「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2022」の合評上映会が2月7日に東京・丸の内TOEIで開催。公募から生まれた4本の短編映画が初上映され、監督の
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文化庁が主催する「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト」は若手映画作家の発掘と育成を目的に、映像産業振興機構(VIPO)が2006年度より運営する人材育成事業。公募によって選ばれた監督がプロのスタッフ・キャストとともに30分以内の短編映画を制作するプロジェクトで、これまでに 「浅田家!」の中野量太、「あのこは貴族」の岨手由貴子、「エゴイスト」の松永大司、「劇場版 きのう何食べた?」の中江和仁、「ハケンアニメ!」の吉野耕平といった監督が参加してきた。
初監督作「光の輪郭と踊るダンス」が2021年の「ゆうばりホープ」に選定された岡本は、
映画美学校フィクションコースの修了制作として監督した「泥」が多数の映画祭で入選した成瀬。「ndjc」では自身が2年前に“ドハマリ”し、現在も追っかけをするほど愛好しているプロレスを題材に「ラ・マヒ」を手がけた。まりあが主演を務めた本作は、人の目を気にして無難に生きてきた主人公・荻野愛が、縁もゆかりもなかったプロレスと出会い、自分らしい生き方を貫こうとする物語。成瀬は「もともと、ひたむきにがんばる主人公が好きな性格ではなかった。でも初めてプロレスを見たときに『なんで、この人たちはあきらめずに何度も立ち上がるのか』と純粋に思って、帰りの電車でぼろぼろ涙を流すほど感動した」と、制作の原点となった体験を明かす。自身がアマチュアレスラーとしてリングに立つこともあるという成瀬。キャストからは「現場だと監督の目が違う。その熱気が演者に伝わる。それが一体感につながった」という証言も。成瀬は今後の展望を「プロレスの長編映画を撮りたい思いがすごく強くある。日本でプロレス映画を作れるのは私しかいない……! 傲慢なこと言ってすみません(笑)。でもかっこつけた、かっこいい映画を撮りたいです」と語った。
東京藝術大学大学院で映画製作を学ぶ藤本は、CMの撮影現場でスタンドインとして働く35歳の俳優・柳田佳典を主人公にした「サボテンと海底」を発表。主人公は主演の
短編「ダボ」でSSFF & ASIA 2022への入選経験のある牧は、地球のゴミで作られた衣服と仮面を身にまとう謎の民族との共同生活を描いた「デブリーズ」を監督。舞台挨拶にはキャストの
「ndjc:若手映画作家育成プロジェクト2022」の4作品は、2月17日より東京・角川シネマ有楽町、3月10日より愛知・ミッドランドスクエア シネマ、3月17日より大阪のシネ・リーブル梅田にて1週間限定で上映。
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山根和馬 @kazuma_yamane_
デブリーズ!!
とんでもねぇ作品だ!!
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