ゆず25周年ツアーで惜しみない感謝を、「俺たちの音楽はみんなのそばに」SSA公演で伝えた熱い思い

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ゆずのアリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」が本日8月18日に福岡・マリンメッセ福岡A館で閉幕した。

「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」より8月13日の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。

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北川悠仁(ゆず)

1997年にミニアルバム「ゆずの素」でCDデビューし、デビュー25周年イヤーの今年3月に「PEOPLE」、6月に「SEES」と2枚のオリジナルアルバムを発表したゆず。彼らは3月26日から8月3日にかけてアリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2022 PEOPLE -ALWAYS with you-」を、8月6日から本日まで新たなアリーナツアー「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」を行い、全国各地のゆずっこ(ゆずファンの呼称)とともに大切なひとときを過ごした。本稿では8月13日に開催された埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の模様をレポートする。

岩沢厚治(ゆず)

台風8号が関東地方に接近する悪天候の中、さいたまスーパーアリーナに駆け付けたゆずっこたち。そんなファンを見守るように、「SEES」のジャケットに登場する神秘的な女神像「Mother Other」がステージで存在感を放つ。定刻を少し過ぎた頃にゆずのライブでは恒例のラジオ体操が実施されたあと、場内はすぐさま暗転。「PEOPLE」の世界観を表現した色鮮やかなアニメーションや、ライブのメイキングシーンで構成されるオープニングムービーが終わると、北川悠仁と岩沢厚治、“PEOPLE SEESバンド”の河村吉宏(Dr)、須藤優(B / XIIX)、松本ジュン(Key)、真壁陽平(G)、磯貝サイモン(Key, Bandmaster)、結城貴弘(Cello)が登場し、オリエンタルなサウンドが印象的な「君を想う」でオーディエンスを歓迎する。そして「ストーリー」では北川が「雨は必ず上がるから」という歌詞を強調して歌い、岩沢と清らかなハーモニーを響かせた。

ハンドくん

続いて、異なる視点で“夢”を表現した「ゆめまぼろし」「イセザキ」が届けられたあと、軽やかなキーボードで始まる「AOZORA(YZ ver.)」ではオーディエンスが青空に弧を描くように左右に手を振り、アリーナに一体感が生まれた。「SEES」からの3曲を終えた北川は「25年間、ステージから降りずに作品を作り続けてきました。生意気を言わせてもらうと、日本の音楽シーンを牽引しているグループの1つだと思っています」と自負し、「この25年間で音楽の聴き方が大きく変わったと思います。デビューした頃は8cmCDがあって、今はサブスクで自由に音楽を聴くことができます。MDダウンロードというのもあったんですけど、それで配信した曲を今からお届けします」と前置きして、岩沢とともに力強くギターをストロークさせ「アゲイン」をパフォーマンスした。

トロッコに乗るゆず。

ここで北川がツアーグッズのタンバリンを持つ観客に鳴らし方をレクチャー。「タッタ」の演奏に移ると、アリーナ全体にタンバリンやハンドクラップの音が広がった。高揚感で満たされる場内で次に届けられたのは「SEES」に収録されたバラード「明日の君と」。北川と岩沢の柔らかなハーモニーが響き渡ると、会場は感動的なムードに塗り替えられた。ライブ中盤、岩沢は「リーダー、どこ行っちゃったのかな? どこだーい」と突然姿を消した北川を探す。するとステージ上のスクリーンには、北川にそっくりの人物“イリュージョン北川”の姿が映し出された。イリュージョン北川が“ハンドくん”というキャラクターが描かれた紙を手品で消すと、ハンドくんは神奈川県横浜市にある大さん橋にワープ。横浜中華街も訪れ、出会った人にじゃんけん勝負を仕掛けた。その後、イリュージョン北川から次なるイリュージョンが発表され、アリーナにはじゃんけん柄の巨大ボックスが登場。ファンがグー、チョキ、パーからなる「GOOD25」ポーズを一斉に示すと会場に“雷”が落ち、ボックスから北川扮するハンドくんが現れた。トロッコに乗り込んだハンドくんは岩沢とともに「あの手この手」のパフォーマンスへ。曲中にはハンドくんがオーディエンスとじゃんけんバトルを楽しんだ。ハンドくんのサプライズ登場で熱気が冷めやらぬ中、美しいピアノの旋律をきっかけに「栄光の架橋」がスタート。希望に満ちたメッセージが放たれると、それを受け止めるようにゆずっこが力強く拳を掲げた。

