セザール賞7部門受賞、娯楽を奪われた人々の実話を描く「禁じられた歌声」公開

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アフリカで実際に起きたイスラム過激派による抑圧を描いた「禁じられた歌声」が12月26日から東京・ユーロスペースほかにて公開される。

「禁じられた歌声」(c)2014 Les Films du Worso (c)Dune Vision

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「禁じられた歌声」ポスター(c)2014 Les Films du Worso (c)Dune Vision

舞台は、世界遺産に登録されている西アフリカ・マリ共和国の古都ティンブクトゥ。スペインの建築家ガウディも影響を受けた、泥土で作られたモスクがあり、音楽やスポーツを愛するトゥアレグ族の人々が平和に暮らす街だ。ある日、イスラム過激派が侵攻、歌や音楽を奏でること、色のある服装、スポーツ、笑い声さえも禁じ、街は恐怖に支配され、脅威に怯える生活が始まった。そして、2012年に若い事実婚カップルの投石公開処刑事件が起こる。

この公開処刑事件に触発されてメガホンを取ったのは、自身もイスラム教徒でモーリタニア生まれマリ育ちのアブデラマン・シサコ。彼女は映画監督になった理由を「アフリカについて語るためです。ここに生きる人々に寄り添い、この大陸を荒廃させている不正と暴力を告発するため」と語る通り、宗教的な対立から生じる凄惨な事件や難民問題の裏側を、そこに暮らす少女とその家族の運命を軸に映し出す。本作は2015年フランスのセザール賞7部門を受賞し、同年のアカデミー賞外国語映画賞にもノミネートされた。

「禁じられた歌声」は12月26日より、東京・ユーロスペースほか全国順次公開。また、12月12日よりユーロスペースにて開催される「イスラーム映画祭2015」のオープニング上映作品でもある。

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