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ヴィンチェンゾ・ナタリによる1997年の映画をリメイクした本作は、死のトラップが仕掛けられた謎の部屋“CUBE”に閉じ込められた男女6人が脱出を試みるさまを描く密室エンタテインメント。菅田がエンジニアの後藤裕一役で主演を務め、団体職員の甲斐麻子に杏、フリーターの越智真司に岡田、中学生の宇野千陽に田代、整備士の井手寛に斎藤、会社役員の安東和正に吉田が扮した。
撮影の思い出を聞かれると、菅田は「映画は原作通りシリアスな怖い作品。でも現場は楽しくて、本当に仲がよかったんですよ。杏さんが持ってきてくださったフィットネスのゲームで得点を競ったり。結局、ゲームど真ん中世代の田代くんがダントツでうまかったですけど（笑）」と回想。ほかにも菅田はパズル、斎藤は足つぼマットなどを持ち込んでいたそう。杏曰く「一番エンジョイしてた」というのは岡田だ。菅田は「マーくん（岡田）が楽しそうだから、みんな何かを持ってくるみたいな空気はありましたね」と振り返った。
杏の「ずっと画が変わらない空間でみんなが闘うから、前室は華やかに楽しくしよう」という提案から、ゲームなどを持ち込み和やかに過ごしたというキャスト陣。学校の宿題も持ってきていたという田代は「数学でわからないところを岡田さんが教えてくださった」と明かす。斎藤が「こんな家庭教師がいたらいいよね」とうらやむと、「いいですよ。いつでも教えますよ」とほほえむ岡田。斎藤は「じゃあ保健体育お願い」とほほえみを返し、笑いを誘った。
撮影のほとんどはCUBEのワンシチュエーションのみ。菅田は「生物みたいでした。僕らのお芝居に呼応してCUBEの照明を動かす人がいる。もう1人の登場人物みたいで」とCUBEと“共演”した感想を吐露。劇中では青や赤、緑など照明の色にそれぞれ意味合いが込められている。同じ色での撮影が長く続くとキャスト陣も苦労したそうで、菅田は「CUBEでの撮影は新しい体験。視覚をずっと同じ色に奪われていて、不思議な疲弊がありました」と語った。また杏は「田代くんの誕生日があったんですが、そのときだけCUBEをレインボーにしてくれて（笑）。かわいかった」と話し、田代は「人生で一番最高な誕生日でした。本当に感謝しかありません」と頭を下げた。
CUBEで唯一、裸足で行動する井手役の斎藤は「皮膚接触が多かった」と意外な視点で回想。CUBEの中を昇り降りする際は足のツボを意識していたそうで「僕は健康になっていき、皆さんも昇り降りで筋肉がついていく。だからCUBEはジムですね。僕なりの向き合い方をしていました」と振り返った。
「CUBE 一度入ったら、最後」は10月22日より全国ロードショー。
映画ナタリー @eiga_natalie
菅田将暉、謎の立方体CUBEとの“共演”回想「生物みたい」「不思議な疲弊」（写真10枚）
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