木村拓哉がドラマ「教場」で冷徹な警察学校の教官に、「見たことのない作品になる」

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フジテレビ開局60周年を記念したドラマ「教場」が、2020年新春に2夜連続放送。木村拓哉が主演を務める。

木村拓哉

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長岡弘樹の同名小説をドラマ化した本作は、過酷な警察学校を舞台に、極限状態を生き抜く生徒たちの葛藤や成長を描く物語。木村演じる冷徹な教官の風間公親(かざまきみちか)は「警察学校は、優秀な警察官を育てるための機関ではなく、適性のない人間をふるい落とす場である」という考えのもと、生徒たちのよこしまな思惑を暴いていく。「踊る大捜査線」シリーズの君塚良一が脚本を手がけ、ドラマ「若者のすべて」や「プライド」で木村とタッグを組んできた中江功が演出を担当した。

長岡弘樹「教場」書影

「非常に動物的な感覚を持っていると感じました」と風間を評した木村は「警官を育成していくという点では一切手を抜いてない。キャラクターとしては非常に魅力ある人物像だと思います」とコメント。視聴者へは「おそらく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います」とメッセージを送っている。なお長岡、君塚、プロデューサーの西坂瑞城のコメントも以下に掲載した。

木村拓哉 コメント

出演オファーを聞いて

警察という組織を描いている作品は数多くあるのですが、今作は内容が非常に刺激的だと思いました。警察という機関の根っこの部分、警察官になってからではなく警察官になるまでの話を描いており、色々なエピソードを盛り込んでいるので、その着眼点もすごく面白いなと思いましたし、やりがいも感じました。クランクインするずいぶん前から、すぐ10分後にでも撮影を始めたいという気持ちでいました(笑)。共演者の方々の今作への熱も感じていますし、とても楽しみです。また、中江功監督という存在は自分にとっては教官に近い存在なので、再び共同作業ができる事を非常にうれしく思います。

脚本を読んだ感想

原作がある作品ではありますが、脚本はそれをスマートにかつ、君塚さんならではの肉付けをしていただきました。原作も読みやすいのですが、脚本も非常に読みやすかったです。原作、脚本どちらも読み物として面白いので、逆に具現化するのは非常にハードルが高いなとも思いました。

自身の役どころについて

風間は非常に動物的な感覚を持っていると感じました。今の世の中の方針とは真逆だとは思うのですが、肉体的にも精神的にもすごく相手に対して間合いを詰めた状態で教育・指導していく人です。教官という立場ながら退校届をすぐに生徒につきつけるというというのがひとつのポーズとしてあるのですが、警官を育成していくという点では一切手を抜いてない。キャラクターとしては非常に魅力ある人物像だと思います。

役作りについて事前にやったこと

監督と実際の警察学校の見学に行かせていただいたり、話し合いをしたりする中、原作から脚本にする段階で、風間の置かれている状況や経験した過去の部分で新たに脚色をさせていただいたところがあり、風間というキャラクターを自分なりに掘り下げながら、みんなで一緒に作り上げているつもりです。脚本はすでに出来上がっていますが、撮影する現場において、いらないものはどんどん削っていくでしょうし、必要なものはどんどん足していくことになると思います。それはきっと、現場で人と人が対峙した時に発せられるモノから作りあげられるモノなのだと思います。

個人的に注目のシーン

もうありすぎて……(笑)。非常に中身が濃くて、いろいろなエピソードがあるのでどれも楽しみです。所作指導で少し動いただけで、普段全く使っていない筋力・エネルギーが必要なのだと体感しました。街で見かける交番に勤務されている方や、道路で笛を吹いて旗を振って下さっている方など、僕らが普段目にしている、お世話になっているあの方達もみんなここ(教場)を通っていますからね。そういう不思議な感覚があります。フィクションではありますが、警察の方々が通ってきた場所を僕らで今、作っているというのが非常に責任も感じるし、楽しみでもあります。

道場での剣道シーンについて

剣道をドラマの中でやるのは初めてです。剣道は経験があるので、いろいろな経験が今になって活きるのだと思いました。

視聴者へのメッセージ

おそらく見たことのない、味わったことのない作品になると思うので驚く方が多いのではないかと思います。作る側としては、僕らの責務として全力で作品を作るしかないので、楽しみに待っていていただけたら、と思います。

長岡弘樹 コメント

主人公である教官、風間を造形するにあたり、最も心掛けたことは、その正体を誰も知らない謎めいた人物にする、ということでした。原作者である私にも、彼について未知の部分がまだいろいろあります。このキャラクターが、日本中で知らない人がいない俳優、木村拓哉さんの強烈な存在感で演じられたとき、画面の中でどれほど予想を超えた化学反応が起きるのか。いまから楽しみでなりません。

君塚良一 コメント

木村さんのドラマが好きで、いつか一緒に作りたいなと思っていました。楽しみです。木村さん演じる教官は、容赦しないやり方で生徒を厳しく育てます。体罰でなく、熱血でもない。彼の教え方は、これからの教師とは何かを示すでしょう。

西坂瑞城(プロデューサー)コメント

毎日どこかで見かける優しくて頼もしいお巡りさん。彼ら警察官は誰ひとり例外なく“教場”で想像を超えた厳しい教育を受けています。身体的、精神的、知的に負荷を与えられた極限状態を生き延び、今日も市民のために汗を流しているのです。原作を読むまで、知る由もありませんでした。そんな“教場”において、木村拓哉さんに演じていただく風間教官は、強固な信念を持って生徒の前に高い壁として立ちはだかります。青い炎をまとったかのように冷徹無比に生徒に接する風間教官は新鮮かつ刺激的な存在です。今回、この役を木村さんに演じていただけることになり、唯一無二のキャラクターを作り上げることができるのではないかと期待に心躍らせています。今作では、そんな風間教官と各生徒のエピソードを通じ、閉ざされた警察学校にスポットライトを当て、若き警察官たちの苦悩と成長をミステリー、サスペンス要素を交えてお届けします。また、組織における人材育成とは?という問題についても作品を通じて発信できればと思っています。キャスト・スタッフの熱い思いを結集して、目が離せないエンターテインメント作品に仕上げるべく、全力を尽くします。2020年新春、皆さまには新米警察官になったつもりでハラハラドキドキの“風間教場”に身を投じ、極限状態の世界を思いっきり堪能していただければと思います。

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(c)フジテレビ

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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u

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