「百花」長澤まさみが菅田将暉と夫婦に、永瀬正敏らの出演も解禁

16

462

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 84 364
  • 14 シェア

菅田将暉原田美枝子がダブル主演を務めた「百花」の新キャストが明らかに。長澤まさみ永瀬正敏ら8名の出演が発表された。

左から長澤まさみ、永瀬正敏。

大きなサイズで見る(全4件)

「百花」ポスタービジュアル

本作は2人で生きてきた親子の愛と記憶、そして忘れられない事件をめぐる物語。菅田が封印していたはずの過去の記憶に向き合う息子・葛西泉、原田が認知症と診断され記憶を失っていく母・百合子を演じている。映画プロデューサーの川村元気が自身の小説を自ら映像化し、長編監督デビューを果たした。

泉の妻で出産を控える葛西香織を演じる長澤は、川村とのタッグについて「今まで色々な作品をご一緒させていただいてきた中でも、心が温かくて、よく俳優のことをみてくださっている方だと感じていますし、プロデューサーという立場で培ってきた川村監督の冷静さを、凄く信頼しています」とコメント。百合子の秘密を知り、事件と深い関わりを持つ浅葉洋平に扮した永瀬は「『今の時代にどうしてもこの作品をとりたい』という思いが、深く深く染みこんでいる作品だと思います。様々な世代の、色んな立場の人が、本作のキャラクターを追って、楽しんで観ていただける作品になっていると思います」と語っている。

そのほか本作には北村有起哉岡山天音河合優実長塚圭史板谷由夏神野三鈴も出演。川村によるコメントは下記に掲載した。現在、特報がYouTubeで公開中。

「百花」は9月9日より全国でロードショー。

長澤まさみ コメント

川村監督は芯の根というものがすごくピュアな人だな、と思っています。今まで色々な作品をご一緒させていただいてきた中でも、心が温かくて、よく俳優のことをみてくださっている方だと感じていますし、プロデューサーという立場で培ってきた川村監督の冷静さを、凄く信頼しています。今回は、監督が撮りたいものが撮れればいいね、という話を菅田さんともするくらい、温かい気持ちにさせてくれる監督でした。
共演させていただいた菅田さんは、軟体動物みたいに何にでもなれちゃう凄い人だな、と改めて思いました。人の、隙間に入り込んでくる感じや、その観察力、かといって威圧感を与える人ではないですし。この人なら信頼が置けると思いました。
本作は、記憶なのか、現実なのか、幻想なのかわからない描写が沢山あるので、そういうところが、どんな映像になってくるのかが楽しみです。きっと映画館で観るべき映画になるんだろうなと思っています。

永瀬正敏 コメント

撮影を通して、川村監督は、自分の撮っている画の中にいらっしゃる人達や物達に、凄く愛情をもっていらっしゃるのを感じましたし、その分、画の作りには厳しい“ぶれない監督”でした。1シーン1カットで作っていくというのは、かなりの勇気がある決断だと思うので、現場では、監督やスタッフの皆さん・共演者の皆さんと、一緒にその決断をしっかり受け止めつつ、楽しみたいなと思いながら撮影していました。
また、共演させていただきました、原田美枝子さんは、デビューする前から、尊敬する俳優さんで、今まではここまで深くがっつり心を通わせる役で、ご一緒したことがなかったので、とっても嬉しかったです。
この作品は、原作も監督が書かれていて、「今の時代にどうしてもこの作品をとりたい」という思いが、深く深く染みこんでいる作品だと思います。様々な世代の、色んな立場の人が、本作のキャラクターを追って、楽しんで観ていただける作品になっていると思います。

川村元気 コメント

何本もの映画をともに作ってきて最も信頼している俳優のひとりの長澤まさみさん、そして子供の頃からスクリーンで見てきた憧れの俳優である永瀬正敏さんに、わたくしの初監督作品に是非お力をお借りしたいと、出演をお願いしました。
長澤まさみさん演じる香織は、泉と百合子の間で、その複雑な母子関係を見つめる役です。目の前で記憶を失っていく義母、失われていく義母にどう接したらいいかわからない夫、そしてみずからはお腹のなかの子どもがまもなく生まれようとしている。この奇妙な親子が気付けていないこと、失われていくものと新たに生まれくるものを、香織を通して描けたらと思いました。香織は、このシリアスな親子の前でもユーモアと愛情をもって生きている人物です。決して近寄りすぎませんが、とはいえしっかり寄り添っている。その人間的な距離感が、長澤まさみの持っている魅力だと思いました。その人間性、そして愛情のようなものを香織という役に与えてもらえたらと思ったのです。
永瀬正敏さん演じる浅葉は、母子のとある事件に絡み、百合子の秘密を知る、とても重要な役です。子供の頃、通い詰めていた横浜黄金町の映画館で観た永瀬さんの「私立探偵 濱マイク」シリーズに夢中になりました。情熱的でありつつも、どこかに消えてしまいそうな危うさを、いまだに永瀬さんのお芝居を見ていると感じます。小説「百花」を書いている時から、どこか頭の片隅に永瀬さんの姿がありました。わたくしにとって日本映画の原体験でもある永瀬正敏さんに、お力をお借りできたらと思いました。
果たしてお二人とも、素晴らしい演技で、複雑な母子の輪郭を見事に浮かび上がらせてくれました。お二人のおかげで映画が何倍も力強くなったと確信しています。

この記事の画像・動画(全4件)

(c)2022「百花」製作委員会

読者の反応

Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld

Supporting cast announcement of new movie "Hyakka" starring Suda Masaki & Harada Mieko - Nagasawa Masami, Nagase Masatoshi, Kitamura Yukiya, Okayama Amane, Kawai Yumi, Nagatsuka Keishi, Itaya Yuka & Jinno Misuzu; showing from 9 Sep 2022
https://t.co/mv4lDfFx4R https://t.co/vZgRn6c0uV

コメントを読む(16件)

おすすめの特集・インタビュー

関連商品

このページは株式会社ナターシャの映画ナタリー編集部が作成・配信しています。 百花 / 長澤まさみ / 永瀬正敏 / 菅田将暉 / 原田美枝子 / 川村元気 / 北村有起哉 / 岡山天音 / 河合優実 / 長塚圭史 の最新情報はリンク先をご覧ください。

映画ナタリーでは映画やドラマに関する最新ニュースを毎日配信!舞台挨拶レポートや動員ランキング、特集上映、海外の話題など幅広い情報をお届けします。