メンディーが教師から覆面レスラーに!初主演ドラマ「覆面D」、ライバル役は武知海青

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関口メンディーGENERATIONS from EXILE TRIBE)が主演するオリジナルドラマ「覆面D」が、10月15日22時からABEMAにて全8話で配信される。配信決定プレミアイベントが昨日9月12日に東京・渋谷ストリームで行われ、関口のほかキャストの水沢林太郎秋田汐梨曽田陵介紺野彩夏、武知海青(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、酒井若菜が登壇した。

後列左から曽田陵介、紺野彩夏、武知海青。前列左から関口メンディー、水沢林太郎、秋田汐梨、酒井若菜。

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関口メンディー

ドラマ初主演となる関口が本作で演じるのは、高校教師の大地大輔(だいちだいすけ)。かつてクラスを受け持った生徒が自殺した過去を持つ大輔は、それから3年後に新たな高校に赴任するが、そこは貧困に苦しむ家庭に身を置く生徒たちが通う“教育困難校”だった。生徒の問題へ過度な介入をしないように校長から釘を刺された大輔は、疑問を感じながらも淡々と授業を行う。そんなある日大輔はプロレス団体・BBTにスカウトされ、正体を隠しながら覆面レスラー・覆面Dとしても活動することに。プロレスを通じ、体を張って生徒に向き合うこととなる。

水沢林太郎

水沢は弟の世話と祖父の介護をするヤングケアラーの武藤啓、秋田は彼氏との間に予期せぬ妊娠をしてしまう岡田カズ、曽田は金欲しさに闇バイトに加担してしまう鶴田源一、紺野は実家の家業を守るため寝る間も惜しんで働く小橋アキラを演じる。武知はBBTのトップレスラー・ハオウ役、酒井はBBTの副社長・前田信子役で出演した。そのほか川津明日香鶴嶋乃愛吉田仁人、松村キサラ、桜田通、松井利樹(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)、野波麻帆萩原聖人高橋克典もキャスティングされている。企画・脚本は鈴木おさむが担当。主題歌はGReeeeNのJINが楽曲提供し、鈴木が作詞したGENERATIONS from EXILE TRIBEの「愛傷」となっている。

秋田汐梨

イベントに登壇した関口は、初主演作の撮影について「現場の雰囲気とかは作らなきゃいけないと思ってて。そこは意識してみんなとコミュニケーションを取ることで撮影がスムーズに進んだり、みんなでがんばろうという気持ちになるようにしました」と座長らしさを見せる。またプロレスシーンも自ら演じたそうで「ツアーも並行していたので、体力的には大変だったんですが、海青がいてくれたというのもあって、一緒に汗を流しました。DDTっていうプロレス団体の方々にも協力してもらって、プロレスにはすごく入り込みましたね」と振り返った。

曽田陵介

紺野彩夏

このドラマは、高校生が抱えるさまざまな問題を描いているのも特徴の1つ。水沢がヤングケアラーという役どころについて「僕自身そういう経験がないので、すごくたくさん調べて、観ていて楽しいものでもないんですけどドキュメンタリーも観て。それをベースに芝居を固めていきました」と語ると、高校生で妊娠してしまうという役の秋田も「私も想像があまりできないので、そういう人のインタビューを調べたりしました」と続けた。紺野は、家計を助けるために危険なバイトに身を投じていく役。「まだ未熟な年齢だからっていうのもあり、監督からは『あんまりこう悪いことしてると思わずにやってください』と言われました」と演出について明かした。曽田は詐欺の受け子役ということで「台本を見たときに受け子についてSNSで調べたら、『闇バイト募集中』みたいなのがあって。ドラマだけじゃなくて本当に身近にある危険なんだなと。ドラマを観て、フィクションじゃないんだなと考えてもらえたら」と呼びかけた。

