メッセージ性のある劇映画やドキュメンタリー集める配信プラットフォーム4月スタート

メジャーやテレビでは扱わないメッセージ性のある劇映画やドキュメンタリーを中心に、国内の貴重な文化・芸能などを記録した作品を集める配信プラットフォーム「キネマネット」が、4月にスタートする。

キネマネットでは「劇映画」「ドキュメンタリー」「子どもの世界」のほか、時節ごとの「特集」といったジャンルを設定。1950年代から現在までの初配信映画を中心に、常時30本以上の作品を観ることができる。配信スタートの時点では、ラインナップされた全31本のうち25本が初配信作となる。「特集」は5月以降に開始される予定だ。

キネマネットに月額見放題プランはなく、作品ごとに動画をレンタルする方式だ。1本税込500円からの価格設定で、視聴開始から72時間観ることができる。このたび3作品無料視聴キャンペーンも実施決定。会員登録者は山本薩夫による「真空地帯」、池田博穂の「赤貧洗うがごとき―田中正造と野に叫ぶ人々―」、山崎定人が監督した「アリサ ヒトから人間への記録」を4月30日まで無料で鑑賞できる。会員登録は無料。

Youtubeでは配信作を紹介するPR映像が公開中。4月の配信ラインナップと、キネマネット関係者のコメントは以下に記した。

「キネマネット」PR映像

キネマネット 2024年4月 配信作品

劇映画

山本薩夫「暴力の街」※初配信
今井正「どっこい生きてる」※初配信
山本薩夫「箱根風雲録」
山本薩夫「真空地帯」※無料視聴キャンペーン対象
山本薩夫「太陽のない街」※初配信
今井正「山びこ学校」※初配信
関川秀雄「ひろしま」
家城巳代治「ともしび（1954年）」※初配信
今井正「ここに泉あり」
神山征二郎「草の乱」※初配信

ドキュメンタリー

村上浩康「流（ながれ）」※初配信
村上浩康「無名碑」※初配信
村上浩康「東京干潟」　
今井友樹「鳥の道を越えて」
池田博穂「赤貧洗うがごとき―田中正造と野に叫ぶ人々―」※初配信、無料視聴キャンペーン対象
池田博穂「弁護士 布施辰治」※初配信
山本洋子「明日へ紡ぎつづけて」※初配信
山本洋子「軍隊をすてた国」※初配信
山本洋子「矢臼別物語 北の大地からのメッセージ」※初配信
池田博穂「薩ッチャン正ちゃん」※初配信
宮崎信恵「終わりの見えない闘い-新型コロナウイルス感染症と保健所-」※初配信
宮崎信恵「世界一すてきな僕たち私たちへ」※初配信
宮崎信恵「あい -精神障害と向き合って-」※初配信

子どもの世界

山崎定人「アリサ ヒトから人間への記録」※初配信、無料視聴キャンペーン対象
穂盛文子「乳幼児の生活・保育園の日々」※初配信
穂盛文子「絵に観る子どもの心と体」※初配信
穂盛文子「赤ちゃんの育て方 -生きる力を育む-」※初配信
穂盛文子「楽しく、しなやかにリズム遊び」※初配信
穂盛文子「永遠の仕事 －文化を紡ぐ－」 ※初配信
穂盛文子「斎藤公子最後の卒園式」※初配信
穂盛文子「リズム遊びが脳を育む」※初配信

吉村廣重（共同企画ヴォーロ代表取締役社長）コメント

ご挨拶

気が付いたら人生を振りかえっていた。
寝るのを忘れて見入っていた。涙していた。
まだまだしらなかった感動の人生に心奪われた。
根っから人生を味わい深く楽しむ人に届けたい映画、
とっておきの「ドラマ」が「ドキュメンタリー」がここにある。

野村正昭（キネマネット編集委員・映画評論家）コメント

扉を開くと未知の世界が広がる

配信で映画を見ることが習慣化されつつある現在、そうした体験は無制限になってると思われがちだが、
本当の意味での未知の体験は、むしろ狭まりつつあるのではないだろうか。
心踊る映画の世界を楽しむのは素晴らしい体験だが、本当の意味での未知の世界はそうあるものではない。
安心するために映画を見るのではなく、それまで信じていた価値観が足元から崩れていくような驚きの体験こそ映画だと思う
勇気ある人たちに、この配信プラットフォームは開かれている。
ドキュメンタリーは現実を異なる角度から、劇映画は歴史の一断面を、あるいは現在をあらたに呈示して見せてくれる。
毎月ごとに特集も組まれ、あらたな世界がそこに現れる。
かつてない映画の可能性を体験してほしい。

桑山和之（キネマネット プロデューサー）コメント

国内の貴重な文化・芸能などを記録した作品

キネマネットのコンセプトは、メジャーやテレビでは扱わないメッセージ性のある劇映画やドキュメンタリー作品を中心に、
国内の貴重な文化・芸能などを記録した作品を配信したいと思っております。
国内・海外に作品を届けることが配信によって可能となり、作り手とお客様を繋ぐプラットフォーム的な役割を担い、
配信版ミニシアターを意識して作品を提供したいと思います。