イーストウッドが馬に乗る「クライ・マッチョ」特別映像、山田洋次らのコメントも到着

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クリント・イーストウッドが監督・主演・製作を兼任した「クライ・マッチョ」の特別映像がYouTubeで公開。また、山田洋次ら18名の各界著名人からコメントが到着した。

「クライ・マッチョ」

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「クライ・マッチョ」ポスタービジュアル

落ちぶれた元ロデオスターのマイクにイーストウッド、家族の愛を知らない少年ラフォに新人のエドゥアルド・ミネットが扮した本作。かつての雇い主から「別れた妻に引き取られた息子をメキシコから連れ戻してほしい」と依頼されたマイクは、“マッチョ”と名付けた闘鶏用のニワトリとストリートで生きるラフォを見つけ出し、2人で米国境への旅を始める。

「クライ・マッチョ」

イーストウッドと同年代で、現在も精力的に映画を撮り続けている山田は「『もっと老けろ、背を曲げてヨロヨロ歩け!』と叱りつける凛々しい監督と、穏やかに従う老俳優の姿が目に浮かぶ。両方ともクリント・イーストウッドだ」とコメント。イーストウッド好きを公言するお笑い芸人・ゆりやんレトリィバァは「『グラン・トリノ』さながらのイーストウッドと少年の絆が、胸にグッと込み上げてくるものがありました。大好きなイーストウッドは永遠の憧れや!」とつづっている。

特別映像には、イーストウッドが乗馬をしている姿や、ミネットがニワトリとの撮影を振り返るインタビューの模様が収められた。

「クライ・マッチョ」は1月14日より東京・新宿ピカデリーほか全国でロードショー。

東山彰良(作家)コメント

若いころにヤンチャをやった年寄りを演じさせたら、
イーストウッドの右に出る者はいない。なんといっても存在に説得力がある。
こういう年寄りを見せられたら、年を取るのも悪くないなと思えてくるのだ。

山田洋次(映画監督)コメント

「もっと老けろ、背を曲げてヨロヨロ歩け!」と叱りつける凛々しい監督と、
穏やかに従う老俳優の姿が目に浮かぶ。
両方ともクリント・イーストウッドだ。

ゆりやんレトリィバァ(お笑い芸人)コメント

「グラン・トリノ」さながらのイーストウッドと少年の絆が、胸にグッと込み上げてくるものがありました。
最後に何があるか分からないのがイーストウッド監督作品ですが、本当に感動しました。
大好きなイーストウッドは永遠の憧れや!

樋口泰人(爆音映画祭プロデューサー / 映画評論家)コメント

存在の絶対的な軽さがあらゆる常識をはるかに超えて、夢のように幽かでしかし消しがたい傷跡のような映画を作り上げた。90歳のイーストウッドが馬に乗って画面を横切る。ただそれだけで涙があふれ画面は霞み、そのぼんやりとした風景の中で、われわれは「永遠」という時間に直面するのだ。

清藤秀人(映画ライター)コメント

少年と旅するイーストウッドの筋肉はさらに削げ落ちて、骨格ばかりが目立つし、声もか細い。
けれど、漂う人間に対する肯定感はひたすら頑固で力強く、不思議なことに自分の未来にも限界がないような気がして来るのだ。

宇野維正(映画ジャーナリスト)コメント

「グラン・トリノ」と「運び屋」ですっかり「遺言」を受け取ったつもりでいたところに届いた、
かくも軽やかなイーストウッドによる最後の「懺悔」。
過去に一度でもイーストウッドに魅了されたことがあるなら、その姿をスクリーンで見届けなくてはいけない。

芝山幹郎(評論家)コメント

人生に根気よく向き合っている人なら、この映画の味わいがわかるはずだ。心の深い人、実のある人も。
イーストウッドの運転する車は、やはり乗り心地がよい。

LiLiCo(映画コメンテーター)コメント

この“強さ”をこんなにも優しく描けるのが
クリント・イーストウッドの強さ。

松崎健夫(映画評論家)コメント

クリント・イーストウッドは“自省”する映画作家である。かつてのモチーフを再び用いた時、現代的なアプローチで常にアップデートしてきたからだ。例えば、師弟関係や疑似家族的な人間関係、或いは、民族や人種に対する描写。老年を迎えても変容を厭わぬ姿勢、それはイーストウッドが名匠たる由縁だ。

石津文子(映画評論家)コメント

クリント・イーストウッドは死神を演じ続けてきた。しかし「クライ・マッチョ」のイーストウッドには、死の匂いはしない。あるのは、愛だ!

相田冬二(Bleu et Rose / 映画批評家)コメント

きらきらしている。
渋い、とか。いぶし銀、とか。年輪、とか。
そんなんじゃなく。
彼だけの道を、彼ならではの速度で歩く。それが、このひとの好奇心。
きょうもあしたもあさっても。イーストウッドのまなざしは輝いている。

菊地成孔(音楽家 / 文筆家)コメント

イーストウッドまさかのド直球ヒーローもの。40代想定の、古き良き英雄を90代で衒いなく演じる、円熟とかそういうレベルでは無い、能や舞台劇の境地。

森直人(映画評論家)コメント

また機会が訪れたイーストウッド詣で。
厳粛な気持ちで出向いたら、若作りとも老害とも無縁な、ひたすら聡明でちょっとチャラい不良のカウボーイがいつものように居た。
新参の名手ベン・デイヴィスのカメラが捉えた笑顔が眩しい。

斉藤博昭(映画ライター)コメント

安定の演出力。しかし予想をはるかに超えてきたのは、しみわたる後味だった。
イーストウッドは、なぜこの役を自分で演じようと思ったのか?
主人公の運命を見届けたその瞬間、巨匠がめちゃくちゃ愛おしく、胸が張り裂けそうになった!

中条省平(学習院大学教授)コメント

本作に至って、イーストウッドはアメリカ的ヒーローの限界を超える、静謐にして奥深い人間像を打ち立てたといえよう。

操上和美(写真家)コメント

人間と映画を知り尽くしたイーストウッドの新境地。

金澤誠(映画ライター)コメント

老いても自分のスタイルを崩さない、イーストウッドの存在感が圧巻。過去に対する悔恨を背負った主人公の中に、
“弱さ”と“優しさ”がにじむところが、90歳になったイーストウッドならではの境地。清々しい後味が残る、新たな代表作だ。

前野裕一(「キネマ旬報」編集部)コメント

少年との会話、馬を愛でる表情、女性への接し方、そして、メキシコの大地にたたずむ姿……。見る者に“深さ”を感じさせる演出。
「クライ・マッチョ」は、イーストウッドの一つの到達点だろう。

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