復活もち神輿!エビ中ひなたプロデュース公演開幕、“10年選手”の4人が表現した大人の余裕と魅力

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私立恵比寿中学の柏木ひなたプロデュースによるライブ「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」が、昨日10月22日に東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催された。

もち神輿を復活させたエビ中“10年選手”たち。

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円陣を組むエビ中“10年選手”たち。

12月16日に千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールで行われるライブをもって、エビ中から“転校”(脱退)することが決定している柏木。今回のライブは転校を控えた柏木が4公演にわたってプロデュースするライブの第1弾で、柏木と同じくエビ中で10年以上の活動歴を持つ真山りか、安本彩花、星名美怜が出演した。

「えびぞりダイアモンド!!」を歌うエビ中10年選手。

オープニングの「ebiture」が流れる中、4人はメンバーカラーをシックにアレンジした衣装でステージに現れてエビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)を驚かせる。立ち位置にスタンバイした彼女たちが最初に披露したのは「えびぞりダイアモンド!!」。10年選手ならではの余裕たっぷりのパフォーマンスが繰り広げられたあとは、2011年に柏木の“転入”(加入)後初シングルとしてリリースされた「チャイム!」が始まった。柏木は「背中押してくれてありがとう」と歌いながら後方に立つ3人に向けて頭を下げ、盟友たちへの感謝の思いを表現した。

静電気で髪が逆立つ安本彩花。

4人は「ついに来たね!」とこの日を迎えた心境を口々に語り合うが、「この4人で、っていうのは新鮮だよね?」と話す安本の髪はなぜか静電気で激しく逆立っており、それを目にした柏木は笑いが止まらない。「ひよこみたいだよ?」と指摘された安本は「今日はみんなひよこな感じで行きたいと思います」と開き直ってみせた。ひとしきり盛り上がったあと、恒例の自己紹介を近年のライブでは珍しいロングバージョンで披露した4人。真山は「10年やってきて新メンバーも入ってどんどんお姉さんになったけど、この4人になると子供に戻ったみたい。今日は新鮮な一面が見られるかもしれません」とファミリーの期待を煽った。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

左から真山りか、柏木ひなた、安本彩花、星名美怜。

そんな言葉を裏付けるように、続いて披露されたのはインディーズ時代の楽曲のメドレー。「なにがなんでも」「One LOVE」といったオリジナル曲だけでなく、「かえして!ニーソックス」「Go Girl~恋のヴィクトリー~」「Pink Generation」といったレパートリー不足を埋めるために歌っていた定番のカバー曲もパフォーマンスし、ファミリーのどよめきを誘った。その後も懐かしのナンバーは続き、「ご存知!エビ中音頭」ではメンバーたちが柏木を騎馬戦のように担ぎ上げる“もち神輿”をひさびさに披露。もち神輿に真山と星名が参加したのは今回が初めてとのことで、安本は「先頭の人が一番力いるよね?」と先頭を務めた真山に語りかける。星名は「莉奈すごいよね!」とほぼ毎回先頭役だった松野莉奈を褒め称え、柏木も「何回かは莉奈におんぶされてるだけのこともあった(笑)」と振り返った。

真山りか(左)と柏木ひなた(右)。

10年前に戻ったかのようなにぎやかなひとときが過ぎたあとは、柏木が真山、安本、星名とペアを組んで歌うユニットコーナーへ。最初に柏木は真山とともに「I'll be here」を披露する。2人の深みのある歌声とスタイリッシュなダンスにファミリーは釘付けになるが、曲を終えた2人は照れ隠しのように「ウェーイ!」と手を挙げる。今回のユニット曲は真山、安本、星名がそれぞれ選曲したとのことで、真山は「I'll be here」を選んだ理由について、柏木がメインのパートとそれ以外のメンバーが歌いつなぐパートが繰り返される歌割りであることから「私が2番のサビを歌うから“エビ中リーダー”みたいになっていて。フルで2人で歌ったらどうなるんだろう、と思って選びました」と明かした。

柏木ひなた(左)と安本彩花(右)。

続いて登場した安本は「ファンの皆さんにとっても印象に残っていたらうれしいな、という曲を選びました」と自身が選んだ曲への期待を高める。ここで鳴り響いたのは、2018年の年末ライブ「大学芸会」のために制作されたユニット曲「中目黒の冬風…NAMIDA」のイントロ。「ハロー!プロジェクトをリスペクトした曲を」という依頼を受けてヒャダインが制作したこの曲を、2人はパワフルに歌い踊る。途中でそれぞれが切ない吐息を漏らす場面は、かつては全員が雰囲気を出すのに苦戦したとのことで、ヒャダインから「真山と柏木以外は腹を殴られたみたいな声してる」と指摘されたという裏話も披露された。

