27歳でがんを患った看護師の記録、ドキュメンタリー「ケアを紡いで」公開

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27歳でがんを患った看護師・鈴木ゆずなさんが日々の暮らしを紡いでいく姿を記録したドキュメンタリー「ケアを紡いで」が、4月1日より東京・ポレポレ東中野ほか全国にて順次公開される。

「ケアを紡いで」ポスタービジュアル

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「ケアを紡いで」場面写真

「ケアを紡いで」場面写真

ステージ4の舌がんの診断を受け、仕事を休んで治療を続けるゆずなさん。やりたいことをリストに書き出し、家族や友人を招いて念願の結婚披露パーティを開き、富士山に登る一方で、日々の気付きを言葉にしていく。「生きにくさを感じる人は他にもたくさんいますよね」「ネガティブな自分を抑圧せず、素直に受け入れた」「“今、自分は辛いんだな”と否定も肯定もせずただ受け入れる」。本作には、ゆずなさんが夫の鈴木翔太さんや友人たち、そして新たに出会ったNPO法人「地域で共に生きるナノ」の仲間たちと時を重ね、命と向き合っていくさまが記録されている。

「ケアを紡いで」場面写真

「ケアを紡いで」場面写真

ゆずなさんが自ら企画した本作の監督を務めたのは「ただいま それぞれの居場所」「夜間もやってる保育園」の大宮浩一。「桜の樹の下」の監督・田中圭が撮影を担当した。大宮は「看護師としてケアをする側にいたゆずなさんが、ケアを受ける側になり、気づいたことや感じたこと、悩みや葛藤が、この映画を観てもらうことによって観た人のケアにまたなれればと思います」とコメントしている。

YouTubeでは予告編が公開中。

大宮浩一 コメント

大宮浩一

「ありのままを残せればそれだけでいいのかなぁ」初対面の鈴木ゆずなさんが発したこの言葉から映画「ケアを紡いで」の企画が始まりました。ドキュメンタリー映画は多かれ少なかれ、作り手の思いとか考え方を入れるものだと思っていますが、本作では出来るだけ控えるようにしました。ゆずなさんと「地域で共に生きるナノ」の皆さんが伝えたい、残したい、理解して欲しい、その小さな声を、本作はアンプのような役割で少し増幅させて観客に伝える、そういう役割に徹しました。これまで看護師としてケアをする側にいたゆずなさんが、ケアを受ける側になり、気づいたことや感じたこと、悩みや葛藤が、この映画を観てもらうことによって観た人のケアにまたなれればと思います。
ゆずなさんは「ケアを織りなすような、ひとり一人が紡ぎ合うような、そんな社会であって欲しい」と想っていたのでは…そんなイメージで「ケアを紡いで」というタイトルにしました。

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(c)大宮映像製作所

読者の反応

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上西充子 @mu0283

試写にて『ケアを紡いで』。
看護師のゆずなさんが、ケアを受ける側にまわる。両方の視点を持つ彼女だからこそ見えるもの、語れる言葉。さらに彼女をNPOにつないだ同僚、制度につないだNPOスタッフ、NPOで日常的に関わり合う人たち、パートナーとその友人…様々な人のケアの紡ぎ合いが見えてくる。 https://t.co/crslGw7lBe

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