のっちはゲームがしたい! 第12回 [バックナンバー]

「モンスターハンター」のボイス収録に挑戦!あの肉焼きの声も「上手に録れました~」

辻本良三プロデューサーはモンハンの何を変え、何を変えないのか

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ゲームが大好きなPerfumeののっちさんが、ゲームに関わるさまざまな人々に会いに行くこの連載。今回はカプコンの専務執行役員で「モンスターハンター」シリーズプロデューサーである辻本良三さんにお会いし、2021年のゲームソフト販売本数ランキングで1位になった「モンスターハンターライズ」、およびその超大型拡張コンテンツとして6月に発売された「モンスターハンターライズ:サンブレイク」についていろいろなお話を聞いてきました。

さらに今回はモンハン開発チームの皆さんが、のっちさんにキャラクターボイスの収録を体験させてくれることになりました。声優は好きなものの、自分でアフレコをするというのはほとんど経験したことがないのっちさん。果たしてどんなボイスになるのでしょうか……?

※この取材・撮影は感染対策を講じたうえで実施しました。

取材 / 倉嶌孝彦・橋本尚平 / 橋本尚平(取材後記は除く) スチール撮影 / 高橋榛名 動画撮影・編集 / 宮田航輔 ヘアメイク / 大須賀昌子 題字 / のっち

目次

ゲームキャラのボイス収録に初挑戦

カプコンは大阪に本社を構えていますが、この日のっちさんがやってきたのは東京・西新宿の高層ビル群の中にある東京支店。ちょうど辻本さんが東京に来ているタイミングで、お時間を作っていただけることになりました。

カプコン東京支店の受付にやってきたのっちさん。

エントランスには、カプコンから発売されたゲームの市販されているグッズなどがたくさん飾られていますが、その中でも種類と数が豊富なのがモンハン関連のもの。ネルギガンテやリオレウスなどの精巧でリアリティのあるフィギュアに、「すごい!」「カッコいい!」と言いながらのっちさんは見入っていました。

アクリルケースに入ったリオレウスのフィギュアを見て「嫌なポーズですね。これから炎を放ってきそう……」とつぶやくのっちさん。

マガイマガドのフィギュアを手に取るのっちさん。

フィギュアがリアリティを追求する一方、ぬいぐるみは元の面影を残しながらもディフォルメされ、凶暴さゼロのキュートな見た目に。マガイマガドやオサイズチのぬいぐるみを見ながら「えー! あれがこんなにかわいくなっちゃうんだ!」と思わず笑ってしまったのっちさん。至福の表情で「かわいい!」と連呼していました。

ぬいぐるみを1つひとつチェックするのっちさん。

オサイズチのぬいぐるみを気に入った様子ののっちさん。

こちらはギターメーカーのESPとのコラボで制作された、リオレウスの大剣をモチーフにした「炎剣リオレウスギター」。2014年から2015年にかけて期間限定で、税抜230万円で受注販売されました。もちろん実際に弾くことができます。のっちさんは「いいなあ。私もギターが弾けたらなあ」とうらやましげにしていました。

「炎剣リオレウスギター」と並んでポーズ。

支店といえどもオフィスは広く、のっちさんは社内を歩きながら「むちゃくちゃしっかりしてるんですけど(笑)。これで支店なら大阪本社はどんなことになってるんだろ」と驚きます。案内された先にあったのは、東京支店に最近できたばかりだという、「ミックスルーム」というゲーム中の音を調整するスタジオ。社員さんから「すごく狭いんですけどすみません……」と恐縮されながらスタジオ内に入ったのっちさんは、予想外の広さに「全然狭くないです! 大阪どんだけ広いんですか!」と笑いました。

ミックスルームの前にやってきたのっちさん。

「大阪どんだけ広いんですか!(笑)」

今日はこのスタジオで、ゲーム内で使われているボイスをのっちさんに演じてもらい、その声を録音。そしてすぐ、実際にゲームに実装して遊んでみます。それを聞いて「えっ! それってそんなに簡単にできることなんですか?」とビックリするのっちさんに、この企画のために大阪から来ていただいたサウンドスタッフの皆さんは「メチャクチャ大変です。僕ら昨日寝てないです(笑)」と優しい笑顔で答えてくれました。

