TEAM SHACHIがツアー完走!10年分の感謝込め「お願い!unBORDE」披露、咲良菜緒の目に涙

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TEAM SHACHIが昨日4月23日に東京・中野サンプラザホールにてライブツアー「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」の千秋楽公演を開催した。

TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」中野サンプラザホール公演の様子。

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「Rocket Queen feat.MCU」のパフォーマンスの様子。

「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」は、2月に宮城・チームスマイル・仙台PITで開幕。本ツアーでTEAM SHACHIは、同月発売の1stフルアルバム「TEAM」の収録曲を中心にパフォーマンスを披露し、最新のモードをタフ民(TEAM SHACHIファンの呼称)に示した。

TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」中野サンプラザホール公演の様子。

バンドサウンドの「OVERTURE」が流れたあと、アニメ「ドールズフロントライン」のエンディングテーマ「HORIZON」の荘厳なイントロが会場に鳴り響く。ステージを覆う幕が上がると、5人のブラス民(ブラスセクション)、STARDUST PLANETの研究生と“はちゃめちゃダンサーズ”からなる16人組のダンサー民(ダンサー)の姿が。大所帯のサポートメンバーの合間を縫って最前列へと躍り出たTEAM SHACHIは、同曲のミュージックビデオを思わせる大勢のダンサー民を従えたパフォーマンスでさっそくタフ民を圧倒し、続く「SURVIVOR SURVIVOR」では堂々とした歌声をホールいっぱいに届けた。

「完全満足NGY」のパフォーマンスの様子。

「ツアーファイナルかましていこうぜ!」と咲良菜緒がクラップを煽り、始まったのは「BURNING FESTIVAL」。ド派手なホーンアレンジでより強度を増したこの曲では、タフ民もTEAM SHACHIと一緒にダンスを踊る。TEAM SHACHIは中毒性が高いサウンドの「首都移転計画」では、坂本遥奈がダンスブレイクを決め、名古屋名物を歌詞に詰め込んだ「完全満足NGY」ではポンポンを持ったパフォーマンスを披露。なお「完全満足NGY」は、東京公演のご当地バージョンとして、もんじゃや東京ばな奈など、東京名物の名前がメンバーの口から次々と飛び出した。

大黒柚姫

1人ステージに残った大黒柚姫は犬耳を付けてソロ曲「One One Love」を歌唱。ダンサー民を従え、チアダンス風のパフォーマンスを繰り広げた。再びメンバー全員がステージにそろうと、TEAM SHACHIは「JIBUNGOTO」を歌唱。ブラス民と息の合ったステップを踏みながら、パワフルな歌声を響かせた。ボーカルで始まる「かなた」で会場を温かな空気に包み込んだあと、4人はキラーチューン「Rocket Queen feat.MCU」をダンサー民とブラス民とともに披露。広いステージいっぱいに広がったフォーメーションダンスで、会場を大いに盛り上げた。

咲良菜緒

坂本遥奈

2012年にチームしゃちほことして始動し、今年の4月で“路上デビュー”10周年を迎えたTEAM SHACHIだが、中野サンプラザホールでの単独公演は2014年5月開催の「店長サミット!!!~ありがとうを伝えきれなくて~」以来8年ぶり。咲良と坂本がその感慨を語っている間に、秋本帆華と大黒は「HORIZON」のMV衣装から「TEAM」の衣装にチェンジしてステージに現れた。秋本と大黒はこのツアーを振り返り、各公演で展開してきたソロにフィーチャーしたコーナーを千秋楽公演である本日は全員分披露することを予告した。咲良と坂本も「TEAM」衣装に着替えて4人がステージにそろったところで、彼女たちは「POSITIVE BEAUTIFUL!~後ろ向きま宣言~」をパフォーマンス。続いて咲良はソロ曲「One way LOVE…?」をダンサー民とともに披露した。坂本はソロ曲「Bunny」をキュートに歌ったあと、ブラス民を従えてソロのダンスパフォーマンスを繰り広げる。そしてまた4人がそろったところで「こだま」を熱唱した。

「ちぐはぐランナーズ・ハイ」のパフォーマンスの様子。

ステージ上部にレーザーで雨が描かれ、雷鳴が轟く中で咲良は「雨天決行!」と絶叫。そのタイトルコールで始まった「雨天決行」で4人は、パワフルなダンスと歌でタフ民を焚き付けた。嵐のようなパフォーマンスのあとは、秋本のソロ曲「まってるね」へ。自身が歌詞を手がけた応援ソングを真っ直ぐに届けると、会場中で真っ赤なペンライトが揺れた。サックスソロを経て、ステージにはグランドピアノが運び込まれる。そこに腰掛けた秋本と大黒は連弾で「ちぐはぐランナーズ・ハイ」を演奏。咲良と坂本とともにピアノアレンジの同曲を歌い、4人は10年の活動の中で鍛え上げた歌唱力でタフ民を魅せた。

TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」中野サンプラザホール公演の様子。

哀愁漂うギターをバックに咲良はフラメンコ風のダンスを披露。そしてオリエンタルな雰囲気のある「HONEY」のパフォーマンスへとつなげた。「まだまだ踊りたりないんでしょ?」とタフ民を挑発したTEAM SHACHIは「TEAM」収録のキラーアンセム「番狂わせてGODDESS」を熱唱。続く「AWAKE」でも勢いのあるダンスとロングトーンでタフ民を熱くさせた。その熱気を絶やすまいと投下されたのはキラチューン「抱きしめてアンセム」。4人とタフ民は低姿勢で踊りまくり、間奏の体操パートではのびのびと体を動かす。大黒のエネルギッシュな歌唱もタフ民の熱狂を後押しし、「抱きしめてアンセム」のステージはこの日のハイライトとなった。TEAM SHACHIとタフ民の明るい未来について歌う「Rainbow」で本編は幕引きに。4人はブラス民、ダンサー民とともに客席をバックに記念撮影をしてステージを降りた。

