「祖谷物語」蔦哲一朗の新作「黒の牛」撮影開始、リー・カンションと田中泯が出演

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「祖谷物語 -おくのひと-」の蔦哲一朗が監督を務める劇場用長編映画「黒の牛」の撮影が5月11日、徳島県三好市で始まった。

リー・カンション(左)を演出する蔦哲一朗(右)。

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禅宗の教えを10枚の絵で表現した「十牛図」にヒントを得た蔦がオリジナル脚本を執筆した「黒の牛」。山間部に暮らす1人の男と1頭の牛が過ごす日々をモノクロ映像で描く。撮影は35mmフィルムで行われ、一部のシーンは65mmフィルムで撮影される予定だ。

田中泯 (c)Rin Ishihara

坂本龍一 Photo by zakkubalan (c)2022 Kab Inc.

主演を務めるのは、ツァイ・ミンリャン監督作の常連俳優として知られる李康生(リー・カンション)。映画の中で重要な役を担う禅僧を田中泯が演じる。撮影は「祖谷物語 -おくのひと-」の青木穣が担当。美術を部谷京子、音楽を坂本龍一が手がける。

「黒の牛」は日本、台湾、アメリカの国際共同製作作品。撮影は三好市を中心に四国各地で6月中旬まで行われ、台湾・台北市での撮影も予定されている。日本では2023年秋以降に劇場公開される予定。

蔦は「台湾の皆さんと一緒に切磋琢磨しながら映画を作れることが、何より嬉しいです。閉鎖的で画一的な思考で作りがちな日本映画ではなく、自由な発想を受け入れてくれる国際共同製作という体制をとてもありがたく思っています」とコメントしている。

蔦哲一朗 コメント

蔦哲一朗

これは、人と牛が、大地とともに心を耕し、仏教的な“無”に至る映画です。今回、李康生さんの相手役となるのは牛です。言語を越えて、肉体で牛と語りあい、一つになっていく姿をフィルムでおさめられるのが大変楽しみでなりません。また、台湾の皆さんと一緒に切磋琢磨しながら映画を作れることが、何より嬉しいです。閉鎖的で画一的な思考で作りがちな日本映画ではなく、自由な発想を受け入れてくれる国際共同製作という体制をとてもありがたく思っています。

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