武知海青

続いて武知は自身の役・ハオウについて「僕はメンディーさんがプロレスをやっていく中で、ライバルとして出てくる立場。僕はリアルでメンディーさんを追いかけてた身だったので、実際にメンディーさんと戦うシーンでは、リアルな感情が出てきました。それがいい意味で、ハオウとしての役だけじゃなくて、本当のライバル関係を映し出しているんではないかなと個人的には思ってましたね」と思い入れを吐露。これを聞いた関口は「海青は昔から『メンディーさんみたいになりたいです』と言ってくれてて、うれしく思っていて。体力勝負みたいな番組(「スポーツ男子頂上決戦」)でも、もともと僕が出てたところに海青が『僕もやりたいです』って入ってくれたりとか。それが今回の作品にも、役としてでなく、1人の人間としての気持ちが出てて、いいシーンになってるんじゃないかな」と太鼓判を押した。酒井は「私は『このドラマをコメディリリーフとして引っ張っていただきたい』というふうにプロデューサーの方から言われたんです。もちろんコメディを差し込めるところは差し込んでいたんですけど。でも私、すごく感動屋さんなんで、なんかメンディーくんを見てると本当にそれだけで泣けてきちゃう感じがすごくあって。どんなお芝居を見ても感情が乱れちゃうみたいなことはめったにないんですが、今回ばかりは本当に制御できなくて、何度も何度も泣きました」と、泣ける要素があることについて触れた。

「覆面D」より、関口メンディー演じる覆面D。

続くトークコーナーのテーマは、主人公の大輔が教師とレスラーという2つの顔を持つことにちなみ、「私だけが知っている共演者のもう1つの顔」。酒井は武知の名を挙げ、「すごくプロレス技が美しい。DDT社長の高木(三四郎)さんが、プロレスシーンをプロの目で見ていたんです。私はその隣の席にいたんですけど、高木さんは『うわー、すごい! あんなんできないよ、どうなってんだよ』とずっと言っていて。それぐらいリングの上ではめちゃくちゃかっこいいんですけど、リングを降りて歩くところで足を『グニャッ』とやっていて(笑)。みんなツボっちゃって、笑いが止まらなくなってました。そのギャップがチャーミングだなと」とエピソードを披露。武知が「リング上だと、集中力がマックスで。自分の気がちょっとでも緩んだら、相手にもけがのリスクはあるということで、そこだけは絶対に集中を途切らせない!ってがんばってたら、リングを降りた瞬間にたぶん集中が切れたんでしょうね。すごいくじき方をしてしまいました(笑)」と笑うと、酒井も「3歩ぐらいでした(笑)」と補足した。

ここで関口からサプライズとして、ほかの登壇者に向けた手紙を書いてきたことが明かされる。手紙を朗読する関口は共演者に対して「どうしてこの作品に出てくれたんでしょうか?」「メンディーってテレビに出て『なんとかメンディー!』って叫んでるようなやつですよ」とおどけつつも、そんな自分のために出演してくれた共演者の思いに応えたい、この作品を今年1番のドラマにしたい、といった思いがあったという。しかし自分1人ではキャリアや実力が足りずにそれが叶わないと悟り、そのために座長として積極的に共演者やスタッフに話しかけ、空気をよくしようと考えていたそう。だが関口は「最初はそういった目的でみんなに話しかけていたけれど、途中からそんなことはどうでもよくなって、ただただみんなのことが大好きで、話したい、一緒にいたい、そんな気持ちで話しかけるようになりました」と気持ちに変化があったことを語り始め、クランクアップしたときに曽田が埼玉まで駆け付けてくれたこと、事務所の後輩である松井が緊張しないように酒井が温かく見守っていたことなどについて、感謝を伝えた。

手紙を朗読する関口メンディー。

さらに「みんなを知っていく過程はまるで本当の教師になったようなそんな感覚になりました。実は僕は高校時代、教師になりたいという夢を持っていました。少し遠回りをしたけど、また夢が1つ叶いました。僕の夢を叶えてくれて、本当にありがとうございます。でもまた、新しい夢ができました。それは作品を通して、皆さんを勇者にすることです。そして今作で触れられているような、貧困、ヤングケアラー、いじめや人間関係で大変な思いをしている人たちの背中を、1人でも多く押すことです。次の夢は一緒に叶えたいです」とまとめると、会場からは大きな拍手が。水口は「メンディーさんはこういったことをたくさんしてくださるんです。僕、学園ものはそんなにまだ多くはやってないですけど、こんなに先生を尊敬して大好きになる作品はなかったので、メンディーさんとできてよかったです」と、涙ながらに伝えていた。

