「マグニフィセント・セブン」プレミア、監督が大事にしたのは「七人の侍」のDNA

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マグニフィセント・セブン」のワールドプレミアが、カナダで開催中の第41回トロント国際映画祭にて現地時間9月8日に開催された。

デンゼル・ワシントン(左)

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「マグニフィセント・セブン」ワールドプレミアの様子。

同映画祭のオープニング作品として上映された「マグニフィセント・セブン」は、黒澤明の監督作「七人の侍」とジョン・スタージェス監督作「荒野の七人」を原案とする西部劇。同日に行われた記者会見には監督のアントワーン・フークア、メインキャストのデンゼル・ワシントンクリス・プラットイ・ビョンホンらが登壇した。

フークアは「黒澤は師(マスター)だ。シェイクスピアみたいな人だ。彼がもし生きていたら、この作品を観るのを楽しみにしてくれたはずだと僕は信じている。『七人の侍』も『荒野の七人』もキャラクター重視の映画で、多彩な登場人物たちが他人のために力を合わせるところに意味がある。そこが一番大事だ」とコメント。さらに「もう1つ大事なのは、『七人の侍』のDNAを守ること。7人の男が集まって正しいことをする。今回は過去の2本に比べ、もっと過激かもしれないが、今の時代の人が共感できる部分もあると思う。昔のウエスタンも時代につれて変化したが、僕らが今生きている時代のウエスタンを作ったんだ」と語った。

「マグニフィセント・セブン」ポスタービジュアル

ワシントンは「七人の侍」も「荒野の七人」も観ずに撮影に参加したとのこと。その理由を「観るのを避けていたわけではないが、演じるうえでプラスになるとも思わなかった。ほかの人がどう演じたかを気にせず、自分が演じたいことを自由にできることが重要だった」と説明した。

フークアに「この映画にはユーモアもたっぷりあるが、それはまさにクリス・プラットのおかげだ」と言われたプラットは、「監督にはいろんなことを自由にやらせてもらえた。うまくいかなかったらカットされるだけさ」と話す。またイ・ビョンホンは、「イーサン・ホークとは仲がいいという設定もあり、セットでよく話した。イーサンから彼の書いた3冊の本をプレゼントしてもらった。僕の妻が彼の大ファンで、セットに来たんだが、あんな幸せそうな顔は見たことがなかった。だから僕はイーサンが大好きだし、大嫌いでもある(笑)」と明かした。

「マグニフィセント・セブン」は2017年1月27日に公開。

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