「コナン」高山みなみがカッコよくて山口勝平が新一役に危機感？大泉洋はキッド役狙う

青山剛昌原作による劇場版「名探偵コナン 100万ドルの五稜星（100まんドルのみちしるべ）」の公開記念舞台挨拶が本日4月13日に東京・TOHOシネマズ 日比谷で行われた。

劇場版27作目となる「名探偵コナン 100万ドルの五稜星」。北海道・函館を舞台に、ある真実を秘めた刀をめぐり、コナンと平次、刀を狙う怪盗キッドが激突するさまが描かれる。昨日4月12日に全国公開され、公開初日だけで観客動員数63万人、興行収入9.6億円を記録。シリーズ初の興行収入100億円超えとなった前作「名探偵コナン 黒鉄の魚影（サブマリン）」対比で112%というロケットスタートを切った。

この日のイベントには、江戸川コナン役の高山みなみ、毛利蘭役の山崎和佳奈、怪盗キッド役の山口勝平、服部平次役の堀川りょう、遠山和葉役の宮村優子、川添善久役の大泉洋、そしてコナンが登壇。ゲスト声優の大泉は、興行収入・観客動員数を聞くと「昨日は金曜日？ 平日から何やってんですかね!?」とあきれたように発言し笑わせつつ、「初日だけで63万人？ 実写映画に出ている役者からしたら興行期間中の目標がそれぐらいですよ。それをコナンくんは1日で！」と驚きを隠せない様子だった。大きな拍手で観客が映画の満足感を示すと、高山は「いつも舞台挨拶で皆さんの顔を見て『ああ、無事に始まった』と思うんです。今回もここに登場したとき、満足していただけたんだなという気がしてうれしかったです」と安堵の表情を浮かべていた。

今作のキーパーソンとして平次とキッドの名前が挙がると、高山は「平次とコナンは友達」「キッドとは探偵と怪盗」と、それぞれとの関係性についてコメント。堀川もコナンと平次の関係について「バディ感がいい。凸凹コンビみたいだよね」と自身の考えを述べた。また堀川が、印象的なシーンとして3人で揃ってしゃべるシーンを挙げると、山口も「部活の後みたい」と楽しげに振り返る。高山も「3人で話をするのは初めてですよね」と貴重なシーンであることを強調した。

また前作ではアクションシーンで大活躍した蘭。今作では、平次の恋の先輩としての役回りもあるとMCから紹介される。これを聞いた堀川は平次に代わって「ありがとうございます。お世話になりました」と山崎へ感謝を述べ、笑いを誘った。山崎は平次と和葉の関係について、「ニブさが輪をかけてすごい（笑）」と発言すると、これには「蘭に言われたくない（笑）」とキャスト陣から総ツッコミが飛ぶ。また山崎はaikoが歌う主題歌「相思相愛」にも触れ「和葉ちゃんの心情そのままな気がしてキュンキュンしちゃいました」と微笑んだ。一方宮村は、これまで平次が“告白する場所探し”にこだわってきたことを踏まえて「北海道で告白されるんだ…ドキドキ！と期待しながら台本を読みました（笑）」と明かした。

怪盗キッド、黒羽快斗、工藤新一の3役を演じた山口。「快斗は普通の高校生の男の子」「キッドは全体的にエンタテインメントな感じ」「新一は少しでもみなみさんに寄せられるように」と、演じ分ける際に心がけていることを明かす。続けて「年々みなみさんがカッコよくなりすぎて！」と危機感を表し、「そのうちみなみさんが工藤新一もやって、僕は大泉さんにキッド役取られちゃう（笑）」と、怪盗キッドの声まねを練習しているという大泉をイジり笑わせた。さらに、声優として活動する山口の息子・娘も出演していることが伝えられ、山口も「ちょっと似てると思いません？ 親子でコナンにお世話になりました。コナン様々でございます」と感謝を口にした。

イベントでは、大泉がキッド役を“奪う”べく、声まねの成果を披露する一幕も。さっそく山口がお手本としてセリフを発したあと、大泉もまねするが、声優陣からは「キッドというよりルパンだったね」とダメ出しが。コナンのまねでもいい反応を得られなかった大泉は、最後にダメ押しで平次のセリフに挑戦することに。堀川から「関西弁のアクセントがばっちり」とお墨付きをもらえると、大泉は「次回作は平次で行かせてもらいます！」と力強く宣言した。しかし最後に原作者・青山剛昌による善久のイラスト色紙をサプライズでプレゼントされると、「やっぱり次からも善久（役）で！」と大喜びで発言を撤回。「先生、スピンオフ描いてください！」と懇願していた。