ありがとうスタジオコースト、最後のMCバトルでラスボス般若が衝撃の咆哮

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MCバトル番組「ありがとうSTUDIO COASTフリースタイルモンスター」の最終回が、本日1月30日(日)にABEMAで配信された。

般若

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呂布カルマ

「ありがとうSTUDIO COASTフリースタイルモンスター」は“モンスター“と呼ばれる実力派ラッパーを相手にチャレンジャーが即興ラップで勝負を挑み、賞金100万円獲得を狙う番組。今月で閉館してしまうMCバトルの“聖地“、USEN STUDIO COASTを舞台に、ラッパーたちが激戦を繰り広げた。過去の配信ではNidra Assassin、杉本青空(からし蓮根)、POWER WAVE、SKRYU、梵頭の5人が“モンスター“の前に散っていったが、最後のチャレンジャー・CIMAがID、FORK(ICE BAHN)、S-kaineを撃破し、番組初の3人抜きを達成。最終回では“ラスボス”般若を目指して突き進むCIMAを阻止すべく、圧倒的な戦績を持つ呂布カルマが初めて観客の前に姿を見せる。

呂布カルマ

CIMAと呂布カルマ。

「みんなが気を利かせて俺に出番を作ってくれた感じだと思うので、その気持ちには応えたいです」と語った呂布カルマ。BAD HOP「Kawasaki Drift」のハードなビートでバトルが始まると「ここはノアの箱舟 ダセェ奴は乗せねぇ 俺の言葉だけを乗せて遠くまで運ぶぜ」と語り、「ここで終わりだなんて思っちゃねぇよ 新木場COAST ここ通すと思ってんのか?オイ 小僧聞かせてみろ」とCIMAを威圧する。これにCIMAは「俺は知ってるChillからDope こんな大船 自ら乗る」と応えつつ、「俺 確実 勝つ率は ほら燃やして焦がすぜ アクリル板 ちょっと待て 俺の方がホットだぜ 全員ほっとかねぇ」と持ち前の“熱韻”で対抗。続くターンでは「思い起こすと いつも上まで上がって来た奴を 叩き落とすのは俺だろ 新木場COAST トーストのように下から燃やす アクリル板燃やす必要はない」とプレッシャーをかける呂布カルマに対して、「カルマを狩る番 焚くバルサン バルタン星人 3分間 ほらウルトラマン?韻を踏むと野蛮 ほらチャンプ気取りか 踏むと邪魔」とCIMAがパワフルなライムの連発で押し返した。

CIMAと呂布カルマ。

CIMAと呂布カルマ。

判定は3-2でCIMAの勝利。審査員のいとうせいこうは手数の多さでCIMAが上回ったと解説し、「口開けたらそれが韻になってパンチラインになってる。ゾーンに入ってる」と評した。そんな彼の勢いは止まらず、WATT a.k.a. ヨッテルブッテル「アトラクション」がビートとして選ばれた第2ラウンドでは、「首振りすぎて鞭打ちになるような空間 夢中になるシリアス シニカルなライムがお前を超えてく」とラップする呂布カルマをCIMAが「一体どっちが尻軽 こいつがリリカル? それって意味ある? 睨んでも所詮はサングラス 足はガクガクで勘ぐらす」と挑発。これを受けた呂布カルマは「俺がシリアル?じゃなくてお前がシリアル 朝 牛乳かけて食う軽い奴 俺はディナー 肉 ステーキ 突き立てるのはステーキ フォーク ナイフ 全部持ってる」と強力なパンチラインを決めるが、「溶けてる脳みそ バター ステーキ上 カルマが負ける スゲェ貴重 スゲェ機長をジャックしに来た ジャックと豆の木 ラップの辞め時」とラッシュをかけたCIMAが審査員全員一致の判定“クリティカル”で勝利をもぎ取った。