「覆面D」ビジュアル

最後にそれぞれがコメントを求められると、酒井は「先ほどのお手紙で、なんでこのドラマを引き受けたのかっていうことに関して、『メンディーくんが主演だから』っていうのは全員あったと思います。メンディーくんが我々に与えてくれた愛情が映像として残っているし、ここにいるメンバーみんな、メンディーくんに愛を返したいというふうに思いながら取り組めたのはメンディーくんのおかげだと私は思っています」と関口の手紙にアンサー。さらに「今回私の役が、BALLISTIK BOYZの松井利樹さんの母親役でもあるんですけど、利樹さんが初ドラマでありながら真剣に誠実に演じていて、母としては彼のあの初めての演技も合わせて楽しんでいただければいいなというふうに思っております」とアピールした。

関口メンディー

続く関口は「大地大輔はおせっかいな人だと思うんですけど、おせっかいって実はすごく大事なんじゃないかなと思っていて。今はコロナ禍とかもあって、人と人とのつながりとかが少し希薄になってる部分があると思うんですけど、人と向き合うこととか、人とつながることで生まれる何かとか、そういうものにすごくフォーカスをした、世の中にとってすごく必要な作品だと思っていますし、それをこのチームで作れたことをものすごくうれしく思っています。なので、この作品が本当に、1人でも多くの方々に届いてほしいですし、たくさんの方々に触れてもらいたいなというふうに思ってます。『覆面D』よろしくお願いします」とメッセージを送った。

なおタイトルについて、MCは「覆面」に重きを置いた「覆面D」と発音し、関口は「メンディー」を強調する「覆メンディー」と読んでいた。これについて会見後の質疑応答でマスコミから「正しくはどちらでしょうか」と質問があり、関口が「何回も言ってるとわからなくなっちゃうんですよね……。覆メンディーーー!」といつもの調子で叫ぶ一幕もあったが、MCからは「ABEMA的には『覆面D』です」とアナウンスがあった。

「覆面D」は全8話で配信。また関口、水沢、秋田、曽田、紺野、鈴木からはコメントが到着している。

関口メンディー コメント

関口メンディー

「覆面D」出演について

はじめHIROさんから今回のお話についてご連絡をいただいた時は、自宅でひとり、狂喜乱舞しました。
ただどんな内容になるのか知らされなかったので、自分のキャラに合わせて勝手にコメディ寄りになると思い込んでいたんです。
でも、その想像は鈴木おさむさんが書き上げた脚本によって、ボコボコに打ち砕かれました。
社会派学園ドラマ。
その鮮明な描写に雷に打たれたような感覚になりました。
読み終える頃には目に涙。脚本を読んで泣いたのは今回が初めてです。
それくらいストーリーに共感しましたし、この物語を世に送り出さないと絶対にダメだと思いました。
自分がこの作品を演じることで、世の中にインパクトを与え、世界を変えられるかもしれないという希望を持って今作に挑みました。

ドラマ初主演について

主演・座長というものが一体どういった立ち振る舞いをするべきなのか、まったくわかりませんでした。
ただこの意味のある作品をより多くの人たちに届けるためには、良い作品でないといけない。良い作品を生むためには、全員の協力やチームワークが必要です。そのために、スタッフのみなさんの名前を覚えてのコミュニケーション、撮影現場の雰囲気作りに始まり、やれることはすべてやりました。
そもそも僕はお芝居の実力があるわけでもなければ、キャリアがある訳でもありません。そんな僕が一人で頑張ったところで、他の作品に勝てる見込みはゼロです。でも携わってくれる演者、スタッフの皆さん全員が100%のパフォーマンスを発揮できたら、勝機はあります。だからまず自分が誰よりも努力して、本気であることを証明する。カメラに映らないお付き合いのお芝居だろうと、相手がお芝居しやすいようにちゃんと演じることを自分のルールにしました。それを続けていくうちにチームワークも益々良くなっていき、チームとしてひとつになれたように思います。最初は座長として自分がやらなきゃと気負っていた部分もありましたが、後半戦に進むにつれて、むしろスタッフの皆さんの熱量にパワーをもらう場面が何度もありました。
プロレスも吹き替え無しで挑んだ今作ですが、最後まで駆け抜けられたのも、他の出演者の皆さんやスタッフの皆さんが支えてくださったからです。本当に感謝しています。

