劇場版「ONE PIECE」名塚佳織とAdoが作り上げたウタ、田中真弓も絶賛

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ONE PIECE FILM RED」の初日舞台挨拶が本日8月6日に東京・丸の内TOEIで行われ、声優キャストの田中真弓名塚佳織池田秀一、監督を務めた谷口悟朗が登壇した。

「ONE PIECE FILM RED」初日舞台挨拶の様子。左から池田秀一、名塚佳織、田中真弓、谷口悟朗。

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本作は世界中が熱狂する歌姫ウタが初めて公の前に姿を現す音楽の島エレジアを舞台にした「ONE PIECE FILM」シリーズの第4弾。田中がルフィ、名塚が“赤髪のシャンクス”の娘・ウタ、池田がシャンクスに声を当てた。また「うっせぇわ」で知られるアーティストのAdoがウタの歌唱キャストを務めている。

田中真弓

田中は「さっき(アニメを)立ち上げた東映アニメーションの清水慎治さんとも話してまして。ここまで続くとは尾田っちも思ってなかったんじゃない?でしょうか。そういう感激を改めて感じました」と公開を喜ぶ。友人から「『ONE PIECE』はずっと人気でいいよね」と言われたことに触れながら、テレビシリーズの歩みを「けっこう危ないときもあったんですよ……!」と笑い交じりに回想。放送枠が水曜日の夜から日曜日の夜、次いで日曜日の朝へと移動したときのことを振り返り「これはなぜですか! 考えてみてください。いろんなことがあったんですよ!」とぶっちゃけてファンを喜ばせた。

左から池田秀一、名塚佳織、田中真弓、谷口悟朗。

池田は「思い起こせばシャンクスと巡り合って20数年。こうして劇場でご挨拶するのは初めて。いささか気持ちが高揚しています」と挨拶。「ウタというかわいい娘も登場して、シャンクスがこんなに活躍するとは」と内容への驚きを述べつつ「ルフィがちょっと思い出してくれるぐらいかなと油断してたので、台本をいただいたときは少々慌てました。『これはちゃんとやらなけきゃいけない』と。いつもはちょこっとしか出てこないから(笑)。大変充実した数日間でした」と語った。

左から池田秀一、名塚佳織。

田中が「いつだってシャンクスはかっこいい!」と声を上げ、池田に無茶ぶりでセリフをリクエストする一幕も。マリンフォード頂上戦争における「この戦争を終わらせに来た!!!」というセリフに決まったものの、池田は「ずいぶん昔の話ですよね……? ちょっと思い出します」と熟考。その後力強い声でセリフを放つが、田中は「本当はそんなに圧はなかった。もうちょっと抑えた感じ。もう1回いい?」と納得いかない様子だ。池田は「こんなところでダメ出しされると思わなかった」と笑いながら、より落ち着いた声色で「この戦争を終わらせに来た!!!」と言い会場を沸かせる。田中は「いただきました。ごちそうさまです!」と興奮し、名塚も「お父さん、かっこいいです」と喜んだ。

左から名塚佳織、田中真弓。

名塚佳織

ウタのライブシーンがふんだんに盛り込まれた本作。声優と歌唱キャストが別人という点に不安もあったという田中は「観たら本当に1人の人に感じられたのがすごい。そこは注目してほしい。ライブ会場にいる感覚になれた」と名塚とAdoを絶賛する。ウタの歌唱とセリフの継ぎ目のアフレコには非常にこだわったそうで、名塚は「歌の導入、歌からセリフに戻るところで、違和感を感じないでもらいたいと心がけていました。ウタという少女の物語に集中してもらいたい。彼女の気持ちに思いを馳せていただけていたらうれしい」と期待を込める。お気に入りの曲を聞かれると「自分の中での応援歌は『私は最強』。プレッシャーに負けそうになったときに聴くとウタの気持ちになれて、しっかりしないといけないなと思えます。個人的に好きなのは『ウタタカララバイ』。ウタのいろんな表情が見えて、芝居をするうえで1つに固執しなくていいんだと思わせてくれた曲です」と明かした。

ウタ

谷口悟朗

2人1役のウタを作り上げるうえで、名塚とAdoに「できるだけ同じ情報」を渡したという谷口は「どういうコンセプトの曲なのか。ウタはどういう心情で歌うのか。Adoさんに伝えて、同じことをまるまる名塚さんにも伝えました」と述懐。Adoを物語における楽曲の意味や影響などを即座に理解できる「とてもクレバーな方」と評しながら「音源をいただくと、こちらの想定とほぼズレがない完成度。それをそのまま名塚さんにもお渡しして。実際に作り上げたのは、Adoさんと名塚さん。私は間に立っていたようなものですね。お二方にはとても感謝しています」と続けた。さらに名塚はウタを演じるうえで監督から言われた「この歳(10代)ならではの無敵感」を大事にしたことを明かした。

Adoからは音声メッセージが到着。Adoは「やっと皆さんにウタの歌を届けられると思うと、とてもうれしい気持ちと同時に、ものすごくドキドキしています」と心境を述べつつ、映画について「ウタは歌姫として、1人の少女として、生き生きと輝いていました。今回、歌唱キャストとして携われたことは私の一生の宝物です」と吐露。「ウタという新時代の歌姫を愛していただけたらうれしいです。そして皆さんの中に何かが残るような作品になれば幸いです」とメッセージを寄せた。

左から池田秀一、名塚佳織。

イベントの最後には、池田が名塚にサプライズで花束を渡す場面も。花束はウタのヘアカラーをイメージした赤と白のバラ100本。涙をこぼす名塚に、池田は「シャンクスからメッセージを預かってるので、それをお伝えします」と話し始め「ウタ……お前はやっぱり最高の娘だ。ありがとう」と祝し、田中も「ウタ、名塚、Ado。努力が報われてよかったなあ!」と声を上げた。

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(c)尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション (c)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

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