齊藤工が中国語で「映画でつながること」願う、上海映画祭で監督作「blank13」上映

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現在中国にて開催中の第20回上海国際映画祭で6月18日、「blank13」の上映が行われ、監督の齊藤工、キャストの神野三鈴榊英雄が登壇した。

第20回上海国際映画祭の様子。左から齊藤工、神野三鈴、榊英雄。

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「blank13」ポスタービジュアル

俳優の斎藤工が齊藤工名義で監督した本作は、放送作家・はしもとこうじの実話をもとにしたヒューマンドラマ。借金を残したまま13年前に失踪した父が、余命3カ月で見つかったことから物語が展開する。一家の次男である主人公・コウジを高橋一生、コウジの恋人を松岡茉優、失踪した父親をリリー・フランキーが演じ、斎藤は長男役、神野は母親役で出演した。

第20回上海国際映画祭での「blank13」舞台挨拶の様子。

アジア新人賞部門に出品されている本作は約400人を収容できる劇場・和平影都のスクリーンにかけられ、上映後にはスタンディングオベーションが巻き起こった。中国語で挨拶をした齊藤は続けて「昔から中国映画をたくさん観てきて、中国と日本との違いを映画によって越えてきました。同じことで感動して泣いて笑ってきた人間として、一映画ファンとして、自分の大事な作品を持ってここに立てていることが本当にうれしいです」と喜びを語る。

また、知人でもあるはしもとのエピソードを題材にした理由について、齊藤は「彼のお父さんとの話が、他人事だと思えなかった。僕と境遇は全然違うのですが、この話を聞いたときから僕の中で(映画化が)始まったというか、こうなるべきなんじゃないかなという不思議なプロセスでした。出演していただいたメンバーが作品の中で生きているということ、関わってくださったことすべてが、点が線になる必然だったと確信しています」と話した。

左から齊藤工、神野三鈴。

齊藤について神野は「監督には不思議な力があって、初めて会った人ではないような気がした。絶対この人と前世で会っていたと思わされるような、不思議な引力を持った人」とコメント。その言葉に榊は「僕は前世で監督と結婚してました!」と乗っかり会場を沸かせる。

最後に齊藤は「日本と中国が映画でつながれることを願っています」と再び中国語で挨拶。会場に集まった日中のファンから、割れんばかりの拍手が起こった。

「blank13」は、2018年2月3日より東京・シネマート新宿にて限定ロードショー。なお齊藤は本作で新人監督賞にノミネートされており、結果は6月23日に発表される。

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(c)2017「blank13」製作委員会

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リリー・フランキーの人生相談担当 @lilyjinsei

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