アッバス・キアロスタミ監督作が日本上映延期に、盗作と性的暴行の告発受け

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アッバス・キアロスタミ監督作「クローズ・アップ」HDリマスター版の日本公開が延期されることが決定した。

「クローズ・アップ」ポスタービジュアル

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これは、同作を共同配給する東風とノームが本日8月26日に書面で発表したもの。書面によると、イラン人アーティストのマニア・アクバリは、キアロスタミの監督名義で2002年に製作された「10話」で使用されている映像は自分のものであると主張。キアロスタミに盗作されたことに加え、アクバリが彼から性的暴行を受けたという告発がアクバリ自身のSNSや報道によってなされた。

東風とノームはこれを受けて協議を実施。「クローズ・アップ」HDリマスター版の上映を予定していた劇場に事情を説明し、延期を決めた。書面には「現時点で知りうる情報は限られていますが、このような状況で『クローズ・アップ』の公開を予定通り行うことは不誠実であるだけでなく、社会に対して誤った、意図せざるメッセージを送ることになると判断しました。どうかご理解をいただけますようお願い申し上げます」とつづられている。

1990年に製作された「クローズ・アップ」は、ある男が映画監督のモフセン・マフマルバフになりすまして裕福な一家をだました詐欺事件の公判の模様を記録したドキュメンタリーと、その事件に至る過程を当事者たちに演じさせた再現ドラマを織り交ぜた作品。the アートシアター Vol. 4の作品として9月3日より東京・ユーロスペースで3週間限定上映、10月から大阪のシネ・ヌーヴォほか全国で順次公開される予定だった。

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(c)1990 Farabi Cinema

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Arai Kaoru @araikaoru

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