KEYTALKがクアトロで楽曲連投、灼熱の1時間半で見せつけた“ロックバンドであること”

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KEYTALKが12月18日に東京・渋谷CLUB QUATTROでライブツアー「灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 ~ハンドルを片手に~」のファイナル公演を開催した。

KEYTALK「灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 ~ハンドルを片手に~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

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KEYTALK「灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 ~ハンドルを片手に~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

本ツアーは、KEYTALKが自らの運転する車で全国5カ所を回ったもの。この日彼らは、約1時間半の間にインディーズ時代の懐かしいナンバーを多く含む全20曲を次々と演奏した。

ステージに立つなり寺中友将(Vo, G)が、開会宣言のごとく「俺たちは誰になんと言われようと、ロックバンドであることをここに証明しにきました!」と力強く叫ぶ。そして4人は初期ナンバー「夕映えの街、今」で勢いよくツアーファイナルの幕を切った。小野武正(G, Cho)の煽りによってオーディエンスのコールの声はどんどん大きくなり、場内は早くもヒートアップ。その熱を保ったまま八木優樹(Dr. Cho)がドラムで2曲目「ナンバーブレイン」へとつなげ、4人はハイテンションで演奏を繰り広げた。艶やかなギターソロが響きわたった「バミューダアンドロメダ」を経て最初のMCコーナーが挟まれるが、「今日はこんな感じでいろんな曲をどんどんつなげてやっていきたいと思います!」と早々に次のナンバー「color」へ。その後も「A型」や「sympathy」といったナンバーが矢継ぎ早に披露され、フロアは大盛り上がりとなった。

左から首藤義勝(Vo, B)、小野武正(G, Cho)。(撮影:後藤壮太郎)

小野が彼特有の挨拶「ぺーい」でコール&レスポンスしたあとには、八木も負けじと彼の挨拶「あス!」をオーディエンスと交わしフロアを盛り上げる。小野は「全部持っていかれた感じがするなー」と言いながらも「14年来の友達だからしょうがないな!」と笑顔を浮かべた。「S.H.S.S.」でライブを再開した彼らは、生き生きとした様子で軽やかに「キュビズム」を演奏。「MATSURI BAYASHI」では首藤義勝(Vo, B)と小野が鮮やかなソロ回しで場内を沸かせた。寺中がメンバーの演奏をバックにビールをグイグイと一気飲みしたあと、彼らは小野の父から譲り受けた車を運転してツアーを回っていたインディーズ時代を懐かしそうに振り返る。4人は今回同じようにメンバーの運転で全国を巡ってきた中での和気あいあいとした車中エピソードを続け、会場を和やかな空気で包み込んだ。

KEYTALK「灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 ~ハンドルを片手に~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

「もっともっと一緒に熱くなろうぜー!」という小野の呼びかけに観客が大きな声で応え、「zero」でライブは後半戦へ。キラーチューン「MONSTER DANCE」ではミラーボールが輝き、場内はお祭り騒ぎのダンスフロアと化した。一体感が高まったところで繰り出されたのは、首藤がメインボーカルを務める「a picture book」。4人による小気味よいリズムに合わせて、オーディエンスは楽しそうに体を揺らした。小野はメンバーを代表して「今日は本当に熱い1日になってます。2017年12月18日、忘れない1日になりました。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを述べたうえで、ニューシングルのリリースや新たなツアーの開催など、すでに盛りだくさんの来年の活動予定を改めて報告。そして彼らは来年のツアーのファイナルを寺中の地元の熊本で迎えることについて触れ、「メンバーの地元でファイナルやるの、すごくいいよね!」と初めての試みに目を輝かせる。小野が八木に「(04 Limited Sazabys主催の)『YON FES』ならぬ『八木フェス』やったらいいんじゃないの?」と提案すると、八木は「会場は僕の家の2階になるので、キャパは10人です!」と観客の笑いを誘った。

KEYTALK「灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 ~ハンドルを片手に~」東京・渋谷CLUB QUATTRO公演の様子。(撮影:後藤壮太郎)

小野の「このツアー、アンコールなしでやってます! だからみんな後悔残さないように、最後まで楽しむ準備はできてますかー!?」という煽りを合図に、MCでのゆるやかな雰囲気は一変。4人は「MABOROSHI SUMMER」でフロアの熱を一層引き上げ、汗だくになりながら「Summer Venus」「YURAMEKI SUMMER」を畳みかけていった。メンバーもオーディエンスも1つになって笑顔でライブを楽しみ、残す楽曲は1曲に。「ラスト1曲は、ちょっと古い曲をやって終わろうと思います」と小野が前置きし、彼らは大歓声の中「アワーワールド」を演奏し始める。オーディエンスによる大合唱を浴び、4人は充実した表情で2017年最後のワンマンライブを締めくくった。

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KEYTALK「灼熱の小旅行 運転技術向上委員会 冬の陣 ~ハンドルを片手に~」2017年12月18日 渋谷CLUB QUATTRO セットリスト

01. 夕映えの街、今
02. ナンバーブレイン
03. fiction escape
04. バミューダアンドロメダ
05. color
06. A型
07. ASTRO
08. sympathy
09. S.H.S.S.
10. キュビズム
11. タイポロジー
12. MATSURI BAYASHI
13. zero
14. MONSTER DANCE
15. a picture book
16. 太陽系リフレイン
17. MABOROSHI SUMMER
18. Summer Venus
19. YURAMEKI SUMMER
20. アワーワールド

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