星名美怜(左)の脚を愛でる柏木ひなた(右)。

柏木ひなた(左)と星名美怜(右)。

ユニットパートのトリ、星名のこの日の衣装は柏木の「脚が見たいから」というリクエストでショートパンツになったという。そんな星名が選んだ曲はエビ中を代表するアッパーチューン「イート・ザ・大目玉」。柏木と星名は力強いハーモニーを響かせ、ファミリーをさらに盛り上げる。歌い終えた星名は選曲の理由を「2人でカラオケに行ったときにこの曲を歌った思い出の曲で。ハモも2人でやっているし、この曲を2人で歌えるのもあと数回だけだから」と話して笑顔を見せた。カラオケでの柏木の声量はすさまじいそうで、星名曰く「カラオケ屋さんが吹き飛びそう(笑)。同じお店に別々に来ていた(小林)歌穂がひなたの声で気付いてこっちに来たこともあった」とのこと。柏木は「(会場前の)スタバを吹っ飛ばそうか?(笑)」とふてくされてみせた。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

続くブロックについて真山は「私たち4人だからこそ見せられる、大人な一面を見せたいと思います」と話し、4人でスタンドマイクに向かう。ここでは「愛のレンタル」「シングルTONEでお願い」「曇天」と、しっとりとしたミディアムチューンを連投。大人の女性ならでは魅力にあふれたパフォーマンスで会場の雰囲気をがらりと変えた。「禁断のカルマ」は歌詞の世界を哀切な歌声と表情、仕草で情感たっぷりに表現。エビ中本体でのパフォーマンスとはひと味異なる世界を作り上げた。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

「大人でしたねえ!」と直前のブロックを振り返ったメンバーたちに、星名は「みんな、実際は自分の中身って何歳だと思ってる?」と問いかける。真山は「25ちゃい?(笑)」と実年齢を挙げ、星名と安本は「思ってたのとは違う」「20代前半ってもっと大人だと思ってた」と理想の大人像との違いを告白。その傍らで柏木は「あたし46ぐらいだと思ってる……好きなものの趣味が(笑)」と低い声で話す。ほかのメンバーも「ベテランのスタッフさんたちと話が合ってる」「開演前BGMの選曲が渋い」と同意してファミリーを笑わせた。本編ラストのブロックでは初期の楽曲「スターダストライト」も披露。4人は肩を組んだり笑顔を交わしたりしながら、デビュー当初を思わせるようなはつらつとしたパフォーマンスを繰り広げた。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

アンコールで4人は、柏木のメンバーカラーであるオレンジのデコレーションを施したグッズTシャツを着用して登場。大切な友達への感謝を歌った「イイトモ」、未来への気持ちを表現した最新曲「ヘロー」と、この日のライブにぴったりな楽曲を披露してファミリーを感動に導いた。この日のライブの様子について、スタッフから「いつもよりみんな楽しそうだね」と言われたという真山は「この4人だからこそ安心できるものがあるんだろうなと。昔、電器屋さんとかでワンマンライブさせてもらっていた頃はこの4人が残るとは思ってなかった」と感慨深そうに語り、柏木も「私たちの歴史が詰まったライブだったと思います」と大切な仲間と過ごした一夜を振り返った。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」の様子。

「最後はパーッと、楽しく終わりたいと思います!」という柏木の言葉のあと、ライブを締めくくった1曲は彼女のソロ曲「Fantastic Baby Love」。ライブで披露されるのは実に8年ぶりというこの曲に、柏木は歌いながら「アンコールでこの曲?」と首を傾げるが、真山と安本、星名はオレンジのポンポンを手にバックダンサーとして柏木のパフォーマンスを盛り上げた。Twitterでのリクエスト企画で圧倒的な票数を記録したというこの曲について、柏木は「どこかに入れないといけないなと思ったんだけど、(プロデュース企画最終日の)ソロライブだとさすがに違うなと。そしたら3人が『ダンサーやるよ!』って言ってくれたので(笑)」と、ラストナンバーに選んだ経緯を明かした。

メンバーの直筆サイン入りTシャツを来場者にプレゼントする企画のあと、4人はライブを終えた思いを語り合う。星名は3人を代表し、柏木に「このメンバーだからできる公演を一生懸命考えてくれてありがとう」と感謝を述べ、「残り2公演もそれぞれのメンバーにぴったりのライブになってるし、ソロはバチバチにカッコいいと思います!」と話して残る3公演への期待を高めた。終演後のスクリーンには4人の写真と、柏木の「まやちゃん あーちゃん みれいちゃん 12年間ありがとう♡」という直筆のメッセージが映し出され、ライブのエンディングを彩った。

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「私立恵比寿中学 柏木ひなたプロデュース企画『35710~わたしたち10年選手~』」2022年10月22日 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)セットリスト

01. えびぞりダイアモンド!!
02. チャイム!
03. インディーズ懐かしメドレー(なにがなんでも / One LOVE / かえして!ニーソックス / Go Girl~恋のヴィクトリー~ / Pink Generation)
04. ご存知!エビ中音頭
05. I'll be here(柏木ひなた、真山りか)
06. 中目黒の冬風…NAMIDA(柏木ひなた、安本彩花)
07. イート・ザ・大目玉(柏木ひなた、星名美怜)
08. 愛のレンタル
09. シングルTONEでお願い
10. 曇天
11. 禁断のカルマ
12. ハッピーエンドとそれから
13. スターダストライト
14. さよならばいばいまたあした
<アンコール>
15. イイトモ
16. ヘロー
17. Fantastic Baby Love

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ナタリーしか勝たん。これが、幸せと笑顔を運ぶ絶対最幸の無敵の神輿。もち神輿騎馬隊。 https://t.co/TABaAslGGj

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