ついに現れた“ラスボス”般若。

CIMAと般若。

ここでラスボスルームに中継がつながれると、そこに般若の姿はなく、残されていたのは「行くね」というメッセージ。ついに“ラスボス”の登場だ。聖地STUDIO COASTのステージに現れた般若はガウンを脱ぎ捨てると、鍛え抜かれた身体でCIMAと対面。それまでラスボスルームでボケ続けていた彼と同一人物とは思えないほど殺気立っており、激闘の展開を観客に期待させる。緊張感あふれる中、ICE BAHN「LOYALTY」でバトルの幕が開けると、般若は「うるせぇー!」と咆哮。予想外の第一声で観客に衝撃を与え、ケタ違いのバイブスで会場の空気を一気に変えてみせた。一方、チャレンジャーのCIMAはそれをコピーする形で「騒げー!」と叫んで反撃を開始。“熱韻”をぶつけるが、般若相手に勢いで押し切ることができず、1本目は3-2の判定で般若の勝利となった。

CIMAと般若。

しかし、梅田サイファー「マジでハイ」がバトルをヒートアップさせた第2ラウンドでは「リリックはまぁまぁ ライムもまぁまぁ 即興もまぁまぁ だけど呼んでこいママ お前のハンパなリリックじゃ 俺の事なんて倒せやしねぇぜ 馬鹿」と般若に焚き付けられたCIMAが爆発。CIMAはかつて般若のライブで前座を務めた際、フリースタイルラップを仕掛けるも「俺はサイファーはしない」と断られた経験があった。そんな彼は憧れの般若に「中身響くリリック ほら般若の遥か上を離陸してる飛行場 どうよ非合法 合法も関係ないっしょ CIMA レペゼン兵庫 強豪のアンタにDisをどうぞ」と言葉を浴びせ、「飛車 角 王手 いただくAll day ノって 俺は地元から話被っても関係ない 頭振って上げる沸点」と熱くスピット。3-2の判定でCIMAが1本を取り返し、バトルはファイナルラウンドに突入した。

般若とCIMA。

バトル後、抱き合う般若とCIMA。

ファイナルラウンドでDJ CELORYはANARCHY「Fate」のドラマチックなビートをセレクト。先攻の般若は「CELORYありがとう このビートに乗って いや乗らせてくれて CIMAありがとう ここに来てくれて 俺とやってくれて」と感謝をラップしつつ、「飛車 角 王手 All day all day OK 俺を倒してみろよ」とCIMAを威圧感たっぷりに煽る。CIMAは「倒すぜ 今からカウンター まるでバーカウンターの遊び方変わらねぇ あの日 Rとアンタのバトル 家族と見てハードルも上がったぜ」と応えるが、気迫みなぎる般若は「家族捨ててだってオメェに勝ってやんぜ オイ関係ねぇ 1人でやってきたこのマイク握って 太く短く 太く長く もっと行くぜ これが永遠 この一瞬が俺のやり方 これが勝ちパターン」と目を見開いてラップ。そして最後のターン、CIMAは「こちらこそ言うよ ありがとう こんな狭い箱よりもはみ出そう 音の上でRhyme&Flow 般若さんのアンタの影響の分 一二三屋を背負って大炎上」とリスペクトを込めて叫ぶが、般若のマグマのような熱さを超えることはできず、1-4の判定で敗れた。

スペシャルサイファーの様子。

これをもってSTUDIO COASTを舞台とする最後のMCバトルが終幕。“モンスター”を務めた呂布カルマ、FORK、輪入道DOTAMA、ID、S-kaineはそれぞれ所感をコメントするとともに、MCのZeebra、UZI、サイプレス上野、審査員のERONE(韻踏合組合)、KEN THE 390、ISH-ONEも交えたスペシャルサイファーで閉館するSTUDIO COASTに花を添えた。このスペシャルサイファーの模様はABEMAのプレミアム会員限定コンテンツとして公開されている。

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読者の反応

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B.D @ihwMquDllFtTSib

@natalie_mu 三人がカッコ良すぎる

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