「羊の木」を原作者2人が称賛、「大画面にふさわしい重厚さ」「緊張感が素晴らしい」

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現在公開中の「羊の木」より、原作マンガを手がけた山上たつひこいがらしみきおのコメントが到着。あわせていがらしの描き下ろしイラストも公開された。

いがらしみきおによるイラスト。

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「羊の木」Web版ビジュアル

「羊の木」は国家の極秘プロジェクトのもと、過去に殺人を犯した移住者たちを受け入れた港町・魚深市で起こる事件を描いた人間ドラマ。錦戸亮が主演を務めたほか、木村文乃、北村一輝、優香、市川実日子、水澤紳吾、田中泯、松田龍平がキャストに名を連ねた。「美しい星」「紙の月」の吉田大八が監督を務めている。

山上は「主役が人気アイドル、共演者もテレビでよく見かける顔。一抹の不安があった」と正直な気持ちを明かしつつ「それは杞憂だった。出演者はテレビから映画への切り替えスイッチを持っているかのようにギアを上げ、大画面にふさわしい重厚さを醸していた。優れた映像作家は独自の魔法を使う」とコメント。いがらしは「全編とおして画面の緊張感が素晴らしいです。原作よりもさらに焦点を絞ったため、その分、熱くなり、焦げ、煙を発し、青白い炎を上げて燃えているような映画になりました」と述べている。またいがらしによるイラストには、金沢で行われた特別試写会に参加した際の思い出が描かれている。

山上たつひこ コメント

喜劇であれ、悲劇であれ、ホラーであれ、ドラマには張りつめた空気がなくてはならない。
上質の虚構を作り出そうとする意思が発する緊張感である。
主役が人気アイドル、共演者もテレビでよく見かける顔。一抹の不安があった。
原作の世界観をどこまですくい上げていただけるのだろうかと。それは杞憂だった。
出演者はテレビから映画への切り替えスイッチを持っているかのようにギアを上げ、
大画面にふさわしい重厚さを醸していた。優れた映像作家は独自の魔法を使う。
俳優の、テレビでは見せることのない深い陰影は、吉田大八監督のマジックの手際の一つであるに違いない。

いがらしみきお コメント

全編とおして画面の緊張感が素晴らしいです。原作よりもさらに焦点を絞ったため、
その分、熱くなり、焦げ、煙を発し、青白い炎を上げて燃えているような映画になりました。
韓国映画好きの私としては、初の受賞歴が釜山映画祭だったことも感慨深いです。
これは日本人が作った韓国映画かもしれません。原作者の勝手な妄想ですが。

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(c)2018『羊の木』製作委員会 (c)山上たつひこ いがらしみきお/講談社

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Masao Teshima @masaoteshima

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