「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」より8月13日の埼玉・さいたまスーパーアリーナ公演の様子。

5分間の換気タイムを挟んだあとは、場内に赤や紫のライトが怪しげに明滅。「奇々怪界-KIKIKAIKAI-」では北川がパーカッションを一心不乱に鳴らし、岩沢は表情をひとつ変えずギターを弾いて奇怪な世界に誘った。さらに「LAND」「夢の地図」と新旧のエールソングが捧げられ、桜木町を舞台にしたラブソング「NATSUMONOGATARI」「桜木町」がメドレー形式で披露された。そして切ないサマーチューン「センチメンタル」の演奏後、北川は「ゆずのライブには世代を超えて多くの人たちが集まってくれていますね」と話しながら客席を見渡す。その中で、ライブ当日が誕生日のファンを見つけ、岩沢とともに「贈る詩」をプレゼントし祝福した。「世代を超えて激しく盛り上がっていきます!」という北川の宣言をきっかけに、関ジャニ∞に提供した「T.W.L」のセルフカバー、ゆずのライブには欠かせない「夏色」とアッパーチューンが畳みかけられ、アリーナの熱気は急上昇。勢いそのままに藤原聡(Official髭男dism)と共作したゆずの新定番「RAKUEN」がパフォーマンスされ、にぎやかなムードが広がった。本編も残すところあと1曲となり、北川は「皆さんの熱い思いが拍手として届きました。手拍子しすぎて手がヒリヒリすると思うんだけど、僕たちと過ごした素敵な夜の証として思い出してもらえればと思います」と語り、「コロナが大変な中で、しかも台風で大丈夫かなと思ってたけど、こんなふうに集まってくれて本当にありがとう。大切なものは何かって言われたら、間違いなく君たちです。俺たちはたくさん元気や勇気をもらってゆずの活動をやれてます。どうやってみんなに感謝の気持ちを返したらいいか悩むんだけど、音楽を一生懸命に伝えることが僕らがやれること。俺たちの音楽はみんなのそばにいます」と熱い思いを口にした。最後に2人は「ALWAYS」と「with you」を1つにした「ALWAYS with you」を壮大なサウンドに乗せてゆずっこに送った。すべての曲目を終えたゆずはマイクを通さず「ありがとうございましたー!」と叫び、互いに拳を突き合わせて舞台をあとにした。

北川悠仁(ゆず)

岩沢厚治(ゆず)

なお9月3日(土)20:00よりRakuten TVでは「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」のライブ映像のオンライン配信が行われる。この配信では8月14日のさいたまスーパーアリーナ公演の本編映像とアフタートークの様子が楽しめる。視聴チケットは現在販売中。

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ゆず「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」2022年8月13日 さいたまスーパーアリーナ セットリスト

01. 君を想う
02. ストーリー
03. ゆめまぼろし
04. イセザキ
05. AOZORA(YZ ver.)
06. アゲイン
07. タッタ
08. 明日の君と
09. あの手この手
10. 栄光の架橋
11. 奇々怪界-KIKIKAIKAI-
12. LAND
13. 夢の地図
14. NATSUMONOGATARI~桜木町 メドレー
15. センチメンタル
16. T.W.L(Y.Z ver.)
17. 夏色
18. RAKUEN
19. ALWAYS with you

Rakuten TV「YUZU ARENA TOUR 2022 SEES -ALWAYS with you-」

配信日時:2022年9月3日(土)20:00~
※9月4日(日)23:59まで見逃し配信あり
特設サイト:https://yuzu-official.com/pages/peopletour#online-live

(撮影:中島たくみ、森リョータ)

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