西炯子「お父さん、チビがいなくなりました」映画化、倍賞千恵子と藤竜也が夫婦役

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西炯子のマンガを映画化した「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」が公開決定。倍賞千恵子藤竜也市川実日子が出演し、「毎日かあさん」「マエストロ!」の小林聖太郎が監督を務めた。

「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」

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「お父さん、チビがいなくなりました」書影

本作は3人の子供が巣立ち、人生の晩年をともに過ごす夫婦の秘めた思いと愛を描くラブストーリー。平穏な暮らしの中、妻の有喜子は娘・菜穂子に突然「お父さんと別れようと思っている」と打ち明け、さらに有喜子の心のよりどころだった飼い猫のチビが姿を消してしまう。

亭主関白な夫に尽くしながらも長年寂しさを抱えてきた妻・有喜子を倍賞、無口でぶっきらぼうな夫・勝を藤が演じた。2人は映画初共演で、倍賞は「日本的な頑固さのような雰囲気をお持ちなので、今回のお父さん役、とても似合ってらっしゃいました」、藤は「普段から家族ぐるみで付き合いのある友人関係なので、普段の生活をそのまま倍賞さんと送っているような、いい夫婦の雰囲気になっていると思います」と互いに印象を語っている。

母から離婚話を聞き動揺する娘・菜穂子役の市川は「チャーミングで素敵なおふたりともう少しご一緒させていただきたかった」とコメント。小林は映画化にあたって「有喜子さんの孤独に寄り添うことに専心しました」と明かし、撮影現場での倍賞を「些細なことよりもとにかくチャーミングな人柄、新鮮で繊細な芝居、撮影の合間に漂う伸びやかな鼻歌……に魅了されっぱなしでした」と振り返った。

「初恋~お父さん、チビがいなくなりました」は2019年春に全国ロードショー。

倍賞千恵子 コメント

年を重ねてからラブロマンスみたいな作品に出会えたらいいなと、ずっと思っていました。日本では私くらいの年代が主人公のラブロマンス作品って少ないですから。この作品の台本を頂いた時に、そんな自分の思いにぴったりときました。そして私たちの年代はもちろんですが、もっと若い方々がご覧になっても、結婚や夫婦でいることを考える良いきっかけになる作品じゃないかと思います。藤さんとは 28年前にやはり夫婦役を演じたドラマ以来ですが、家が割とご近所だったりで親交はずっとありました。藤さんは日本的な頑固さのような雰囲気をお持ちなので、今回のお父さん役、とても似合ってらっしゃいました。
市川さんは前からとても気になる方でした。映画やテレビで彼女が出演しているとつい見入ってしまうというか。今回ご一緒する、しかも娘役と聞きまして、すごく嬉しかったですし、楽しみにしていました。共演してみてやはり思っていた通り素敵な女優さんでした。

藤竜也 コメント

演じた勝という人物は、こんなにいわゆる亭主関白な人って現実にいるのかなと思うくらい。その匙加減が難しかったですが、小林監督と話し合って調整していきました。倍賞さんとは普段から家族ぐるみで付き合いのある友人関係なので、普段の生活をそのまま倍賞さんと送っているような、いい夫婦の雰囲気になっていると思います。ただ倍賞さんを見ていると、ふとその可愛らしさに思わず優しくなってしまうので、小林監督からよくNGを出されました。

市川実日子 コメント

倍賞さんと藤さんとご一緒できると聞いてとても緊張しましたが、初めてお会いした日から撮影期間中、ずっとワクワクしていました。
この撮影現場で、チャーミングで素敵なおふたりともう少しご一緒させていただきたかったと、終わった時に思いました。
この映画は、長年連れ添った夫婦、子供が親を想う気持ち、そして猫と暮らすこと。いろいろな方に楽しんでいただける作品になると思います。子供が親を想う気持ちって年代によっても変わってくるなぁ。でも、ずっと親子で家族なんだ。というようなことを感じながらいました。観てくださった方の視線の角度によって、大きく変化する作品になるのではないかと思っています。

小林聖太郎 コメント

原作を映画化するにあたり、有喜子さんの孤独に寄り添うことに専心しました。
たまたまですが私の母も(漢字こそ違えど)同じ名前でして、他人のように思えませんでした。他にも、ロケ交渉をしたところがたまたま藤さんの知人だったり、倍賞さんの友人の行きつけの店だったり……と、沢山の不思議な縁に恵まれました。
この映画をきっかけに様々なパートナーや家族との関係について語り合ってもらえたら嬉しく思います。
倍賞千恵子さんと仕事できるなんて、どれだけの監督から羨望と嫉妬の眼に晒されるのだろう、などとクランクイン前は余計なことが頭をよぎりましたが、撮影が始まってみるとそんな些細なことよりもとにかくチャーミングな人柄、新鮮で繊細な芝居、撮影の合間に漂う伸びやかな鼻歌……に魅了されっぱなしでした。
藤竜也さんとは「村の写真集」という映画で助監督を務めて以来、10余年ぶりのお仕事でしたが、変わらぬ献身ぶりに脱帽するばかりでした。「女性に自分の靴下を脱がさせるなんて!」と強い心理的抵抗を乗り越えつつ、不器用と無神経の間を探りながら一緒に勝さん像を探るのはとても楽しかったです。
市川実日子さんとも「ぷりてぃ・ウーマン」という作品以来でしたが、良い意味で全く現場ズレをしていなくて驚きました。猫のように少女のようにころころと笑い転げる様を、ただただ見つめていました。

西炯子 コメント

短い作品ですが、読み返しても自分でもぐっとくるお話です。
倍賞さん、藤さんで観られるなんて、ますますぐっときます。

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(c)2019西炯子・小学館/「お父さん、チビがいなくなりました」製作委員会

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