バーチャルシンガーHACHI、初のリアルワンマンで感情こもった歌のプレゼント

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バーチャルシンガーHACHIの2ndワンマンライブ「HACHI 2nd ONE MAN LIVE『Midnight blue』」が9月23日に東京・harevutaiで開催された。

「HACHI 2nd ONE MAN LIVE『Midnight blue』」の様子。

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「HACHI 2nd ONE MAN LIVE『Midnight blue』」の様子。

HACHIは2019年に活動をスタートさせ、2020年7月にVtuber音楽レーベル・RK Musicよりデビューした“感情系Vシンガー”。短いスパンで楽曲を発表し続け、感情豊かな歌声で人気と評価を高めている。昨年8月には「1st ONE-MAN LIVE『The Beginning ∞』」がオンライン形式で行われたが、今回のライブは初のリアル開催に。前回同様、クラウドファンディングを経てライブの実施が実現した。HACHIは「夜に寄り添う」という活動コンセプトを掲げており、今回のライブタイトル「Midnight blue」も”真夜中の色”、つまり“夜”がテーマ。開演時刻を迎えると、幻想的なオープニング映像を経てステージ上にHACHIの姿が。彼女は9thシングル「バスタイムプラネタリウム」でライブの幕を開け、ステージ上に歌詞が浮かび上がり、曲と呼応するように照明が点灯する中、力強く伸びやかな歌声を響かせて早くも観客の心を虜にした。

HACHI

1曲目を歌い終えたHACHIは、黄色のペンライトを振ってステージ上にエールを送るBEES(HACHIファンの呼称)に向け「こんはちー!」とハイテンションに挨拶。「楽しすぎて、永遠にしゃべっちゃう(笑)」と興奮を抑えきれない様子だが、気持ちを切り替え、ここからスローテンポの楽曲を連続で届ける。ステージセットに腰掛けたHACHIはまったりとした空気感を帯びたナンバー「Weekend milk」で会場を心地よくチルアウトさせ、「ばいばい、テディベア」ではピアノの音色に柔らかい歌声を重ねてBEESを癒やした。

「HACHI 2nd ONE MAN LIVE『Midnight blue』」の様子。

序盤に披露された3曲は海野水玉とのタッグにより、“夜”をテーマに制作された楽曲シリーズ。会場内にセンチメンタルな空気が漂う中、HACHIは「しんみりしちゃったから、元気な曲をたくさん歌っていこうかなと思います」と口にすると、続いて「Lonely Girl」「20」といったアップテンポでリズミカルな楽曲を連発する。さらに「もし世界が終わるなら、僕らは選択する」「涙することは疎か、息も出来ない。」も間髪入れずに歌唱し、持ち前のエモーショナルかつパワフルな歌声を存分にBEESに聞かせた。

HACHI

次にライブはさまざまなカバー曲を詰め込んだブロックへ。HACHIはEGOIST「Departures ~あなたにおくるアイの歌~」、Aimer「RE:I AM」、米津玄師「海の幽霊」、春野「深昏睡」の4曲を高い表現力をもって歌い上げ、楽曲によって異なる色、感情を声ににじませることでその曲が持つ世界観を強調する。「今回のワンマンライブのプロジェクトは、この2曲があったから生まれたようなものです。HACHIを作ってくれた大切な2曲を続けて聴いてください」という言葉をきっかけに披露されたのは、メロディアスなナンバー「Rainy proof」と、夏の終りの儚さを感じられる「八月の蛍」。BEESはミュージックビデオをバックに届けられる情感のこもった歌声に酔いしれ、HACHIが“感情系Vシンガー”と評される所以を再認識した。

HACHI

ここでHACHIは、海野が手がけた新曲「夜迷い言」を初披露。疾走感あふれるバンドサウンドとともに会場に高揚感をもたらすと、海野とのプロジェクトの一環で発表された楽曲「Twilight Line」「夏灯篭」も続けて歌唱した。ライブが終盤に差し掛かった頃、HACHIはデビューからの日々を振り返りつつBEESへの感謝の気持ちを述べ、「すべてのきっかけを作ってくれたのはこの曲だと思っているので、心を込めて歌わせていただきます」と次の楽曲を紹介。1stシングル「光の向こうへ」をピアノバージョンで披露し、会場内に感傷的なムードを作り上げた。

HACHI

「HACHI 2nd ONE MAN LIVE『Midnight blue』」の様子。

「危ない、泣きそうになった! この曲に対する思い入れが強いからなのか、いつもライブとかで歌うと、最後らへんで声がプルプルしちゃう」と笑いながら心を落ち着かせたHACHIは、このライブにアンコールはなく、次がラストの曲になることを予告。「ここに立てているのはたくさんBEESのおかげなんですよ!」とあふれ出すBEESへの思いを矢継ぎ早に言葉にして伝えたあと、「いつかこのたくさんのBEESたちを武道館に連れて行きたい。それはずっと揺るがない信念です。HACHIの心の中にずっとある目標です」とはっきりと宣言した。そして彼女は「HACHIにとって本当に大事な存在をテーマに、海野さんと作った曲。HACHIからみんなに向けてのプレゼントです。どんな夜でも必ず夜は明けていきます」と優しい口調で語り、最後に新曲「HONEY BEES」を歌唱。黄色い照明とペンライトの光で染まった会場を晴れやかな歌声で包み込んだ。

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HACHI「HACHI 2nd ONE MAN LIVE『Midnight blue』」2022年9月23日 harevutai セットリスト

01. バスタイムプラネタリウム
02. Weekend milk
03. ばいばい、テディベア
04. Lonely Girl
05. 20
06. もし世界が終わるなら、僕らは選択する
07. 涙することは疎か、息も出来ない。
08. Departures ~あなたにおくるアイの歌~(オリジナル:EGOIST)
09. RE:I AM(オリジナル:Aimer)
10 海の幽霊(オリジナル:米津玄師)
11 深昏睡(オリジナル:春野)
12. Rainy proof
13. 八月の蛍
14. 夜迷い言
15. Twilight Line
16. 夏灯篭
17. 光の向こうへ Piano ver.
18. HONEY BEES

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