アニメの技術職を讃える大川=蕗谷賞、「THE FIRST SLAM DUNK」制作陣ら喜びのコメント

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「第1回新潟国際アニメーション映画祭」の大川=蕗谷賞の授賞式が、本日3月17日に開催された。

大川=蕗谷賞の授賞式の模様。

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国内外の長編アニメーションにスポットを当て、今年初開催を迎えた「新潟国際アニメーション映画祭」。併せて新設された大川=蕗谷賞は、アニメーションの中でも技術職のスタッフやスタジオの業績を讃える賞で、ともに新潟県出身である東映初代社長の大川博、東映動画の設立に携わった蕗谷虹児の名前を冠している。受賞者は開催に先がけ2月に発表された。

「漁港の肉子ちゃん」美術監督の木村真二。

ダンデライオンアニメーションスタジオの西川和宏。

授賞式に登壇した「漁港の肉子ちゃん」美術監督の木村真二は、「昨年私共の師匠である、小林七郎が亡くなりました。天国からきっと褒めてくれると思います」と、偉大な美術監督である小林七郎への敬意を示すととともに受賞を喜ぶ。「THE FIRST SLAM DUNK」のアニメーションプロデューサーを務めたダンデライオンアニメーションスタジオの西川和宏は、東映アニメーションの出身。「大川さんの名前がついた賞をいただいたのは不思議な縁を感じますし、『君たち、よくやった』と言われたような気分です」と喜びを表現した。

劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」撮影監督の寺尾優一は、欠席のためビデオメッセージでコメント。「キャラクターの心情やシーンの緊張感に合わせて、画面の光の設計を細かく調整することに、かなりの力を注いでいます」と受賞作について述べつつ、「日々更新されるテクノロジーで、もっと面白い映像が生み出せるようになるかもしれない。そのときアニメの映像がまた一段、進化する可能性があるんじゃないのか。このワクワクがあるから、僕はこの仕事をやめられないのだと思います」と、アニメーション作りの魅力についても伝えた。

「第1回新潟国際アニメーション映画祭」は3月22日まで、新潟・新潟市民プラザほか各所で開催中。10作品が参加するコンペティションを中心に、大友克洋作品を特集するレトロスペクティブ部門、永野護監督、片渕須直監督らが登壇する上映イベントなどが開催される。

大川=蕗谷賞受賞者一覧

亀田祥倫、中野悟史(「犬王」総作画監督)
木村真二(「漁港の肉子ちゃん」美術監督)
寺尾優一(「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」撮影監督)
東映アニメーション、ダンデライオンアニメーションスタジオ(「THE FIRST SLAM DUNK」CGアニメーション)
MAPPA(「劇場版 呪術廻戦 0」アニメーション制作スタジオ)

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ヤマ @jun_yama

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