最初に収録したのは、「ライズ」の新要素である攻撃アクション、鉄蟲糸技(てっちゅうしぎ)を繰り出すときにプレイヤーハンターが言う決め台詞。今回は双剣の技である螺旋斬をのっちさんの声で録ることになりました。マイクの前に立ったのっちさんに、「ライズ」「サンブレイク」のサウンドディレクター・田中浩介さんが「休みてえ!みたいな愚痴でもなんでもいいので、今思っていることを叫んでみてください」と演技指導。

演技指導を受けるのっちさん。

しかしのっちさんは「レコーディングしたりしゃべったりは慣れてるんですけど、叫ぶのは初めてかもしれない……」「私いつも、振付をしてもらって曲を書いてもらって、言われるがままにやってるので……」と自信なさげ。田中さんはそんなのっちさんを「今日はいちクリエイターとして、MIKIKO先生や中田ヤスタカ先生の手を離れて自由に自分を表現してください」と励まします。

緊張気味ののっちさんでしたが、プレイヤーハンターの動きに合わせて「のっちはゲームがしたい!」と渾身のシャウト。録音したボイスを聴き返して「心からゲームがしたそう!」と、その出来に満足した様子でした。

のっちさんがボイス収録したハンター。

ちなみに、このときのっちさんがボイスを入れたハンターはこちら。のっちさんが来るということで、このレコーディングのために開発チームがのっちさん風のキャラメイクを用意してくれていました。これを見てのっちさんは「すっごい似てる(笑)。前髪もあって髪短くて、高校生のときの私のマンマです」と嬉しそうにしつつ、「でも、私がこれを作ってオンラインでやってたら『のっちだ!』ってバレちゃいそう」と笑っていました。

カプコン開発チームによるのっちさんハンターのキャラメイクのレシピ。この通りに設定すれば皆さんも再現することができます。

さらにこの調子で、ガンランスの鉄蟲糸技「フルバレットファイア」のボイスも収録することに。今度はただセリフを言うだけでなく、スタッフの間で「気合い声」と呼ばれているうなり声もあり、ハンターになりきって気持ちを声に出さなければいけないので演技の難易度が上がります。のっちさんは「せっかくならカッコよく叫びたい!」と意気込みながら録音を開始しました。

「よっこいしょ! よいしょ! えーっと……ガンファイアー!」

カッコいいかどうかで言えばちょっと微妙な「気合い声」を発したのっちさん。

決め台詞なのに、技の名前を一瞬忘れて言葉が詰まってしまうという痛恨のミス。しかも正しくは「ガンファイア」ではなく「フルバレットファイア」です。しかしこの、のっちさんらしさあふれるボイスに「これはこれでいいんじゃない?(笑)」と辻本さんも太鼓判。

さらに続いて人気キャラクター、アイルーのボイス収録にも挑戦。なんとこちらも、開発チームがのっちさんの愛猫・にあちゃんそっくりにキャラメイクをしてくれました。「すごい! かわいい! こんなに似せられるの!?」と喜びながら、のっちさんは今度はにあちゃんになったつもりで猫の鳴き声を真似します。20秒というこれまでよりも長尺のレコーディングだったため、最後に一瞬素に戻ってしまったのか、明らかに人間の声が混じってしまいましたが、見事にネコの声を演じきりました。

にあちゃんそっくりにキャラメイクされたオトモアイルー。

カプコン開発チームによるにあちゃんオトモアイルーのキャラメイクのレシピ。

そして最後に、モンハンのボイスといえばコレ。肉焼きセットを使ってこんがり肉をうまく焼けたときの声「上手に焼けました~」も収録してもらいましょう。

ちなみにこの声、もともとは声優が録ったものではなく、カプコンの社員さんが仮で録音したボイスを当時のディレクターが「これいいじゃん」と気に入り、本番テイクとして採用されたんだとか。それもあって、力を抜いてわざとゆるく言うのがモンハンっぽくなるコツなんだそうです。このアドバイスを参考にのっちさんがボイス収録をしてみたところ、リラックスしすぎたのか少々イントネーションに広島弁が混じってしまいました。

肉を焼くのっちさん似のハンター。

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のっちさん、セロリを折って手応え十分

読者の反応

モンスターハンターライズ:サンブレイク公式 @MH_Rise_JP

ゲームが大好きなPerfumeの のっちさん が、ゲームに関わるさまざまな人々に会いに行くこの連載。

今回は『モンスターハンター:サンブレイク』特集!🎉
辻本Pとの対談を始め、ゲームキャラのボイス収録に挑戦していただきました!

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