秋本帆華

アンコールに、くじ引きで楽曲を選定しようと箱を持ち込んだTEAM SHACHI。しかし4人はこの日にどうしても歌いたい曲があり、箱の中にはたった1枚のくじだけが入れられていた。そして彼女たちはくじに書かれていた「お願い!unBORDE」をパフォーマンス。この曲は10年お世話になったワーナーミュージック・ジャパン内のレーベル・unBORDEに宛てた楽曲で、この日のライブに当時お世話になったスタッフが多く在籍していることから10年分の感謝の気持ちを込めて披露された。秋本は「今の私たちがあるのは、自由にのびのびとやらせていただいたunBORDEさんのおかげで、感謝の気持ちしかありません。いろんなことを経験させていただいたり、不思議な曲を作っていただいたり……(笑)。改めてunBORDEさん、10年間ありがとうございました」と感謝も思いを伝え、8月より自主レーベルを立ち上げることや満員の東京・日本武道館でのワンマンライブを目標にこれからも邁進していくことを来場者に伝えた。

TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」中野サンプラザホール公演の様子。

その後、4人はツアーを振り返るトークを展開。坂本は改名後初めての全国ツアーで各地を回れたことを喜び、咲良は新型コロナウイルスの感染によりツアー序盤で欠席したことを悔やむ。さらに咲良は2023年2月に開催が決定した東京・LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)での単独公演について「改名後最初の大きなライブとしてLINE CUBE SHIBUYA公演を計画してソールドしたのにコロナで中止になってずっと悔しかった。ここでソールドアウトできなかったら、この2年間はなんなんだって話になる。でも2年前よりハードルは上がっているけれど、絶対にソールドアウトという目標をクリアして、武道館で絶対にライブをしたいと思っています!」と涙ながらに語った。

TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」中野サンプラザホール公演の様子。

大黒は11年目のスタートダッシュをこのツアーの中でいい形で切れたことに安堵の表情を浮かべ、「私はもう菜緒の悔し涙もみんなの悲しみ涙も見たくない! タフ民もコロナ禍で悔しい思いをたくさんしてきたと思うんですけど、私たちは皆さんを幸せな気持ちにさせます! なので、皆さんはそれを受け取ってください」とコメント。秋本は「私たちのツアー中には、いろんなグループが解散したり、メンバーが卒業したり、いろいろな発表がありました。そんな中で私たちが発表したのは自主レーベルの立ち上げ。これからもみんなと楽しいことをしていきたいし、誰のことも置いていきたくないです。今日ライブに来れなかった方も、次のライブに来れない方も気にしないでください。心の中にずっとシャチがいて、来れるライブに遊びに来てくれたら私たちはそのパワーで前に進んでいけます。みんなにもっと幸せパワーをガーッと届けていくので、受け取ってくれたらうれしいです! 11年目になったTEAM SHACHIもよろしくお願いします」とタフ民にメッセージを伝えた。

TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」中野サンプラザホール公演の様子。

最後にTEAM SHACHIは「TEAM」の最後に収録されている楽曲「Today」を歌唱。客席では4色のペンライトの光が揺れ、感動的な光景が作り上げられた。秋本は「いつか武道館でこの景色が見たい」と話し、4人は名残惜しそうに舞台から去った。鳴り止まない拍手に応えて4人はWアンコールとして「エンジョイ人生」をパフォーマンス。「やってみなきゃ始まんない でっかい夢をみているんだ さあ 騒ごう! 叫ぼう! サボろう! レディゴー! まだまだまだまだ 始まっちゃいない」と、10年を区切りにデビュー時からお世話になったワーナーミュージック・ジャパンから巣立ち、新たなスタートを切る4人にとってぴったりな歌詞でツアーを締めくくった。

TEAM SHACHIの次回単独公演は7月10日に大阪・大阪城音楽堂で行う野外ライブ「TEAM SHACHI SHACHI SUMMER~破茶滅茶!夏のサバイバル!~」。4月27日までファンクラブ・タフ民の集い会員を対象としたチケットの先行予約を受け付けている。

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TEAM SHACHI「TOUR 2022 ~猪突!猛進!猛進!猛進!猛進!~」2022年4月23日 中野サンプラザホール セットリスト

00. OVERTURE
01. HORIZON
02. SURVIVOR SURVIVOR
03. BURNING FESTIVAL
04. 首都移転計画
05. 完全満足NGY
06. One One Love / 大黒柚姫
07. JIBUNGOTO
08. かなた
09. Rocket Queen feat.MCU
10. POSITIVE BEAUTIFUL!~後ろ向きま宣言~
11. One way LOVE…? / 咲良菜緒
12. Bunny / 坂本遥奈
13. こだま
14. 雨天決行
15. まってるね / 秋本帆華
16. ちぐはぐランナーズ・ハイ
17. HONEY
18. 番狂わせてGODDESS
19. AWAKE
20. 抱きしめてアンセム
21. Rainbow
<アンコール>
22. お願い!unBORDE
23. Today
<ダブルアンコール>
24. エンジョイ人生

TEAM SHACHI SHACHI SUMMER~破茶滅茶!夏のサバイバル!~

2022年7月10日(日)大阪府 大阪城音楽堂

TEAM SHACHI 2023年ワンマンライブ

2023年1月28日(土)愛知県 Zepp Nagoya
2023年2月25日(土)東京都 LINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)

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