めくくった。

BOSSと子分たち

「いつかのメイドインジャピャ~ン」を披露したBOSSと子分たち。

アンコールでは柏木が「今日はココユノノカが初めて歌う曲もあって。3人は加入してまだ1年半しか経っていないから歌割りがそこまで多くないんだけど、今日のライブで歌やパフォーマンスの成長を見てもらえたんじゃないかと思います」と、この日のライブの意義を振り返った。そして3人を迎えて披露されたのは「コミックガール」。レアな選曲にファミリーは大いにどよめいた。「頑張ってる途中」で4人が笑顔を交わしあったあと、ラストナンバーとして選ばれたのは「いつかのメイドインジャピャ~ン」。柏木が中学3年生の頃、同学年の安本彩花、廣田あいか、松野莉奈と結成したユニット・くっつきブンブンの楽曲だ。柏木は「年齢的にも、今のこの3人と歌えてうれしいです」と話し、懐かしの楽曲を若手メンバーとパフォーマンスできた喜びをあらわにした。

BOSSと子分たち

最後に桜木は「緊張したけど普段歌わないパートも歌えて、成長できたんじゃないかと思います」、小久保は「『柏木企画』は全部曲のかぶりがないので、がんばらねばと思ってました。やりたい曲もいっぱいできてうれしかったです」、風見は「こんなにたくさんの曲をこのメンバーでやるのは初めてで楽しかったです」と充実した表情で振り返る。柏木は3人の加入当時を「できないことも多くて、たくさん怒られたりしたけどあきらめずに努力してきました」と思い返し、この日のライブパフォーマンスを「3人の成長を感じて、歌ってもらってよかったです。3人の武器は必死さや一生懸命さで、それがライブに出てました」と絶賛する。そして12月に控える新体制本格始動に向け「新メンバーとして入ったのにすぐ先輩にならないといけないけど、3人なら大丈夫!」と鼓舞した。終演後のナレーションでは柏木が「これからのエビ中、あなたたちに任せたぞ!」と宣言。エビ中新時代のバトンを3人へとつないだ。

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「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『10131415~BOSSと子分たち~』」2022年11月12日 立川ステージガーデン セットリスト

01. ハイタテキ!
02. 誘惑したいや
03. Anytime, Anywhere
04. シンガロン・シンガソン
05. 仮契約のシンデレラ
06. キャンディロッガー
07. さよなら秘密基地
08. 大好きだよ
09. 大人はわかってくれない
10. キングオブ学芸会のテーマ~Nu Skool Teenage Riot~
11. 制服“報連相”ファンク
12. 紅の詩
13. イヤフォン・ライオット
<アンコール>
14. コミックガール
15. 頑張ってる途中
16. いつかのメイドインジャピャ~ン

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