ゆうばりで三船敏郎のドキュメンタリー上映、監督が「用心棒」の影響力語る

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三船敏郎のドキュメンタリー「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018にて本日3月18日に上映。監督を務めたスティーヴン・オカザキと、三船敏郎の孫であり本作のコンサルティングプロデューサーである三船力也が登壇した。

左から三船力也、スティーヴン・オカザキ。

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「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」 (c)"MIFUNE: THE LAST SAMURAI" Film Partners

「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」舞台挨拶の様子。

黒澤明の「用心棒」「赤ひげ」でヴェネツィア国際映画祭の男優賞を2度受賞し、日本だけでなく海外のさまざまな映画人から敬愛された三船の魅力を掘り下げていく本作。八千草薫、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシらが出演しているが、オカザキは中でも香川京子のインタビューが印象的だったと述べ、「彼女は黒澤だけでなく、小津安二郎や溝口健二などの作品にも出演しています。あの時代の日本映画の生き証人であり、素晴らしい人物」と語る。そして三船にもっとも斬られた男として宇仁貫三の名を挙げ、「100回以上は劇中で殺されており、死に様が美しかったこともあって1作品の中で5回殺されたこともあるそうです」と話した。

三船力也

三船の出演作の中で気に入っている映画を「黒澤が監督した作品群はもちろんですが、もっとも好きなのは稲垣浩による『宮本武蔵』3部作」と明かすオカザキ。ほかの作品と異なり三船が演じる役柄が青年であり未熟な人間という点がその理由であると述べ、三船演じる武蔵が箸でハエを捕まえる描写について「子供の頃、どう撮っているのか仲間内の話題になってましたね」と回想した。三船力也は黒澤の「用心棒」をオススメしたうえで「酔いどれ天使」を自身のお気に入り作品として挙げ、その理由を「あのギラギラした雰囲気が好きです」と説明する。

スティーヴン・オカザキ

もともとは三船の俳優としてのキャリアをすべてカバーするドキュメンタリーとなるはずだったが、それが不可能となり三船が侍を演じた作品にスポットを当てることになった「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」。膨大な出演作の中でも「用心棒」は欠かせなかったそうで「この映画は世界を変えました。『用心棒』がなければ、クリント・イーストウッドの『荒野の用心棒』も存在しなかったんです。世界中の監督や俳優に影響を与えている」と絶賛した。

海外版ではキアヌ・リーヴス、日本版ではEXILE AKIRAがナレーションを担当した「MIFUNE: THE LAST SAMURAI」は、5月12日より公開。

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