大泉洋×有村架純×目黒蓮×柴咲コウが共演、数奇な愛の物語「月の満ち欠け」映画化

佐藤正午の小説「月の満ち欠け」を廣木隆一が映画化。大泉洋が主演を務め、有村架純、目黒蓮（Snow Man）、柴咲コウも出演する。

本作は、不慮の事故で妻と娘を同時に失った男性・小山内堅（おさないつよし）が主人公のラブストーリー。ある日、悲しみに沈む彼のもとを三角哲彦（みすみあきひこ）と名乗る男が訪れ、小山内の娘・瑠璃が事故の日に面識のないはずの自分に会いに来ようとしたことや、自分がかつて愛した女性・瑠璃との物語を話し出す。それをきっかけに、一見なんの関係もない夫婦とかつての恋人たちをつなぐ、数奇で壮大な愛の軌跡が紡がれていく。

小山内を演じた大泉は「同じくらいの娘を持つ父親として、今まで演じた役で一番感情移入しやすく、それだけに、今まで演じてきた中で一番辛い役でした」と心境を明かす。そして「でも最後には、どこか希望を持たせてくれる不思議な作品だと思います」と続けた。

小山内の娘と同じ名を持つ謎の女性・正木瑠璃役の有村は「ロマンさえも感じてしまう人生の壮大さを最初に脚本を読んだ時に感じました」と、瑠璃と許されざる恋に落ちる大学生・三角に扮した目黒は「三角という役どころがとても重要なことに驚きと不安を覚えたのと同時に、人柄が自分と重なる部分があり、『自分がやるべきだ』と少し運命を感じました」とコメント。小山内の妻・梢役の柴咲は「私も大好きな『月』がキーとなる作品。どのような仕上がりになっているのか私も今から楽しみです」と期待を寄せた。

「月の満ち欠け」は今冬に公開。脚本は「そして、バトンは渡された」の橋本裕志が手がけた。

大泉洋 コメント

今回演じた小山内堅という役は、同じくらいの娘を持つ父親として、
今まで演じた役で一番感情移入しやすく、それだけに、今まで演じてきた中で一番辛い役でした。
でも最後には、どこか希望を持たせてくれる不思議な作品だと思います。
廣木組には初めて参加させていただきました。
決して多くを語ってくれるわけではないのですが、こんなにも演じやすい場を与えてくれる監督も居ないと思いました。
なんのひっかかりも、ストレスもなく、自然に役者がその世界に入れるように撮影してくれていたのだと思います。
「月の満ち欠け」と言う作品は様々な人々の愛に溢れた映画です。
辛いのに、幸せな気持ちになる、そんな不思議な体験を是非味わっていただきたい。
どうか劇場でご覧になって、ご自身の大切な人に思いを馳せていただけたら嬉しいです。

有村架純 コメント

何度生まれ変わっても会いたいと思える人に一生涯で出会えるとしたら。ロマンさえも感じてしまう人生の壮大さを最初に脚本を読んだ時に感じました。
また、個人的な話にはなりますが、廣木監督の作品に参加させていただくのは三度目になります。
廣木監督の前でお芝居をすることはいつも以上に緊張しますが、この空気感さえも懐かしく、どこか心地良さも覚えたように思います。寡黙な廣木監督ですが、監督が持つピュアさを演出から感じられて、この物語全体がどのような紡がれ方をするのか楽しみです。
夢のような、現実のような不思議なことがもし起こったとしたら。自分は一体誰の生まれ変わりなんだろう、そんなことを想像できるのも作品の良さなのかもしれません。公開を楽しみにしていてください。

目黒蓮 コメント

お話を頂いてすぐに原作を読ませていただきましたが、演じる三角という役どころがとても重要なことに驚きと不安を覚えたのと同時に、人柄が自分と重なる部分があり、「自分がやるべきだ」と少し運命を感じました。
大泉洋さんとは初共演でしたが、現場での立ち振る舞いや作品に対しての向き合い方が素敵で勉強になることばかりでしたし、素晴らしい共演者、スタッフの皆様と、廣木組の一員となって作品を作り上げられる機会を頂けたことが本当に有り難かったです。
今後の自分の大きな宝になる作品と巡り会えたと確信しております。

柴咲コウ コメント

梢は一見すると、自己主張の強いタイプではなく、家族をフワッと包み込むような優しく朗らかな女性ですが、奥に秘めた、愛を貫く強い意思があります。
そんなキャラクターを演出してくださったのは20年ぶりにご一緒させていただくことになった廣木隆一監督。打ち合わせの段階からこちらの意見にも真摯に耳を傾けてくださいました。
堅役の大泉洋さんとは、以前時を超えた親子役で共演。今回は夫婦役です。役の汲み取り方、お芝居の足し算引き算、周りへの配慮、ブレない安定感…またもや大泉洋という人間としての魅力を、改めて感じました。
私も大好きな「月」がキーとなる作品。
どのような仕上がりになっているのか私も今から楽しみです。

廣木隆一 コメント

日本映画で憧れの曲が流れる映画です。
懐かしい高田馬場のオープンセットも見られてこんな素敵なキャストと原作と内容でいい映画になってほしいと思ってます、いやなってるはずです、きっと。
映画を見てくれた皆さんがある日何処かで月を眺める機会があったらもう一度この映画を思い出してくれたら嬉しいです。