主題歌「愛傷」について

今作の主題歌GENERATIONS「愛傷」は、この作品のために作られた楽曲です。
ストーリーや世界観にリンクするように歌詞とメロディが紡がれています。今の世の中には、貧困などの経済的な面、人間関係のことで大変な思いをしている人たちがたくさんいます。その状況を今よりも良くしたり解決するためには選択肢を増やすしかないと思っています。でも選択肢を増やせることを知らない人や選択肢が他にないと思いこんでしまっている人は、往々にして最悪な選択をとってしまいます。
諦めないでほしい。一緒にいい方法を探したい。僕たちにできることは少ないかもしれないけれど、困っている人たちに寄り添い、並走したい。そんな想いが込められた楽曲です。

水沢林太郎 コメント

水沢林太郎

これまであまり挑戦したことがない役柄であり、作品だったので、まずは知識を蓄え無ければなと思い、色々調べることからスタートしました。現場に入ってからは、監督とお話をしながら、役を作り上げていきました。僕が考え過ぎていたところもあったので、お話をする時間をたくさんとってくださったことに、とても感謝しています。

この作品が少しでも皆さんに届いたら嬉しいですし、「プロレス」のシーンは、とても力を入れて撮影しているので、本当に試合を観ているかのように、楽しんでいただけたらと思います。

秋田汐梨 コメント

秋田汐梨

妊娠を経験したことのない私が、高校生で妊娠をしているカズの気持ちを理解して心境の変化を演じきれるのか、最初は不安がありましたが、監督と相談したり自分なりに勉強をして少しずつカズを作り上げていきました。また、大輔先生の言動に私自身、救われることがたくさんありました。大輔先生の姿に多くの人が勇気を貰える作品になれば嬉しいです。覆面Dのプロレスシーンも必見です!

曽田陵介 コメント

曽田陵介

この台本をいただいた時に、様々な問題を抱えた生徒たちにメンディーさん演じる大輔がプロレスを通してまっすぐ向き合って行く姿は「こんな先生いたら良いな」と共感できる部分が多くありました。
鶴田源一という役は家庭内の事情も相まって闇バイトに加担してしまい抜け出せなくなるという役どころですが、現実社会でも起こりうる問題でもあるので視聴者の方々に少しでも共感していただける部分があると嬉しいです。

紺野彩夏 コメント

紺野彩夏

「覆面D」への出演が決まったときは、嬉しかったですし、とても光栄でした。
私が演じた小橋アキラは、家業を守るために様々な場所で一生懸命働いています。抱えているものは大きいですが、それを感じさせないくらい明るい女の子です。
アキラだけではなく、登場人物一人一人がいろいろな悩みや問題を抱えているので、共感していただける部分がきっとあると思います。大輔先生のプロレスシーンは、観ているだけで勇気が湧いてきます!ドラマを観た後に、また明日頑張ろう!と思ってもらえる作品になっているので、放送まで楽しみに待っていてください。

鈴木おさむ コメント

「覆面D」について

「覆面D」の脚本を担当させていただきました。今回、今の時代の学園ドラマを作るために、リサーチを行いました。
そこには想像していたより厳しい現実がたくさんありました。なので、メンディーが主演だからこそ、今の厳しい現状から逃げたくても逃げきれない生徒たちと、先生がどう向き合っていくかという物語を作ろうと思いました。
1話は、主人公・大地大輔の悲しすぎる過去が明らかになっていきます。そして、生徒たちの問題と向き合っていきます。
生徒たちの居場所を作るために、プロレスラーとしても生きるという道を選ぶ、大地大輔の生きざまに熱く、泣いていただけたらと思います。
悔しいですが、メンディー、いや、メンディーー、とてつもなくいい芝居をしています。

主題歌「愛傷」について

今回、ドラマの脚本を書きながら、この劇中で毎回かかり、ドラマを盛り上げてくれる主題歌を作りたいと、GENERATIONSさんにお願いしました。
歌詞は、脚本と同時に作らせていただきました。
命を諦めるしかなかった人、諦めてしまった人たちへの思いを込めて、歌詞を書き、とても素敵な歌が出来ました。
ドラマ界ではあまりないと思いますが、脚本の中に毎回、この曲がかかる場所も指定し、脚本に入れさせてもらっています。つまりはこの歌は主題歌でもあり、セリフでもあります。
この「愛傷」、ドラマとともに、みなさんの気持ちが入り、曲が育っていってくれることを強く願っています。

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

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