早春物語

ソウシュンモノガタリ

上映時間:96分 / 製作:1985年(日本) / 配給:角川春樹事務所

解説 高校生の女の子が中年サラリーマンに寄せるほのかな想い。これが彼女のなかで恋に変わっていく様を、鮮烈なタッチで捉えた澤井信一郎の監督第3作。サラリーマンの梶川は、女の子・瞳の死んだ母親のかつての恋人。しかし、梶川が母親を捨てたという噂を聞き、瞳の心は揺れ動く。澤井監督は、瞳の中に巻き起こるこの疑念と梶川への愛を、抑制した演出で見事に表現していく。これがやがて後半のロマンティックなキス・シーンへ昇華するに至る手腕の冴えは、俯瞰を多用した仙元誠三の快いカメラ・ワークと相まって、全編をメルヘンチックなラブ・ストーリーとすることに成功している。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:澤井信一郎
原作:赤川次郎
音楽:久石譲

キャスト

沖野瞳:原田知世
梶川真二:林隆三
沖野瞳の父:田中邦衛
大宅敬子:由紀さおり
牧麻子:仙道敦子
沢田真佐子:早瀬優香子
竹中常務:平幹二朗