3年ぶり開催「サマソニ」幕張に10万人動員!The 1975やKing Gnu、TXT、ワンオクら熱演

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8月20、21日に千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセと大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)で音楽フェスティバル「SUMMER SONIC 2022」が開催された。

The 1975 (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

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ポスト・マローン (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

「サマソニ」が開催されるのは、2019年以来3年ぶり。幕張会場のチケットは両日ソールドアウトし、2日間合計で約10万人が来場した。また幕張メッセでは8月19日に前夜祭にあたるオールナイトイベント「SONICMANIA」が4年ぶりに開催され、3日間を通して夏フェスの復活を強く印象付けた。

SONICMANIA

Kasabian (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

2万人の観客を動員した「SONICMANIA」。もっとも広いMOUNTAIN STAGEでは、The Musicのロブ・ハーヴェイをサポートメンバーに迎えたKasabianや、巨大なスクリーンを駆使した映像演出でフロアを沸かせたMadeon、名盤「Screamadelica」の収録曲を中心にしたセットリストで当時の空気を再現したPrimal Screamと、豪華な面々によるライブが続々と繰り広げられた。そんなMOUNTAIN STAGEのトリを飾ったCreepy Nutsは、この並びの中でライブができることを光栄と語りつつ、朝方までたくさんの人々が自分たちを観るため残ってくれたことに感謝しながら熱いパフォーマンスを展開した。

電気グルーヴ (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

SONIC STAGEに出演したのはCornelius電気グルーヴ、TESTSET、Hardfloorという一貫性のあるラインナップ。Corneliusは堀江博久がリハーサル前日に発熱したため急遽欠席し、当日はトリオ編成によるレアなライブとなった。電気グルーヴのライブは開幕から新曲「HOMEBASE」が披露され大盛り上がりに。TESTSETはMETAFIVEの曲を織り交ぜつつ、リリースしたばかりの初音源「EP1 TSTST」の収録曲も全曲パフォーマンスした。HardfloorはTB-303を机に並べ、1990年代そのままのアシッドなサウンドで来場者を踊らせた。

THE SPELLBOUND (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

PACIFIC STAGEでは、オープニングアクトとしてしっかりフロアを温めたどんぐりず、攻撃的なビートでオーディエンスの体を揺らしたBoys Noizeに続き、76歳のロンと73歳のラッセルのメイル兄弟によるSparksが登場。今年「iPad Air」のCM曲になった「This Town Ain't Big Enough For Both Of Us」などを楽しげに歌い上げ、衰えを知らぬパワフルなステージングでフロアを魅了した。故Nujabesの楽曲を披露するステージ「Nujabes Eternal Soul」には、生前の彼とゆかりのあるペース・ロックなどがゲスト出演し、サックスとキーボードの生演奏も加えながら、現在世界的に再評価されている名曲の数々を再現。Awichのライブでは「洗脳」に客演としてDOGMAと鎮座DOPENESSがサプライズで登場した。この日最後のアクト、THE SPELLBOUNDは爆音でセッションを繰り広げたのち、小林祐介(Vo, G)が「特別な日なので特別な曲を」と言ってラストにBOOM BOOM SATELLITESの「Kick It Out」をパフォーマンス。すでに夜が明けている時間帯にもかかわらず、フロアは歓喜の渦に包まれた。

SUMMER SONIC 幕張公演 1日目

Mrs. GREEN APPLE (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

サンボマスター (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

「サマソニ」幕張公演1日目、午前中のMARINE STAGEにはNovelbrightMrs. GREEN APPLEという歌唱力に定評があるバンドが登場。Mrs. GREEN APPLEは過去にも「サマソニ」に出演しているものの最大級のステージ・MARINE STAGEで初パフォーマンスとなった。彼らはAdoに提供した「私は最強」をサウンドチェックで披露したり、夏の定番曲「青と夏」を歌ったりと、夏フェスというシチュエーションにぴったりな楽曲を次々に届け、来場者を大いに沸かせた。MARINE STAGEからほど近いBEACH STAGEでは、yonawochilldspotが心地よいサウンドを響かせたかと思えば、サンボマスターがTBS「ラヴィット!」テーマソングの「ヒューマニティ!」や代表曲の「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」といったナンバーで熱演を繰り広げ、入場規制となるほど多くのオーディエンスを集めた。

渋谷すばる (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

幕張メッセ内のSONIC STAGEにはVaundyAimerらが登場。「RISING SUN ROCK FESTIVAL 2022 in EZO」を新型コロナウイルス感染のため欠席したVaundyは、藤井風がVaundyに代わって「RSR」に出演した際にカバーした「踊り子」「恋風邪にのせて」「napori」「東京フラッシュ」の4曲を組み込んだセットリストを用意してステージに臨み、艷やかな歌声を響かせた。MOUNTAIN STAGEでは渋谷すばるザ・クロマニヨンズBLUE ENCOUNTがパッションあふれるパフォーマンスを展開。トリはMAN WITH A MISSIONが務め、貫禄を感じさせるステージで来場者を大いに盛り上げた。

Maneskin (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

King Gnu (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

The 1975 (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

世界中を熱狂させる平均年齢20歳のイタリアのロックバンド・Maneskinは、「サマソニ」初出演にしてMARINE STAGEで圧巻のパフォーマンスを繰り広げる。ライブが進むにつれ、アリーナのボルテージは上昇し、観客の期待値の高さとバンドの勢いを感じさせた。続いて満員のMARINE STAGEに登場したKing Gnuのステージは「Slumberland」で幕を開ける。徐々に日が暮れゆく中で「飛行艇」や「白日」といったファンならずとも耳にしたことがあるであろう代表曲の数々、TBS系で放送中のドラマ「オールドルーキー」の主題歌としてオンエア中の最新曲「雨燦々」などを惜しみなく披露。ラストは「逆夢」「一途」とアニメ映画「劇場版 呪術廻戦 0」のエンディングテーマと主題歌でステージを締めくくった。ヘッドライナーのThe 1975は、ブラックスーツでビシッと決め、すっかり日が落ちたMARINE STAGEへ。サックスの音色がメロウな雰囲気を作り上げる中「If You're Too Shy(Let Me Know)」で演奏をスタートした。新旧楽曲をまんべんなくちりばめたセットリストの中には、10月にリリースする5thアルバム「Being Funny In A Foreign Language」に収録される新曲「Happiness」も組み込まれ、ラストの「Give Yourself a Try」まで約90分のステージに観客が酔いしれた。

SUMMER SONIC 幕張公演 2日目

BE:FIRST (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

「サマソニ」幕張公演2日目のMARINE STAGEのトップバッターは、昨年「サマソニ」に代わって開催された「SUPERSONIC 2021」でオープニングアクトを務めたBE:FIRST。この1年で大きな成長を遂げた7人は、メンバーが楽曲制作に参加した意欲作「BF is…」でライブを開始した。8月31日発売の1stアルバム「BE:1」のリード曲「Scream」では、迫力満点のサウンドの中で、7人のエネルギッシュなボーカルとダンスで会場を圧倒。最後に代表曲「Shining One」を熱演し、達成感に満ちた表情でステージを去った。MOUNTAIN STAGEのトップバッター・優里は代表曲の「ドライフラワー」や新曲を披露。最後は「ベテルギウス」で力強い歌声を響かせ、満員のMOUNTAIN STAGEを沸かせた。

TOMORROW X TOGETHER (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

ZICO (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

TOMORROW X TOGETHERもMOUNTAIN STAGEに登場。「0X1=LOVESONG(I Know I Love You)[Japanese Ver.]」でライブの口火を切ると、それぞれ日本語で自己紹介をした。その後彼らは「Force」や「Ito」「永遠に光れ」といった日本オリジナル曲のほか、全編英語詞の「Magic」も披露。最新アルバム「minisode 2: Thursday's Child」のリード曲「Good Boy Gone Bad」でステージを締めくくった。続いてMOUNTAIN STAGEに現れたmiletは「us」などの代表曲を歌唱。大ファンであるKula Shakerのステージにもサプライズ登場し、「Govinda」でコラボレーションを果たすと、メンバーとハグを交わした。PACIFIC STAGEに登場したZICOが「サマソニ」に出演するのは2016年以来6年ぶり。「Tough Cookie」や「FANXY CHILD」といったハードなヒップホップナンバーで巧みなラップを披露し、さっそく観客の視線を惹き付ける。2020年にTikTokで大ヒットした「Any song」では、SKY-HINovel Core、BE:FIRST、Aile The ShotaというBMSGの面々がゲストとしてステージへ。にぎやかなパフォーマンスでPACIFIC STAGEを大いに盛り上げた。

ONE OK ROCK(撮影:Rui Hashimoto[SOUND SHOOTER])

ポスト・マローン (c)SUMMER SONIC All Copyrights Reserved.

セーラー服衣装のミーガン・ジー・スタリオンの熱演でスタジアムの熱気が冷めやらぬ中、MARINE STAGEへ現れたのはONE OK ROCK。彼らは「We are」で演奏を開始すると、代表曲の「The Beginning」へとつなげ、スタジアムにさらなる盛り上がりをもたらす。6月にリリースした新曲「Save Yourself」やエモーショナルなロックバラード「Renegades」などを披露した後、最後に映画「キングダム」の主題歌「Wasted Nights」をプレイ。スタジアムにぴったりなスケール感のある楽曲で演奏を終えた。2日目のヘッドライナーを務めたポスト・マローンのステージは、ヒップホップナンバー「Wow.」で幕開け。大勢集まった観客に感謝の思いを丁寧に述べ、続く「Wrapped Around Your Finger」ではエモーショナルな歌声を届ける。映画「スパイダーマン:スパイダーバース」の主題歌「Sunflower」や代表曲の「Rockstar」「Congratulations」など、充実したセットリストでパフォーマンスを披露したポストは達成感に満ちた表情でステージを降りた。

なお「サマソニ」と「ソニマニ」の模様は、10月にWOWOWにて放送、配信される予定だ。

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きーせんふ @KDHRkiisen0393

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